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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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マヨネーズ

2008.03.19

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 お好み焼きは割と好きだ。
中学生の頃は学校帰りにほぼ毎日寄り道して食べていたと言っても言い過ぎではない。社会がお好み焼きにマヨネーズをかけるようになったのは、ちょうどその頃だと思う。それまでマヨネーズなしがデフォルトであったのにある日先輩がマヨネーズかけると美味いんだといっておばちゃんにマヨネーズね、と頼んでいたのを昨日のことのように思い出す。当初、マヨネーズは例の大きい容器に入った物が供され無料であった。しかし世はオイルショックを引きずっていた。すぐに店は経営方針を変更。マヨネーズは携帯用パックのプラスチックパックに入ったものに代わり、10円取られるというシステムになった。お好み焼き200円くらいの時代の10円は大きい。
以降、お好み焼きと言えばマヨネーズだ。ソースがないとお好み焼きでないのと同じようにその存在感は自分の中では等しい。
いまはもう閉店したが、たまに行く広島風お好み焼きが用賀にあった。本当にたまにしかいかないので、いつも同じ間違いを犯した。それはこの店にはマヨネーズが置いてないのだ。何度もお好み焼きを前に「マヨネーズください」とお願いした。すると店主から冷ややかな目で「当店はマヨネーズはおいてません」と冷たく突き放されるのである。なければないでまあいいのだが、何かが足りない気がしたものだ。
ちなみにその店はマヨネーズが体に良くない食材と見なしていたのか、他の食材に関してもかなりこだわりがあるようだった。メニューに能書きをあれこれ書いていた。しかしお好み焼きにかけるソースは“おたふくソース”。それこそ食品添加物の固まりだろうに。閉店もやむなしか。
さて、マヨネーズ。食品添加物の固まりである。生卵を使用した食品が、何ヶ月も保つなんて何らかの科学的手法を加えないと不可能である。まあ、誰もがそんなことは薄々知っている。
(どうやら勘違いだった見たいっす。友人が教えてくれた。こういうことらしい。これのサラダ勝負の欄参照)。

 で、本日の新聞記事にこんなのがあった。
マヨネーズタイプかあ。農水省もこんな細事に構っていられなかったのだろう。それにしても法律も古いのだろう。
ともかくこの記事を読んで、このマヨネーズを買いに行ってみようと本気で思った。戦って勝ち取った勝利に副賞としてパブリシティ効果というのがあったこの「松田のマヨネーズ」。一体どこにいけば売っているのだろうか。近くのスーパーではたぶん見たことがない。

マヨネーズと言えばコピーライターの秋山晶さん。友人の細谷ゲンの尊父、巌さんが社長のライトパブリシティの重鎮。70年代から80年代にかけて発表していた、キューピーマヨネーズの広告。古き良きアメリカを舞台にした一枚写真につけたコピーにしびれたもんだ。
その頃の憧憬感はいまだに体の芯に熱を帯びていて、いまだにアメリカ文学を読むたびにあの時に感じていた高揚感を身近に感じる。
先日、ブルータスの鈴木芳雄さんのブログを読んでいたらたまたま秋山さんのことが書いてあったのでそっちも見てください。

Comments: 2

いつも楽しく拝見させていただいております。
・・・・・・・・・・
松田のマヨネーズは最近でこそ普通のスーパーでもよく見かけるようになりました。
食に対する関心度が高まっているせいか昔はそういうお店(オーガニック系の)に行かないと手に入らなかったんですが...
と言うか、松田のよりも伊勢丹の地下に売ってるセイアグリーのマヨネーズをオススメします★★★いろんなのを試しましたが最終的にこれに落ち着きました。濃さ・さっぱり・あっさり 星みっつです^^


通りすがりの者でした~**
(公開しないでノーサンキュー)

とても楽しく読めるブログですね。
「食品添加物」の定義は難しいですね、天然由来と合成物。お豆腐の「ニガリ」も添加物なんです。
「オタフク」さんも他の大メーカーも合成添加物は使って無いと思われます。
「キユーピー」さんは中島董一郎さんの方針で90年前から「接待費<広告費」です。

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