女優 綾瀬はるか

映画「プリンセストヨトミ」について

数々のヒット作を生み出している作家、万城目学のベストセラーを映画化した『プリンセストヨトミ』で、精鋭会計検査院調査官を演じた綾瀬はるかさんにインタビュー。
----映画を見ての感想を教えてください。

綾瀬はるか(以下、綾瀬:敬称略):演じているときから、どういう話になっていくのか、どういう絵になるのか想像がつかなくて、不思議な話だなと思っていました。でも試写を見て、最後にホロッとしてしまって、イイ話だなって思いました。

----綾瀬さん演じる鳥居忠子は、すごく食いしん坊なキャラクターでしたが、演じてみていかがでしたか?

綾瀬:最初は、ファンタジー映画の中のお好み焼きを食べ続けている場面ってどうなんだろうって思ったんですけど、不思議な世界の中での"食べる"っていうリアルな場面は、少し笑えてフッと気が抜ける瞬間なのかなって思いました。

----共通点はありますか?

綾瀬:鳥居さんみたいにテンポよく話はできないですけど、くいしんぼうなところは似ていますね。

----綾瀬さんの好きな食べ物は、なんですか?

綾瀬:ごはんとお漬け物が好きです。

----自分で作られることもありますか?

綾瀬:市販の素に、野菜を混ぜる程度の簡単なものくらいですけど(笑)。

----綾瀬さんは広島出身ですが、今回食べていた大阪風のお好み焼きはどうでしたか?

綾瀬:今までは、やっぱり広島風が好きだったんですけど、大阪風もおいしかったです。大阪風のほうが上品ですよね。広島風は麺が入っているので、ボリュームがあるんですけど、大阪風は1枚じゃ足りないくらいでした(笑)。

----好きなメニューは?

綾瀬:豚玉かな......。イカ玉もいいですよね。でもやっぱりミックスがいいです(笑)。

----食いしん坊なのに、その体型を保つ秘訣は?

綾瀬:ダイエットしなきゃとか、気にするとストレスがたまってしまうので、お昼にたくさん食べたら夕飯を少なくするとかその程度なんですけど、なるべく野菜はたくさん食べるようにしています。

----運動したりは?

綾瀬:今はしていないんですけど、筋肉をつけたいので、筋トレを始めようと思っています。

----映画の中で、人がいない大阪の町を綾瀬さんが走るシーンがすごく印象的でしたが、撮影は大変じゃなかったですか?

綾瀬:あのシーンは、商店街の方々に協力していただいて、人を止めたり、お店の中に入ってもらったりしての撮影だったので、犬が出てきちゃったり、人が見えていたりして、何回か撮り直したりはあったんですけど、走るのも好きなので、そんなに大変ではなかったですね。

----今回、大人の男性である堤真一さんと、弟的な岡田将生さんという対局なタイプの男性との共演でしたが、どちらのタイプがお好きですか?

綾瀬:自分があまりしっかりしていないので、頼れる人のほうがいいですね。末っ子だったりもするので男性、女性関係なく年上の方といると楽っていうのはあります。

----今回若い共演者の方もたくさんいらっしゃいましたよね。

綾瀬:そうなんですよ。何をしゃべったらいいか分からなかったです。岡田(将生)くんには、ちょっとお姉さんぶって話しかけたんですけど、「綾瀬さんには言われたくない」とか言われて(笑)。全然お姉さん扱いしてもらえなかったです。

----今回の鳥居さんも含め、芯のしっかりした役柄を演じることが多いと思うんですが、ご自身と比べてどうですか?

綾瀬:私はしっかりしていないので、そういう役を演じているときは、すごくいい気分です(笑)。憧れます。

----何か最近の失敗談はありますか?

綾瀬:お花をいただいて花瓶に入れたんですけど、夜帰ったら萎れかけていて、花瓶に入れたばかりなのに、おかしいなぁと思ったら水自体が入ってなかったです(笑)。

----(笑)。では、最後に映画の見所を教えてください。

綾瀬:すごく変わった話なので、入り込むのがなかなか難しいと思うんですけど、歴史上の人物が、現代の人と関わっているかもしれないって思うだけでワクワクしますよね。そういう奇想天外なところ見所です。奇妙だけど、ホロッとするところもある不思議なエンターテインメントの世界をぜひ味わってほしいです。

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映画
プリンセストヨトミ
「豊臣家の末裔(まつえい)が生きていた」、「大阪は独立国家だった」という奇想天外な設定を基に、国家予算の使途を調べる会計検査院の調査官たちが、封印されてきた大阪の壮大な謎に迫る物語。監督:鈴木雅之 原作:万城目学『プリンセストヨトミ』(文藝春秋社刊) 脚本:相沢友子 主演:堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、中井貴一、他。 全国東宝系にて絶賛上映中。