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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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スロウガン展示会

2011.05.19

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 スロウガンの展示会へ行ってきた。デザイナーの小林さんとの付き合いは結構古い。

 その昔、自分自身でブランドのようなものをオーガナイズし始めた頃、生地屋さんに紹介されたのが確か最初だったと思う。彼が岡山のデニム工場の企画担当者として活躍していた頃である。

 まず初めにLeeのホワイトサテンを復刻させたかのような5ポケットのパンツを彼に発注した。何度か試作を繰り返し、完成したアイテムは非常に完成度が高く、瞬く間に売れまくった。それが今日弊社のアパレルディビジョン発足のきっかけとなったのである。そういう意味ではある種恩人。

 その彼が自身のブランドを始めると聞いたのはいつごろだったんだろう。ブランドスタートからずいぶん経つけれど、忙しいだのそんな理由にもならない理由でこれまで展示会に一度もお邪魔したことがなかった。恥ずかしながらというか不義理ですね。

 展示会はWhiteというお店で催されていて、半分はアトリエ。チラッと見せてもらったがオフィスというよりアトリエだった。

 商品はまさにスロウガン一直線。小林さんはかなりの服オタクで、服の歴史はもちろんのこと、服作りに関しても造詣が深い。そりゃあ、デニムの縫製工場の企画担当だったわけなので縫いなどの技術的な点では同業中でもトップクラスだろう。

 アイテムを見る限り、そうした知識を総動員したかのような、入魂の作品が並んでいた。

 昨年まではナイロン系アウターが多かったらしく、今年はガラっとウールにシフトしたそうだ。ビンテージの紡毛糸を使って折り上げたオリジナルのラグや丸編機で編んだツイードなど見るべきものが多い展示会だった。

 ざっと見る限り、30代から40代向けの服ということになるのかな。本人も言っていたけど若い人を取り込もうとするとタイトなサイジングを要求されるので、大人が逃げていく。そこがいちばん難しいと。確かにそうですね。

 いちファンとしてさらなるブランドの飛躍を期待してます。

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