コーヒー＆ミルク - 代官山通信（蔡 俊行）

昨日の暑い昼の日中、てくてくと恵比寿駅まで歩いて電車に乗り、目黒で地下鉄南北線に乗り換えた。目指すは六本木一丁目駅。このルートは初めてである。ぼーっと乗っていたのだが、いつの間にか三田駅に着いている。何だ？　頭の中が一瞬混乱した。バッと飛び降り、駅員に確認して合点。途中で南北線は乗り換えだったのである。約束の時間は迫っているし、かなり焦りました。こんな初歩的なミスが最近多くなっている。頭が呆けて来ているのかな。


結局、何とか事なきを得て所用を済ませ、タクシーで戻る途中、ビームスの金田氏より電話。いま新ブランドの展示会をやっているので見に来てくれとのこと。スタイリストの小沢宏氏とビームスの窪氏が秋からスタートさせる「コーヒー＆ミルク」である。お世辞抜きに良かった。面白いしコンセプトもハッキリしている。個人的に、いくつか買わせてもらおう。


いま話題になっている服は、30代、あるいは20代の若い人たちが勢いとその時代的なセンスで作られたものが主流だけど、こんなおっさん達が作る、若いマインドを持った服はとてもユーモラスで余裕があっていい。一方が荒削りなら、こちらは成熟しているといった感じか。といってもドクロのキャラクターを用いたりしているので成熟と書くと誤解されるかも知れない。コムデギャルソンの「プレイ」シリーズなどに通じるテイストといった方が通りかいいかもね。特に窪氏は、学生時代共にビームスで一緒にアルバイトしていた仲間。年も同じとあって、通じるものがある。今度フイナムで特集しましょう。


そういえば昨日ヤフーのニュースで見つけたが雑誌「LEON」の岸田編集長が、退社するとあった。一雑誌の編集長の退社がニュースになるなんて驚きだ。過去には週刊文春の花田編集長の退社もニュースとなったが、それくらい社会にインパクトがあったということなのだろう。


記事には退社後の身の振り方について勝手な憶測が書いてあったが、あれだけの成功を収めたのだから何だってできる。テレ朝がトゥナイト3とか企画したりなんかして。


岸田さんが「ビギン」の時代には連載などをさせてもらってお世話になった。今後の活躍をお祈りします。