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ハラダユウコArchive&Style Shop Press1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。www.archiveandstyle.com

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ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press

1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com

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11MJZ

2010.03.07


フイナムブログをご覧の皆様、こんにちは☆
もう!ほんっとに今日もまたまた寒いですね~~~冬に逆戻り??
寒い冬はおしゃれも楽しいので大好きですが、
できれば晴れていてほしい~~~と願うハラダです。

昨夜はハラダ愛用のお花屋さん3人組が仕事帰りにうちにやって来まして、
牛肉といろいろきのこのカレーと、
里芋とえんどう豆と根菜の煮物と、
かぼちゃの含め煮と、
ひじきの五目豆煮で、
定食屋的にもてなしたハラダです。

ほんでもって、
今日、仕事なのに、
またまた今朝の5時過ぎまで皆様とわいわい盛り上がってしまった。。。。
お酒が入ると、どうしてもパワーアップしてしまうわ!!!
お喋りがエンドレスだわ~なハラダです。。。(苦笑)


しかし、ブログはほわほわZZZ。。。しながらも、
サクサクやっていきますね☆

今日は昨日予告しました11MJZの事などなど、
いろいろ書き込んでいきます~☆

L1060650.JPG
昨日もちょこっと書きましたが、
写真は1956年に発売された、
Wrangler(ラングラー)初のZipフライデニムジャケット11MJZです。

皆様、ラングラーのアイテムの品番って、
覚えにくいなぁ~とか、思ったりしたことありませんか?
絶対、60年代の品番変更のせいだ~~!!と、
ハラダは勝手に言い訳にしておりますが。。。。(笑)
長年携わっていても、未だにごちゃ混ぜになっちゃうときがあるんですよねぇ。。。。(苦笑)


しかし、この通称セカンドと言われる、11MJZ
実は、ネーミングの由来はすんごくシンプルで、
11オンスのデニム・Mens Jacket Zipper仕様という、
意味の略称になっているんですよね。
(↑と、分かっていても混ざっちゃうんですけど。。。)

で、そのWrangler(ラングラー)といえば、
皆様もよおお~くご存知の様に、
Levis(リーバイス)、Lee(リー)と並ぶ
世界3大ジーンズメーカーですが、
以外にもブランド自体の歴史は浅くて、
第2次世界大戦後の1947年に誕生しているブランドなのです。

とはいえ、
Wrangler(ラングラー)の母体である、
BLUE BELL(ブルーベル)社は、
元々、
1904年ノースカロライナ州で創業した、
ハドソン・オーバーオール社というワークウェアメーカーで、
1919年に、
社名をBLUE BELL (ブルーベル)・オーバーオール社に変更した後、
数々の企業を買収、吸収合併をしながら、
1936年には、
イリノイ州グローブ社と合併したことにより、
ブルーベル・グローブMFG社という社名で、
世界最大のワークウェア製造メーカーになった巨大企業です。

(ちなみにグローブ社は、
1889年創業なので、厳密に社史を語ると本当の始まりはどこなのか?
という点については、人により分かれるらしいです。。。ただ、
ハラダ個人としては、
1960年代後半までは
Wrangler(ラングラー)のタグにも
BLUE BELL(ブルーベル))が必ず併記されていたので、
やはり源はブルー・ベル社かな~?という方向で考えました。)

L1060651.JPG

1936年、世界最大のワークウェア製造メーカーになった、
ブルーベル・グローブMFG社は、
1943年に新たに
K.Cジョーンズ社を買収合併しこの年には
社名もBLUE・BELL社と変更します。

ラングラーはもともと、このK.Cジョーンズ社が、
1905年に商標登録したブランドで、
K.Cジョーンズ社では、
主に1920年代にワークウェアブランドとして使用されていましたが、
会社が買収された1943年にブランドも同時に消滅しました。

ですが、
1947年
新しく展開していくブランドネームとして、
Wrangler (ラングラー)=(牧童)を意味するこのネーミングが、
掘り起こされて、当時のブルー・ベル社
社員投票によって、決まったというのは有名な話です。

L1060652.JPG


Wrangler(ラングラー)が生まれる、
1947年以前、
それまでのデニムパンツは、一般的にはワークウェアであり、
Waist Overalls(ウェスト・オーバーオール)と呼ばれていました。
この作業着だった太くてルーズなシルエットのデニムパンツに、
JEANS(ジーンズ)という全く新しい名前をつけて、
世界で初めて、
身体にフィットした細いシルエットの、
デニムパンツを世に送り出したのが、
Wrangler(ラングラー)なのです。

型崩れや洗濯に寄るサイズ変化を極力抑えた、
防縮加工のデニム地をつかったラングラー
ジーンズは、
ブランド誕生当時から、1930~40年代
ハリウッド西部劇の衣裳デザイナーとして知られ、
スナップボタンの発案者とも言われる伝説の人気デザイナー、
ロデオ・ベンをデザイナーに迎え、
それまでの他企業の労働者の為のデニムウェアとは一線を画す、
カウボーイたちの為のおしゃれなデザイナーズ・ジーンズとして、
ブランドを展開していきました。

L1060653.JPG


今日、ご紹介するのは、
このロデオ・ベン監修のもと製造された、
ラングラー初のZipフライデニムジャケット11MJZです。

L1060650.JPGのサムネール画像


1956年に登場し、
その後、ラングラー定番アイテムになった
ジッパーフライのデニムジャケットの元祖という意味深いモデルです。
左側のみの胸ポケット。
フロント下部のハンドウォーマーポケットとあわせて
(←3ポケット使用とも呼ばれます。)


L1060776.JPGのサムネール画像
ペン挿し付きの胸ポケット


L1060778.JPG
レーヨン素材のタグ


L1060662.JPG
ジッパーは、
スコービルとグリッパーのWネーム仕様

L1060657.JPG

L1060785.JPG
通常、デニムジャケットのデティールとしては、
まず見る事のないアクションプリーツ。

この、アクションプリーツ自体は、レザーJkTやハンティングJKT等では、
よく見かけるデティールですが、デニムJKTに採用しているのは、
ラングラーだけと言えるでしょうね~☆


L1060787.JPG
ジッパー仕様のため、
ジッパーのコットンテープに隠れて、耳が見えませんが、
めくるとVINTAGE特有の耳付きデニムである事が分かります。


L1060777.JPG
サイレントWという愛称で呼ばれる、
Wranglerの頭文字をデザインしたWのステッチ。


L1060784.JPG
袖口はリベットで補強されたいます。
これは後期のモデル(124MJZなど)だと、
バータック(カンヌキ)に変更されます。


L1060788.JPG


L1060664.JPG
内側の背面グレーアジャスター(伸縮性ゴム使用)

これもラングラー独自のデティール。
他メーカーのデニムJKTに比べ、
身体によりフィットするデザインだった、
WranglerのデニムJKTですが、
先に上げたアクションプリーツや、
このサイドゴムによって、フィットしつつも動きやすさも備わっていたわけです。

L1060656.JPG
ウェストゴムは、
これより以前のアジャスターストラップに代わって、
ウェスト調整機能として採用されましたが、
アクションプリーツなどと同様に、
これによって、以前よりフィット感も動きやすさもより取り入れられました。


サイズも34となかなか出てこないサイズで、
ここまでインディゴも濃く残っているのは、
珍しいと思います☆
気になる方はお問い合わせください~~~☆


この11MJZに続く後継の124MJZについては
また明日~~~~です☆


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