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+J終焉
2011.06.24
ユニクロの+Jが、今年の秋冬のコレクションを最後に無くなるという。デビューはかなりセンセーションを巻き起こしたが、その後はあまり話題ならず、そのままフェードアウトという感じなんだろうね。
ビジネスが軌道に乗っていれば継続するだろうから、これは失敗だったということだろう。ユニクロの販売網と生産背景にジル・サンダーの企画力。机上案だったらうまくいきそうだと思うが、実態は乖離があったということなのかもしれない。何が問題だったか門外漢のぼくはゲスな推理をするしかない。
やはり企業カラーが違ったとか、あのコストで抑えるにはものづくりに限界があるとか。しかし基本的な製品製造哲学というかビジネスのモデルがそもそも異なる両者が蜜月を続けられるわけがなかったということだろう。
勝手な想像だが、ジル・サンダーにとってはファッション(文化)>ビジネスであるのに対し、ユニクロはあくまでビジネス(売上・評判)>ファッションという図式。どうでもいいことだがそんな風な勘ぐりをしてしまった。
ジル・サンダーが自身のブランディングがどうしたいのか分からない。そもそも日本になんて興味ないのかも知れない。
いずれにせよぼくにとって彼女の仕事は、もはや憧れからは程遠いものになってしまった。コレクションもの(+Jじゃないよ)スーツやジャケットを数着持っているが、たぶん今後彼女が作った製品を買うことは無いかも知れない。ものすごくプライベートなことであるけれど。
ユニクロはいまでいろんなデザイナー、海外国内問わずに声をかけまくっているが、こういう形でデザイナーを消費してしまったことで今後の交渉が難しくなりそうだ。
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