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ピッティ報告-その2
2013.01.16
(承前)
ミラノでの予定はこの午前のミーティングのみ。それが無いのであればそもそもミラノに入る必要はありません。そのままフィレンツェに行けばいいだけのことです。怒る気にもならず、なんだか気が抜けたのと移動の疲れと時差もあってもう夕食に出る気も無くなってそのままホテルで休むことにしました。
翌日、スタッフと中央駅で待ち合わせユーロスターでフィレンツェへ。最後にフィレンツェーミラノ間の列車に乗ったのが昭和64年。話題の警察小説「64」(横山秀夫著)で誘拐殺害事件のあった、例のあの7日間の中の一日。
あの頃は両都市間移動は3時間以上くらいかかっていたのが、いまでは2時間を切るスピードに。次代の流れを感じます。しかも列車の発車時間の遅れは上り下りとも10分以内でした。ちなみに最高速は300km超。新幹線より速い。
今回の滞在中、天気はずっと重苦しい曇り。日本に比べても寒くないものの、憂鬱な空模様。車窓の風景も代わり映えがなく、あまり楽しいものでもありません。天気が良ければまた違ったのかも知れません。
さて、いよいよピッティです。駅前に取ってあったホテルの部屋に荷物を置き、そのまま会場へ。公園のようなものを抜け、通りを挟んだ向こうに古い要塞の塔のようなものが見えます。その壁の向こうがメイン会場。展示会やイベント等がよく行われる巨大な、いわゆるコンベンションセンター的なものではなく、大小の建物がレイアウトされており、それぞれテーマにそった出店者を集めています。入った瞬間からいろんな知人や友人とばったりで、はるばる何千kmも飛んできた気がしません。
服好き、お洒落好きにとってはパラダイス。そこここに誰もが知っているブランド、メーカー、ファクトリーのブースがこれでもかというくらいに並んでいます。シーズンは2013-14年秋冬。一年後にお目見えする商品がげっぷが出るほど陳列されています。
贅を凝らして費用もかけて立派なプレゼンテーションをしている著名ブランドもあれば、まったく無愛想に淡々とアイテムを並べてあるメーカーもあり、その対比も面白い。しかしお金も名前もはないけれど、工夫とアイデアとセンスはあるというブースが個人的には好きでした。あまり時間がなかったので全部を見ることができなかったのがちょっと残念です。
夜、スタッフたちが遅くまで作業するというので、エンジニアドガーメンツの鈴木氏とWPの創立30周年とそれに合わせてインベントリーに作らせた本の出版パーティがあるというので、会場になっているショップに行きました。ちょうど行ったタイミングがピークの時間帯で立錐の余地もない状態。早々に退散し、近くのカフェでビールを飲み、その後のWPの招待ディナーまで時間をつぶしました。イタリアでは夕食の時間が日本とはおよそ2時間ほどずれていて、9時、10時スタートが当たり前。この日も9時半頃のスタート。
本来WPのVIP招待のディナーですが、無関係なぼくも入れてもらいボローニャ伝統のとても美味しい料理と大変美味しいワインをいただきました。その後、またさっきのカフェに戻り、大勢で深夜まで盛り上がりです。ホテルまで歩いて帰ったようですが、どうやって帰ったかいまだに思い出せません。
ちなみにこの時期のフィレンツェの街中は夜になると人通りが絶えないお祭り状態。ただでさえ細い道、歩道は人で溢れ、車道に出ないと歩けないこともあるほど。さすがに深夜となると人はいませんが、日付の変わる前までは、渋谷にいるかのような人出です。やや大げさですが。
(明日に続く)
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