大使館にて - 代官山通信（蔡 俊行）

　今朝は一番でアメリカ大使館に行ってきた。行く度に思うのだけど、そこいらの人気つけ麺店よりも行列が長い。つまりキャパシティの問題なのだけど、あんなに広い敷地を持ちながら、そのサービス区画を広げようというサービス精神はまったく感じられない。むしろ以前よりセキュリティの関所が増え、場外まで行列が伸びる結果となった。まあ営利団体ではないのでサービスしたからってリピーターが増えるのもなんだからしょうがないといえばそれまでなのだが。

　でも日本のお役所がいつごろからかやたら低姿勢になったのにくらべると、まだまだ上から目線を感じてしまう。まあ、それがアメリカ。それでも待ち時間を入れて１時間あまりで要件を済ませることができた。どういうわけか大幅に待っている人々を追いぬいてのインタビューとなった。しかもそのインタビューなんてものの１０秒ほど。付き添いで行ったのだけど、これでは自分が同行する理由が見当たらない。結果ただの運転手だった。まあ無事ビザが取得できて良かったのだけど。

　さて。その大使館であるが、普通にアメリカの職員たちは放射能に怯えるでもなく、淡々と業務をこなしていた。まったく説得力は無いのだけど、そういうのもちょっと安心させてくれるなあなどとつまらない待ち時間にぼーっと考えていた。なんかアメリカってこっそり情報とか持ってそうという勝手な妄想。そんなことはまったくないんだろうけどね。

　引き続き、咳は止まらない。喉がひりつく。こんな風邪を引いたのは何年ぶりだろ。皆さんもご自愛を。