vol.100

グッドシングとw+hの挑戦。前編

gt_main.jpg

ローガン(ROGAN)〉に〈アークテリクス(ARC'TERYX)〉、そして〈シュプリーム(Supreme )〉......。錚々たるブランドがこぞって使う〈ウイングス アンド ホーンズ(wings + horns)〉のボディ。なかでも肉厚ボディのスウェットパーカは、今なお語り継がれる名品です。その名品がこの度、〈グッドシング(good thing)〉の発案により復刻。しかも、〈グッドシング〉初の店頭販売も決定! 発売となる5月27日(金)を目前に控えた今、そのプロダクトの魅力を紐解いていきます。

Photo_Kengo Shimizu
Special thanks_CURRENT INC.

というわけで、まずはクレイグにインタビューを敢行!

gt_02.jpg

―まずはプロフィールを教えてください。

クレイグ・アトキンソン(以下CA):名前はクレイグ・アトキンソン。バンクーバーで生まれ、1997年にアパレル会社を立ち上げました。現在は〈ウイングス アンド ホーンズ〉というブランドのデザイナーを務めています。

―〈グッドシング〉とのコラボレーションによって、復刻することになったパーカはいつのコレクションになるのですか。

CA:2007年の春夏コレクションだから、今から4年ほど前のアイテムになります。実はそのシーズンのなかでも一番支持を集めていたのが、このパーカなんですよ。ただ、こういったベーシックなアイテムは常に作り続けていて、シーズンごとにアップデートを重ねています。

―こういったベーシックなアイテムが高評価を得た理由は、ご自身ではどうお考えですか。

CA:こだわって作った甲斐があったなと(笑)。

―(笑)。具体的にこだわった部分というのは。

CA:こういったベーシックなアイテムに対して、どのようにデザインを加えていくのか。その足し引きのバランスに、とても気を遣いました。デザインしながら、デザインを削ぎ落としていく。その作業を繰り返すことで辿り着いた、私にとって理想的な形と言えます。とはいえ、根底にはタッチ感や着心地の良さへのこだわりがありますが。

―実際、カナダのブランドはクオリティや機能性重視の傾向がありますが、〈ウイングス アンド ホーンズ〉はクリエイティビティも持ち合わせている印象があります。

CA:ありがとうございます。カナダの過酷な環境で生活をしていると、優れた機能や高いクオリティを求めるのは自然なことなんです。ただ、私の場合はそれらと同じくらい、クリエイティビティも重要視しているんです。

―だからこそ「ACE HOTEL」とのコラボレーションなど、ユニークなプロジェクトに繋がってきたわけですね。今回のパートナーとなった〈グッドシング〉の印象を教えてください。

CA:まず、「ずっといいもの。」というコンセプトが良いですね。私自身の物作りに対する考え方と非常に近いものを感じました。そして、すべてのアイテムがクラシックなデザインというのも印象的です。ただ、残念なことが1つあります......。

―残念なこと?

CA:オンラインのみの販売のため、実際のタッチ感、素材感を試すことができないことです。作り手としては、こういった部分こそ、実際に手にとって確かめてほしいものだと思うんです。

―ただ、今回のアイテムは〈グッドシング〉では初の店舗販売も行うようです。しかも、取り扱い店舗はユナイテッドアローズ!

CA:それは素晴らしい! 自分で言うのもなんですが、とても完成度の高いアイテムです。是非店頭で確かめてください!



前編はここまで! 後編では実店舗での販売を行うユナイテッドアローズのチーフバイヤー・内山氏にインタビュー&完成した製品を徹底レビューします! 乞うご期待。

gt_03.jpg

2007年の春夏に発表されたオリジナル。シルエットはクラシックフィットとなる。

gt_04.jpg

フロントはダブルジップ仕様に。パーツはイタリアの「Lanfranchi」社の「LAMPO」。

gt_05.jpg

フラットシーム部分は美しく仕上げるため、生地を斜めに裁断しているのだとか。

gt_06.jpg

肉厚のヴィンテージスウェットは、肌触り抜群。生地・縫製ともにカナダ製となる。

goodthing_thum.jpg
goodthing_top.jpg