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417 by EDIFICE

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人気ショップのエディフィスの名を冠した新店舗がオープン。
立ち上げに関わった方々にお集まりいただきました。

エディフィスといえばフレンチを中心としたヨーロピアンカジュアルを感じさせる人気ショップ。その名前を冠した新店がこの度、新宿にオープンしました。その名も417 バイ エディフィス。どういったコンセプトでどんな展開を考えているのか、キーパーソンに話を聞いてきました。

決して「417」はエディフィスのデフュージョンではありません

ーエディフィスはすでにショップのイメージも浸透していますし、十分な顧客も獲得できていると思うのですが、今回ニューショップを立ち上げるに当たり、どのような差別化を狙ったのでしょうか?

堀内さん(以下堀内、敬称略):まず、大前提として名前はエディフィスという文字が入っていますが、異質なものであると言えます。例えばエディフィスの強みの1つであるシャツというアイテムがあるのですが、それはプレスが効いていたり、仕立てに上質さが漂っていたりというドレス的な側面を無視することはできないと思うんです。しかし「417」ではこのシャツをメインアイテムの軸として捉え、Tシャツのような感覚で着倒していただく提案をしています。

ーパッケージも独特というか、まるで〈ヘインズ〉のパックTのようですもんね。

田中さん(以下田中、敬称略):まさにそれが狙いですね。かつてのそういう空気感などを知っている方には分かっていただける洒落だと思いますし、消耗品のように着て下さいという提案でもあるんです。

ーその他にも差別化するに当たっての象徴的なものはありますか?

堀内:掲げているのは3つのキーワードです。それは「ナチュラル」、「タフ」、「プレイ」です。今までのエディフィスはイメージ的にキレイ目で上品、もしくはシックというのが強いと思うのですが、それに対して「417」は自然体というのが最初に出てきます。

ー具体的にはどういうことですか?

堀内:素材感が肉厚であったり柔らかくてストレスがないものだったりという素材的な側面はもちろんですが、メンタル的な部分も含まれます。「タフ」に関してもそうですね。決してマッチョイズムではない洗練されたタフさや都会的なタフさというのを表現していきます。

田中:いわゆるタフというと、とかくアメリカな匂いがしてきそうなのですが、そうではないんです。そのエッセンスはアイテムによっては加味されていますが、ショップ全体のそれとは異なるんです。クラシックが持つ本物の無骨さや風格といったものは残しつつも、今の気分にアジャストしたリアルクローズを提供しないと意味がありませんからね。

―最後に残った「プレイ」というキーワードはどういった解釈で?

堀内:上品な遊び心とでも言いましょうか、トレンドやモード感をトラディショナルなものの上に積んでいくことは意識していますね。単なる懐古趣味で終わらせたくないんで、トラディショナルなだけでない部分に敏感でいたいという思いを投影しています。シューズやバッグなどの小物に対しても独自のこだわりがあると、ベーシックな中にもトレンド性を発揮できますしね。

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店内は海外に来たのかと思ってしまうほど独特の雰囲気を楽しめます。そこかしこに配置されているインテリアなどにも注目してみましょう。

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