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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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割れ鍋にとじ蓋

2007.06.25

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 相性というものがある。何にでもそうだがこれは個人的な感覚で、自分以外の誰かと同じ感覚を共有することはできない。料理の調味料や味付けとの相性、ゴルフクラブやテニスラケットなど道具との相性、もちろん人間関係においてもこれがなかなかやっかいなものだ。
ほぼ一日中パソコンの前に座り、ほとんで座りっぱなしで仕事している身にとって持病は腰痛と肩こりである。これはもう日本中、というか世界中のオフィスワーカーが苦しんでいる症状といっていいだろう。対処療法としての治療や投薬、といってもビタミン投与などまあさまざまな取り組みをみんなしているのだが、やはりこれという決定打がない。理屈ではストレッチや筋トレなどの運動が根治療を目指す上で有効なのはわかっている。しかしこれがなかなか続かない。
しかしこれではいけないと決意し、腰痛根治のためR-bodyの門を叩いたのが昨年4月。しかしいつの間にか休会している始末だ。
R-bodyに通っている頃は確かに腰と肩のつらさが軽減した。というかそういう辛さを忘れてしまっていたほどだ。孝行をしたい時には親はなし、ではないがありがたみというはいつも後からついてくる。
まあそんなことをほざいていても腰の張りからは逃れられない。なもんだから、対処療法とはわかっていながらマッサージを受けに行くことにした。ちょうど家の近くに新しく開店したスポーツマッサージがある。プロの選手たちも見ているというし、初回は半額という料金設定も嬉しいではないか。
毎週土曜日に通うことにして先週でちょうど3回目。初回は男性、2回目は女性であったが、点をつけるとすると順に70点、60点といったところ。正直あまり気持ちよくない。女性の時はぐりぐりする肘やこぶしが鋭敏に感じ、“いたきもちいい”というよりただ痛いだけであった。
もうだめかなと思いつつ、回数券を買ってあるのでその3回目である。
それが大当たりであった。これまで東に名医の鍼灸医がいると聞けば急いで駆けつけ、西に評判の整体マスターがいると聞けばすかさず電話してきたおれだ。カラダのケアに関してならちょっとした評論くらいなら書ける経験値を持っている。その自分についに終生付き合えそうなトレーナーを見つけたのだ。しかも女性。でもって若い!
彼女の親指は麻薬である。彼女の中指第二関節は甘美な奇跡、肘は滑稽なほどの快楽を与えてくれるブースターである。
1時間が10分にも思えた経験であった。
施療後、次回もまた会ってもらえますか、ではなく予約できますかと聞いたところ、それはできないと冷たい返事。なんでもこの院では診療師の指名ができないという。しかも彼女、主に成城店に入っていて、今回たまたま我が町にヘルプできたというのである。
こんなに相性のいい女に出会ったことはない。いや、その、変な意味ではなく。
一応、成城のシフトは聞いたものの、会いに行って、いや治療に行って彼女に遭遇できるとは限らない。ああ、レ・ミゼラブル。
しかし相性が合ったと思ったのはこっちだけで、向こうはなんとも思っていないのであった。でも成城店でも使える回数券がまだ手元にあるので今週末は成城を攻めてみようと思う。
ちなみに彼女、資生堂の中のなんとかという陸上チームに所属しているマラソンランナーの専属トレーナーをしているという。この夏大阪で行われる国際陸上にそのランナーがでるというのでこの先治療院には入るの不定期らしい。かといって携帯の番号を聞くわけにもいかんしな。
いやもうこうなったら恋する気分。なんなら盛り上げていくぞ。


ところでうちで働くマイたんが昨日入籍を果たしたという報告。先週聞いていたが、ともかくおめでとう。だめンズ好きなマイたんにとって、やはり相性のいいだめンズを選んだのだろう。割れ鍋にとじ蓋と言っちゃあ失礼か。

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