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栗原道彦フリーバイヤー(?)1977年生まれ2010年に有限会社ロストヒルズを退社。2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー(?)

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

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SHANANA MIL "US ARMY REVERSIBLE T SHIRT"。

2010.02.20

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本日も前回に引き続き、「SHANANA MIL」から新入荷商品のご紹介。

CIMG5324.JPGCIMG5326.JPG
<SHANANA MIL "US ARMY REVERSIBLE T SHIRT" PW RED, ¥7,350>
コチラは以前にご紹介したミリタリーのリバーシブルTの中から、60~80年代頃までに生産されたコットン100%のモノのみをボディーに使用しています。
「PW」とは皆さんご存知の通り「PRISONER OF WAR」の略で戦争捕虜の意。その上にステンシルされた「GUANTANAMO BAY CUBA」は9.11以降、頻繁にメディアに登場するようになったキューバにある「グァンタナモ米軍基地」のことで、この基地の歴史、実は意外と古く、そのきっかけは19世紀末の米西戦争にまで遡ります。(興味がある方はリンク先を参照してください。)
なので同基地はもちろん第二次大戦中も機能しており、「SHANANA MIL」デザイナーのジプシーさんも、WWⅡ(第二次大戦)中にグアンタナモに収容されていたPWが着用していたウェアを実際に見たことがあるそうです。
またコチラのTシャツに施されている1/2インチサイズのステンシルワークには、10's製USNのステンシルマシーンが使用されています。

CIMG5327.JPGCIMG5328.JPG
<SHANANA MIL "US ARMY REVERSIBLE T SHIRT" PW WHITE, ¥7,350>
コチラもグアンタナモのPWモノをモチーフに、同基地が海軍基地であることからアンカー、また亜熱帯という現地の気候からパームツリーのイラストが描かれています。こういったトロピカルなデザイン、WWⅡ時にフィリピン、ビルマ等、南方戦線に駐留していた米軍兵士が着用していたウェアに施されていたペイントなどでもたまに目にしますね。

ちなみにこういったPWモノ。数年前からの軍モノブーム以降、非常に珍重されるようになりましたが、10数年前は古着のマーケットだけでなくミリタリアのマーケットでもほとんど評価されないアイテムだったそうです。
恐らくヴィンテージとされる軍モノでPWのペイントが施されている場合、そのほとんどはWWⅡ時のモノなので、そうなると当時、日本人捕虜がソレを着させられていた可能性が非常に高いという理由からだと思います。
近年では前述した通り、PWモノはそのデザイン性、希少性からかなり高騰し、モノによってはペイントの有無で値段が数倍になることもある人気アイテムになりましたが、この他にも原爆モチーフ、硫黄島モチーフのスーベニアなども含め、軍モノのウエアに関しては人それぞれ意見が分かれるところですよね。
僕個人的には、こういったモノはファッションだからといって見た面だけで着るのではなく、やはり最低限の歴史、背景を知ってから通って欲しいアイテムだと思います。

ということでこのTシャツを着ることによって、ちょっとでもグアンタナモに関して興味を持ってもらえると嬉しいですね。
念の為に一応言っておきますが、もちろん僕は「アンチ・グアンタナモ」ですのであしからず。

*コチラはユーズドのTシャツをボディーに使用しているため、カラー、ダメージ、リペアの有無等、個々のコンディションにある程度の差異があります。予めご了承ください。

全国の取扱いディーラーさんは下記の通りとなります。

FAbULOUS
北海道札幌市中央区南一条東2丁目3-1 NKCビル1F
TEL:011-271-0310

TIMES ARE CHANGIN'
群馬県高崎市緑町1-29-1
TEL:027-395-8787

BOUTIQUE HERMITAGE(WHITEのみ)
大阪府大阪市中央区南船場4-7-11南船場心斎橋ビル201
TEL:06-6281-8012
http://blog.boutique-hermitage.com/

hips company
富山県高岡市中川園町8-26 1F
TEL:0766-24-1812

DISCOVERY(WHITEのみ)
福井県福井市板垣5-1013
TEL:0776-35-8331

JEANS FACTORY(WHITEのみ)
高知県高知市帯屋町2-1-13
TEL:088-822-1200

PAPER
福岡県福岡市中央区今泉2-4-23 4F
TEL:092-516-4990
http://papercom.jugem.jp/


Comment: 1

いつもブログやお店の商品展開を楽しみにしている者です。
PWものは、10年前は人気がなかったのは知りませんでした。
当時古着屋巡り(当時古着歴5年目)をしていてもあまり拝見する機会もなかったもので・・
でも日本人捕虜やドイツ人捕虜が収容所で着させられていたのは当時ムック本で見ていたので知っていました。
当時は歴史背景が重いから嫌悪されていたのでしょうか。今は、デザイン性も良いですが、歴史背景を知らなさすぎる人がカッコイイからの一言で人々は、買っていくのでしょう。これ以外のブログに書かれた硫黄島の星条旗を掲げている有名シーンのスーベニア物や原爆モチーフなどは、歴史を知っているので重すぎて未だに手が出せないアイテムです。特に自分的には、硫黄島でしょう。これは死ぬまで絶対に手を出さないでしょう。
あの星条旗をアメリカ海兵隊員が立てる時に、そのままは旗が立たないので筒を使用しましたが、それが当時、旧日本軍が地下要塞を築いて潜んでいた際に飲み水として引いていた水道管であると本で読んだ事があります。これは、例えれば自分の家が略奪されて水道管に小便を流された様な物です。例えが汚くて申し訳ありません。。。
でも私ら3O代がこう感じるのですから当時戦争に行った80代のおじいちゃんからすると私達が着る全てのアメリカ軍アイテムも着用するにはふさわしくないと感じるのでしょうか?
・・・そうすると軍物が着れなくなるのでブログにある通り、最低限の歴史背景は知って欲しいという意見は私も同感です。つくづくそう思います。

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