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無期と死刑
2006.04.19
7年前、山口県光市で起きた母子強姦殺害事件の上告審弁論が昨日あったのはニュースでもご承知の通り。
母子殺人事件の上告審が結審、弁論続行の主張退ける 山口・光市
前回弁護士が受任後、準備が間に合わないから欠席した頃から、ニュースで取り上げることが多くなったので、興味深く見ているのだが、どうもあの人権派の弁護士に対して不信感というものを抱いてしまう。事実に誤認があるとこの弁護士は主張し、記者たちの囲み取材にも「誰が見ても誤認があるのは明らかだ(意訳)」と言い放ったが、ぼくには誤認はないような気がする。つまり容疑者には、殺意はあったと思うのだ。
殺害後、さらに乱暴し、脇で泣き叫ぶ子供のクビを締めた。この事実を容疑者は認めていて、クビを締めたらおとなしくなると思った的な言い訳を通そうとしているわけだよね、この弁護士。無理がないかな。
この事件に死刑がふさわしいのか、無期がいいのかは判断しかねるが、もう誰もが指摘する終身刑というものがあればもう少し違った展開になったのではないかと思う。無期と死刑では、月とすっぽんだ。無期刑では模範囚であれば、通常7~12年で娑婆に出てこられるというのもつとに知られている話。つまり文字通りの無期刑ではない。
この間にいくつかの目盛りが必要だと、多くの国民はこの事件の多い昨今、深く感じているのではないだろうか。20年とか25年とか30年とか5年刻みで、終身刑まで。終身刑は死刑より残酷だという意見もあるが、終身刑より殺される方が残酷だ。あれ? 日本語が変だが、感じは分かるよね。
アメリカのような量刑を足していって、250年の刑とかそういうのもナンセンスだと思うけど、いまの日本の量刑よりはマシだ。愛する家族や友人知人が殺害されて、その容疑者が7年もすれば社会に戻ってくるというのも納得できない。チャールズ・ブロンソンなら、戻ってきた犯人を銃で撃ち殺しそうだ。このままでは日本でもそんな犯罪が起こるかも知れない。いやブロンソンはそんな事件は起こしていません。そんな復讐劇の映画があっただけです。
遺族の本村洋さんの怒りがひしひしと画面から伝わってくる。怒り、悔しさ、やりきれなさ、悲しみなどいろんな感情が渦巻いているのを堪えて冷静になろうとしているのだが、あまりの弁護団側の非礼に怒りの感情を制御できない様子が見て取れる。本当に気の毒だ。
仮に容疑者に極刑が宣告されたとしても、彼は決して癒されはしないだろうな。怒りは徐々に軽減していくかもしれないが、それに反比例して悲しみが首をもたげてくる。いまは怒りが身体と精神を支えているが、そのつっかえ棒が取れた日以降はどうなるのだろう。
死刑の廃止など有り得ないと思います。
廃止を訴える人たちは自分の身内等が殺された事がないからそんなことが言えるんだと思います。
光の事件なんか被害者の気持を逆撫で(弁護士含めて)してるし被害者はやり切れないと思う。
そんな加害者には人権などないと思う。
死刑廃止するならあだ討ち制度があってもいいのでは・・・。