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篠原涼子が表現する、凛とした女性像とは。

2011.09.20

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大人気ドラマ『アンフェア』の劇場版、第二弾となる「アンフェア the answer」で敏腕女刑事を演じる篠原涼子さんが登場。

Photo_Yuya Wada
Styling_Akino Kurosawa
Hair Make-up_Tamae Okano
Text_Sugako Ikeda

雪平夏見の強さと篠原涼子の弱さとは?
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―映画を観ての感想を教えてください。

篠原涼子(以下、篠原:敬称略):観ている最中はハラハラドキドキして、観終わった直後は、面白かったなぁって、余韻にひたっていました。あとは、あの時の自分の演技はどうだったかなとか、色々と考えちゃいましたね。全て理解した上で、もう一度観直したいなとも思いました。

―前の作品から4年ぶりとのことですが、現場の雰囲気は?

篠原:作品の内容的とは対照的に、すごく和やかでリラックスした現場でした。その中でもスタッフの方々は、プロフェッショナルで、仕事熱心な方が多かったので、そういう姿勢に刺激をうけて、自分も毎日頑張らなきゃって、背中を押されました。

―真冬の北海道、紋別での撮影はいかがでしたか?

篠原:本当にすごく寒くて、コートの中にたくさん着込んでいました。でも寒ければ寒いほど白い息がキレイに撮れるので、雰囲気が良くなるんですよ。寒いのは大変でしたが、とても素敵な映像が撮れたと思います。

―そんな極寒の中、撮影された今回の映画の見所を教えて下さい。

篠原:今回は前回よりも、さらにアンフェアな形になっているんですけれど、その中でも私が演じている雪平夏見が犯人に疑われて、追い込まれていく様子がすごくおもしろくて、その部分は是非見ていただきたいですね。

―セクシーなシーンも見所だと思うんですが。

篠原:ラブシーンもきちんと描かれているので、今回は雪平の女性らしい温かい部分も見られると思います。

―露出のシーンに備えて、体作りはしたんですか?

篠原:そうですね。太らないように、なるべく運動を欠かさずやるようにはしていました。

―運動はお好きですか?

篠原:体を動かして、汗をかくことは好きです。ヨガを3年くらいやっていて、最近はお休みしているんですけど、落ち着いたらまた始めたいですね。

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―劇中でどんなに怪我をしてもヒールで出かけて行く雪平さんの姿が印象的だったんですが、雪平流のファッションのこだわりは?

篠原:雪平は、黒、白、グレーしか着ないし、基本的に着飾らないんですけど、シャツもスーツもコートも質の良い高級なブランドのものを着ているんですよね。

―そうだったんですね! では、篠原さんご自身のファッションのこだわりは?

篠原:素材が気持ちよくて、着ていて気を使わないものが好きです。

―ファッションにしても、性格にしても雪平夏見と篠原さんって真逆ですよね。

篠原:そうですね(笑)。

―その中でも共通する部分は?

篠原:強いて言うなら、一度決めたことは、実行するっていうことですね。雪平さんは、実行したことをやり遂げると思いますが、私の場合は、実行をしてもやり遂げられなかったりはしますけど(笑)。見た目とか発言とか強さとかは、かなわないですね。

―見習いたいと思うところは?

篠原:意志が強いところかな。どんなに裏切られても動じない図太さ。そういうところはすごいですよね。真似したくてもできないと思いますが、見習いたくてもできないと思います。

―酒豪の役ですが。

篠原:40度くらいのウイスキーをグビグビ飲んでいましたね(笑)。あそこまでは私も飲めないので、想像で演技していました。

―本当に飲んでいるような表情だったので、お酒が好きなのかと思いました。

篠原:キライじゃないです(笑)。でもウイスキーをグッと飲んで、考えごとをしているのかと思ったら、その次のシーンで寝ていることが多かったので、心の中で笑っちゃいました。グウタラ女だな(笑)って。映画って、現場の流れで出来上がりが台本と変わったりするんですよね。そこがまた面白かったりするんですけど。

―あんなに強いお酒を飲んだから、眠くなっちゃったんだろうなって思いましたけどね(笑)。

篠原:頼りがいがあって、強いイメージなので、きっとやり返してくれるに違いないって思ったら、寝ちゃったので、私的には残念でしたね(笑)。

―今回、吐息とか音楽の急な入りとか、音響の効果をすごく感じたんですが。

篠原:本当は、吐息を人に聞かれるのがすごく嫌なんですよ。でもあれが見た方に恐怖とか、ドキドキを感じさせるみたいですね。

―吐息の音が長く聞こえるシーンがありますよね。

篠原:あれは、監督の演出として後から音を足しているんですよ。私的には、吐息が気になって、集中して演技を見ていただけないんじゃないかと思ったりもしましたが、より緊張感を演出したいとのことで、効果音的に使われていますね。

―篠原さんは作品を観て、結構反省されるほうなんですね。

篠原:そうなんですよ。自分の演技なのに親目線で、娘を見るように見ちゃうんです。いち観客として、もう一回見たいですね。私もチケットを買って、皆さんに混ざって観たいと思います。皆さんの反応を観るのも楽しみです。

―篠原さんが隣りに座っている(笑)、なんてこともあるかもしれないですし、ぜひ映画館の大きなスクリーンで観て、『アンフェア』の世界を感じていただきたい作品ですね。では、最後に読者にメッセージをお願いします。

篠原:前回とは雰囲気がガラっと変わっているので、この作品は初めて見る人も、今まで『アンフェア』を観たことがある人も、新鮮な気持ちで楽しめる作品になっていると思います。登場するキャラクターそれぞれの表情、1つ1つに謎を解くヒントが隠されているので、そこを見逃さないようにすると、より面白くなると思います。

kao09_sub3.jpg 映画『アンフェア the answer』
2006年に連ドラとして放送され、2007年に映画が公開され大ヒットを記録した「アンフェア」シリーズの劇場版第2弾。4年ぶりに映画化される本作で、ついに前作から続く最大の謎「アンフェアなるもの」の答えも明かされる。 出演:篠原涼子、佐藤浩市、山田孝之、阿部サダヲ、加藤雅也、ほか
監督、脚本:佐藤嗣麻子
原作:秦建日子『推理小説』(河出文庫)
(C)2011 アンフェア製作委員会
劇場 全国東宝系(2011年9月17日公開)

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