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『骨の袋』

2010.09.24

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jedi_bag_of_bones.jpg骨の袋スティーヴン・キング
スピード"けっこう頑張りましたよ"で読了。
9月17日からなのできっかり一週間ですね。上下段組みされたページ構成で615pの長編(文庫だと1205p)最初からノリノリでおもしろく読めました。

しかし、小説を描く上でのキャラクターは「骨の袋」に過ぎないという表現と、まさに骨の入った袋の存在が終盤、大きな意味を持って主人公マイクにのしかかってくるダブルミーニングのタイトルと仕掛けもズルイ(ウマイ)の一言。

ゴーストストーリーと聞いてお化けが怖いのか...と期待していましたが、意外にもマイクを導きそして手助け、アドヴァイスも施し、最終的には操りさえする存在として描かれ、ちょっと死後の存在に対する優しさを感じさえしました。善の存在だけではないので当然、徐々に恐ろしくなるのですが...。

クライマックスの現在と過去が目まぐるしく入れ替わりながら事件が進行し、過去の謎を解きながら目の前の問題も進行するという手に汗握る感覚は活字を読んでいることを忘れてしまうほどの興奮。下巻は3日ほどで読み終わりました!

ひとまずハッピーエンドと言えるのかな?でも、ここにたどり着くまでの犠牲や喪失を主人公ともに味わっているだけに、物悲しさも感じる切ないラストでした。おススメです。

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