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ブッチャーズ ジャーク センター

日本人の心を掴む、新しい焼き鳥の提案。

「絶対日本人好みだと思うんだよね、ジャマイカ料理はソースを大事にするんだけど美味いソースを創ればチキンだけに限らず何でもいけるし、そこに色んな文化が混ざってる感じがする」
厨房でジャークチキンを作りながらブッチャーさんが言う。1991年に結成された日本が誇る老舗レゲエ・サウンド「CRYSTAL MOVEMENNT」でマイクを握る中心人物にして、昨年11月29日、つまり"イイニク"の日に自らジャマイカン・レストラン「BUTCHER'S JERK CENTER」をオープンさせたばかり。ジャマイカ文化に馴染みがないと知らないかもしれないジャークチキンそのものは、それこそ12年も前から、レゲエのイベントやフェスなどで出していると言うから筋金入りだ。
「ジャマイカへは94年から10回くらい行ってるけど、その間にジャマイカ中のジャークチキンを食べ尽くしてて」
その中でも特に印象的だったジャークチキンは?
「ニュー・キングストンにあるセレブなスーパーの前に出てるジャークチキンが『自分もやろう』ってきっかけだった。仲間内で"塩ジャーク"って呼んでるくらいあっさりしていながらもスパイスが絶妙で、でもそこのおっちゃんは作り方を教えてくれないんだ(笑)。ジャマイカ人は油を落とし切ったジャークが好きな傾向があるんだけど、ここのジューシーなまま出てくるジャークがホント美味くて」
それは是非いただいてみたいです。
「ポートアントニオのボストンベイがジャーク発祥の地で観光地化されちゃってるくらいなんだけど、ここから始まったっていうそこのジャークセンターは美味かったな。こだわりの味の番人がいたよ、いい加減だったけど(笑)」
ともすれば、国全体がいい加減な気もするジャマイカの魅力は?
「とにかくみんな元気なことだよね。仕事も金もないくせに何でそんなに元気なの?って、下手すると全員ヒモに見えてくるくらい男達が働いてない(笑)」

 2008/5/22から2週間東急東横のデパ地下に出店など、新たな展開も楽しみなブッチャーさんのジャークチキン。寒い冬を抜けやっと春を感じるここ東京で、常夏のカリブ海から直送された味わいにエネルギーをいただいた。

ブッチャーズ ジャーク センター
現在は「ブッチャーズ・ジャーク・グリル」として営業中。
住所:埼玉県朝霞市幸町1-9-19 友愛マンション302
電話番号:050-7576-5245
定休日:土曜日・日曜日








練馬に現れたジャマイカ料理店に地元の住民さん達も驚いているとか。
ジャマイカ文化に音だけでなく、食でも触れたい熱い若手募集中とブッチャーさん。
生地から作っているというこだわりのパティも美味!
大人の味わい、ブラウンシチュー。
本当は2つ所持するドラム缶を使いたくも、スペースの問題で無理とのこと。野外の楽しみ。
名前で心が躍る揚げパン“フェスティバル”。
雑誌、広告、CDジャケット、ドキュメンタリーなどで、世界各地のディープな場所やモノ、人を中心に紹介することで有名な写真家。ダライラマ14世を写真に収めたことでも知られる。
最近書き仕事ばかりの活性家。説明し難い日常はmadfoot.jp"独壇場"にて報告中。4/10は渋谷UPLINKにて荏開津広さんらとトークショーなので、時間あれば是非。