パニーニ - 代官山通信（蔡 俊行）

　イタリアはやはり美味しい。
パニーニひとつとっても驚くほどだ。
ぼくは定番のモッツァレラと生ハムが挟まっていたものを食べた。フレッシュなモッツァレラは、やはり本場に限る。
それにしてもユーロ高のため、相対的にすべての価格が高い。食べ物はいうに及ばず、タクシー、買い物すべてだ。ついこの前まで100円の前半だったユーロは、実質両替レートがいまや160円弱。物価50%増しといったところか。
こちらに住んでいる人もこれには困っていた。
着る物はこっちで買って調達しようとあまり持ってこなかった。しかしこの分だと日本の方が安そうなので、まったく買えないかもしれない。
10コルソコモのプライスタグを見てそんな風に思ってしまった。
それにしても相変わらずすごいお店だ。食器からヘルメットまで品揃えがユニークである。ブランドはマルタンマルジェラが多く揃っていた。もうすこし日本の若手デザイナーブランドが入っているのかと思っていたらそうでもなかった。しかしクールジャパンの影響はそこここに感じる品揃えであった。2階のギャラリーでは川内倫子の写真展をやっていたし。
この写真展の写真で特にほしいものがあった。水槽の中なのか何なのかよく分からない写真であるが、魚が少しとヒトデの写真である。水のブルーと人でのオレンジがものすごくきれい。オリジナルプリントを買わせてもらおうかな。いやいやもちろん日本で。