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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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書き直し

2009.03.31

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 自分が批判的な人間なのか、それとも意固地な人間なのか、こうした文章を書くときにはつい反体制なポジションを取るようになる。判官贔屓というのでもないけど、弱いもの側に立ちたいという本能みたいなもの刷り込まれているのかも知れない。

 先日の村上春樹さんの「壁と卵」の比喩みたいなことをなんとなく自分も考えていたのだろう。あのスピーチはすごく共感できた。

 子供の頃からアンチ巨人、大鵬、卵焼き。これらは体制とは言えないけど、なぜか一番という事象に反発するのです。変な人間です。

 先日、とある媒体に文章を寄稿した。某企業が行っていることに関してちょっと違和感みたいなものを感じていてそれを批判するようなことを書いた。自分では結構ぼやかしてつもり。しかしそこで大きな"赤"が入り、結局書き直すことになった。担当の方からマズイと指摘されている部分になるほど納得できるが、やはりどこかで納得できないところもある。なぜならそれがぼく自身の主観であるから。署名原稿だし。

 確かに読み方によっては、的外れな単なる批判、誹謗にも読めるかも知れない。なんで諦めた。

 昔、やはり高級ブランドについてささやかにアイロニカルなことを書いたら、そこを削れと編集部から指示され一悶着起こしたことがあった。最後にはこちらが折れたがあれはなかった。拡大解釈しすぎ。クライアントになる可能性があるのでといわれたら降りざるを得ない。

 その後結構そうしたことに気をつけて文を書いているつもりだが、一度ある会社を怒らせたことがある。別に怒らせようと思って書いたわけではないのに結果そうなった。
ぼくは人を怒らせる才能に満ちている。

 そんなことを思いながらこれから原稿書き直します。ネタが思いつかないので思いつきのまま、こんなことを書いてしまいました。

Comments: 3

別に他人を鼓舞する文章ではないのでしょうが、
何か励まされました。
腐らずにお書き直しください。

経営者であっても青臭い一面を持ち続けるって
モチベーションの原点じゃないッスか!

とiPhoneでコメントしてみました。

日本にあふれているのは、消費と結びついた言葉ばかりですもんね。
でも、批判を退けるものに進化はないのではと不安になります。
「仕方ない」と簡単にあきらめず、共に戦ってくれるくらいの気概がある人と仕事したいものです。

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