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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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ファッションよりも食!?

2011.01.20

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 昨日はちょっと素敵な人たちとの食事会。特に用はないのだけど、以前から一度行きましょうと連絡していて1年越しで達成したもの。

 お店は渋谷の神山町。NHKから松涛の方に入っていくあたりと聞いて住所を頼りに向かった。以前ぼくも神山町に住んでいたことがあるので、土地勘はある。

 で昔なじみのお店や入れ変わったお店などを一瞥しながらおおよその場所へ。そういえばこのあたりに昔良く来てた定食屋さんがあったなあなんてのぞいてみると、そこはビストロ的なレストランに変身していた。噂でその定食屋さんが無くなったという話を聞いていたが、こういうお店になっていたのかと店名を見るとそこが目指すお店。そういうことだったのか。

 お店はぼくが記憶していた定食屋さんのイメージよりも奥行きがあり、居心地のいい内装と美味しくてとてもボリュームのある料理がでて楽しい時間をすごすことができた。このお店の並びにまた最近ぼくらの周りで話題のワインバーというかレストランがあり、二軒目そこに行こうということになったのだが、電話をすると満席とのことで次回に。

 男性3人でワイン一本とそれぞれグラスワインを追加しただけなのに、とてもいい気持ちに。リラックスして楽しく刺激のある話題だったのも酔いを進めてくれた。

 その話題というのはいまのアメリカンカルチャーについて。と書くとすこし大げさだが、アメリカに縁のある者同士だったので、いま向こうで何か起こっているかという情報交換など。

 基本ITとかそういうカルチャーではなく、スローな人たちなので、もっぱら話題はライフスタイルに関連する方に進む。ファッションとか、住居周りとか、食べ物とか。いわゆる衣食住だ。

 ファッションがとても元気で大きなマーケットとして成長した時代がある。ファッションを仕事にするのがカッコ良かった時代。あるいは音楽も。そういう理由でこの業界を目指している若い人たちは今も多い。しかし昨日の話で結論が出たのは、今後最もクールなライフスタイルカルチャーは「食」であるということ。

 これを説明すると長くなるのでちょっと割愛するのだけど、北カリフォルニアではとにかく「食」カルチャーが大いに盛り上がっているそうなのである。

「食」というとすぐに飲食業と連想するがそれだけではない。オーガニックで進歩的なワインづくり、果物野菜づくりなど食の根本に関わるエリアに影響力を人たちが集まって来ているらしいのである。

 とても興味深い。日本の進歩的な文化人とその予備軍も「食」に関しては、関心は高い。この動きは近い将来必ず日本に上陸する。

 ファッションを目指して就職に難儀している若い人達も少し目線を変えて、このような業界に関心を持ってみるのもいいかも知れない。

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