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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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ロングテールなのに

2010.12.27

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 坂の上の雲。第二部(?)が、NHKの放送が昨日終わった。昨年も暮れに数話放送され、残りは来年2011年の暮れまで待たなくてはならない。放送はのべ三年に渡る。旅順に逃げ込んだロシア極東艦隊を港に封じ込める作戦が失敗したところまで。

 旅順・盤竜山での激戦は来年まで持ち越し。そこから二百三高地奪還、そしてバルチック艦隊との海鮮がこの話のハイライト。ものすごいじらし作戦である。クライマックスまでに二年間。辛抱たまらんな。

 司馬さんは乃木希典を愚将に描いているが、この本を読むまで乃木坂の乃木将軍がそんな人物だとは知らなかった。人物の評価は人によるのでなんとも言えない。そういえばHugeのUさんは児玉源太郎のファンだったっけ。何年か前、中目黒の居酒屋で児玉談義をしたような記憶がある。

 こういう歴史物を語りながらお酒を飲むというのは実に楽しい時間である。人は多く死んでいるけど、このあたりの歴史は妙にカラッとしていて明るいので会話も弾む。昭和の戦争は時間の距離が近いせいもあるのか、湿っている感じ。

 戦争ものと言えば昨夜遅ればせながら映画ハートロッカーを観た。前評判を聞いて期待していた人は口を揃えて期待はずれだったというが、期待はずれを期待した(?)ぼくにはとても良かった映画だ。やっぱり映画なんてものは前評判を聞いて行くとフラットに観て楽しむことができない。期待しすぎるとどんな名作もそれなりになるし、ふらっと観た映画がちょっと良ければ自分的名作になりうる。

 そういう意味での駄作と名作は自分の中にきっぱりと別れている。

 昔なんの期待もせず試写会で見させてもらった「ハッピネス」。たぶんアメリカの映画だったと思う。いまでは内容も思い出せないが、観劇後の気持ちの昂ぶりがとてもに高いことだけは覚えている。

 先日、ひょんなことでこの映画のことを思い出して、DVDになってないかと調べてみたらどうやら廃盤になっているみたい。手に入らない。

 もうこういう場合、この映画を観る方法はないもんなのか。ロングテールな時代なのにどうにも腑に落ちない。

 

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