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財布落ちてました
2013.06.07
先ほど街を歩いていると財布が落ちていた。結構な人通りの多い歩道の上である。向かいにはセブン-イレブンがあった。二つ折りの革のグレーの財布で結構デブな佇まいであった。たぶん若い男性の使っていたものように思われる。
5メーターほど手前で気づき、またぐように放置し、先の信号待ちをしている最中、気になり振り返ったのだが、誰も拾わないし、関心も持たない。自分もそうだが、なんだか面倒くさいオーラがその財布からは感じられるのだ。これがブランド品の長財布で、凛とした佇まいのものであったらどうだったか。いずれにせよ、近くに交番もないし、面倒である。というか拾っている姿を多くの通行人に見られるわけだから、正しい振る舞いが要求されそうなので皆遠巻きに眺めているだけなのか。果たしてこれは無関心なのだろうか。目の前を歩いている人が急に倒れたりするときっと介抱するとかと次元は違う話しだが、駅に向かう道々いろんなことを考えた。ビックリカメラだったらどうしようとか。
あるいはこれが日本が世界に誇れる安心・安全という言葉でくくれる話なのだろうか。そうでもない。なんなんだろう。つまり巻き込まれるのが面倒臭いということに尽きるのかもしれない。
面倒くさい。これ最も使ってはいけない言葉。面倒くさいは友人関係、家庭関係などいろんな人間関係を破壊する力を秘めた言葉であり振る舞いである。そんなこと考えてたが、財布を拾いに戻るわけにもいかない。
今頃あの財布、どうなってるんだろう。
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