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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Aging...

2010.03.10

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「アンチエイジング」。
女性ならずとも、最近は男性誌でも見かけるようになったこの言葉は、主に美容や健康面での老化を防止するなんらかの方法での「若返り」を意味するもの。

反対に「エイジング」は「老化」なんていう意味もありますが、どちらかと言うと「熟成」という意味で使われる事が多い気がします。

今日はそんな「熟成」のお話し。
と言ってもワインやウィスイキー、ましてや人生について語るわけでもありません。

実は先日twitter上でこんなつぶやきを見かけたのです。

「AKGは本気でおすすめです。低音がキレイ! RT @---------- : なんかいいヘッドホンないかしらん。」 

これはある人が「何か良いヘッドフォンがないか」と問い掛けたところ、別の人が「AKGがおすすめ」と答えたもの。

このように大抵の場合、お気に入りのものや欲しいと思っている固有の商品をオススメするもので、この場合も(その後のやりとりで)「折りたたみができる上に低音がキレイ」という、女性ならではの観点から勧められている例です。

でも本当のところ、どんなヘッドフォンがいい音なのかは好みが別れるところ。ある人が良いと思っても、他の人からするとそうでもない。

もちろんこれはTVでも、車でも何でも同じで、基準が難しい。
例えばどんな高級車だって個体差もあるだろうし、キチンと慣らし運転をしてオイルを隅々まで行き渡らせている車の方が、一般論としていいに決まってる。

これと同じで実はヘッドフォンやスピーカーにも「慣らし運転」があるんです(笑)。これがいわゆる「エイジング」。

たとえば学生時代に携帯プレーヤー(当時はウォークマン)に付属してくるヘッドフォン(イヤフォン)でずっと聞き続けていると、安モノなのにある日突然音が良くなったな?って思った事はありませんか?

高校時代の僕は学校まで家から片道1時間半も通学に掛けていたので、よく聞いていた=良くそう思っていたのですが、いま思えばこれが「エイジング=慣らし運転」だったわけです。

ただ当時は「結果的に慣らしていた」だけであって、本来の意味とは別物ですが...(笑)。

一般的にこの「エイジング」は200時間を目安に行われるのがいいとされています。もちろん、いつも聞いている音楽を掛けっぱなしにしてもいいのでしょうが、僕はいつもコレを使っています。

XLO.jpg

XLO Reference Recoedings の「Test & Burn-in CD」。

このCDは位相チェックなどのいくつかの専門的なテスト・トラックが収められているのですが、その中の9番目にある "System Burn-In" というトラックが、それ。

このトラックにはフランジャーをかけたような、いわゆる「うねり」音で構成されていて、要は様々な周波数帯をムラなく流せる=慣らせるようになっているもの。

え〜と...若干マニアックでスミマセン(笑)。

本来ならせっかく24Kで加工されているCDのまま音源を圧縮しないで再生していれば良いのでしょうが、200時間も掛けっぱなしにすると、頭がおかしくなってしまうのは間違いないので、僕の場合は新しいヘッドフォンを買った時には使っていないiPodにこのトラックを入れ、ACアダプターをつないでリピートをかけて9日間ほど倉庫に放っておきます。

そうすると「あ〜ら不思議!」。
なんともいい音に仕上がっているではないですか♪
↑あくまでも個人の感想ですが...

注意点としては一度自分の耳で聞いて、全域に於いて音が割れていない事を確認するのをお忘れなく。あとあくまでもヘッドフォン程度の利用が無難かなと...

高級オーディオやバカ高いヘッドフォンにはオススメしません。
過度なエイジングを勧めない専門家もいますので、まぁあくまでもガジェット程度に思っていれば楽しめるのかなと。そもそもこのCDの質もどこまで信じていいのかって事もありますし(笑)。

な〜んて、延々と書き綴ってきましたが、実は僕自身は耳元で音楽を聴くのはあまり好きではありません。なのでiPodも全然使ってない(爆)。

出来れば一曲一曲を最初から最後まで飛ばすことなく、圧縮もせずにレコードで丁寧に聞きたい派。

iPhoneもiPodの機能がなければいいのになぁ...なんて本気で思っているくらいで、一番好きなリスニングスタイルは家のシステムを大きな音で鳴らして、軽くドアを開けたまま隣の部屋で聞くのが一番好きな変わり者なのでその程度に思っていて下さい(笑)。

あ、そう言えばこのブログを書いている時にアマゾンでこんな無音化・エージングボックス なるものもを発見。結構マニアックな品揃えでビックリ!

チェック用のCDもほかにもあるみたいですから、色々試してみるのもまた面白いかもしれませんね。

いずれにしても聞き込めば聞き込んだほど良い味に仕上がった「気」になるのは確かです。

1432twit.jpg




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