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「ロック~わんこの島~」主演の麻生久美子にインタビュー。

2011.07.20

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三宅島の噴火を生き抜いた復興のシンボル犬、ロック。実話から生まれた奇跡と感動の物語「ロック~わんこの島~」で太陽のような明るい母親役を演じた麻生久美子さん、フイナムに2度目の登場です!

Photos_Shota Matsumoto
Styling_Mayumi Sugiyama
Hair&Make-up_Tadashi Kikuchi[LUCK HAIR]

CREDIT
〈フリーマドンナ〉ワンピース¥33,600(カンナビス 03-5766-3015)、〈シアター プロダクツ シック〉中に着たタンクトップ¥10,500(シアター プロダクツ 表参道 03-6438-1757)、〈タサキ〉リング¥399,000、ネックレス¥1995,000(ともにタサキ 03-3289-1184)

「お母さん役に初めて挑んだ作品でしたね」
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―三宅島の大噴火からの島の復興と、家族の絆の物語「ロック〜わんこの島〜」。この夏の感動作と伺いましたが、ご自身はいかがでしたか?

麻生久美子(以下、麻生:敬称略):いやー、すごい泣きました。泣けたんですけど、やっぱり初めて観るときって、どうしても客観的になれないというか...。それでも自分が出ていないシーンだと、やっぱり何回か涙してしまいましたね。

―東京、三宅島の2箇所で行われた撮影でしたが、三宅島では何でも天候があまりよくなかったと聞きましたが...。

麻生:観てる分には、そんなにわからなかったかもしれませんが、本当に大変でした。こんなに天候に恵まれない撮影は初めてでしたね。

―台風も来たとか。

麻生:台風も来ちゃいました。なぜか倍賞さんは台風が来る前日に島に来て、そこからずーっと何も出来ず、という状態が続いてましたね(笑)。でも、そうした待ちの時間がたくさんあったのは、結果的にはよかったですね。

―というと?

麻生:最初は、みんなやっぱり不安だし、いつまでかかるんだろう、みたいな気持ちにもなりましたけれど、その時間があったから、すごくみんなと仲良くなれたんですよ。三宅島に引き留められたんじゃないかなって、私は勝手に思っています。

―初めてのお母さん役でしたが?

麻生:私、子役の子と、どう接していいかわからないタイプなんですよ。なので、コミュニケーションをどうとろうかなぁという感じだったんですけど、今回の芯役の土師野くんは、すごく素朴で良い子で。東京での撮影になったら、抱きついてくれるくらい仲良しになっていました。それはすごく嬉しかったですね。

―佐藤隆太さんが盛り上げ役に?

麻生:それは間違いないですね。でも、と同時にすごく繊細な方だなと思いました。周りの空気を読んで、色んな人のフォローをしたり、盛り上げるために朝一で大きな声を出したりみたいな。

―麻生さんも明るい、肝っ玉母さん的なキャラクターを演じられました。

麻生:そうですね。あれは、わりと私っぽいんじゃないかなと思います。元気で、前向きで。あと映画を観てびっくりしたんですが、(映画の中の)自分が私の母親にそっくりだったんですよね。やっぱり似てくるのかなって思いました。

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―監督の演出はかなり細かったそうですが?

麻生:はい、それはもう。本当に粘る方で。芯が東京に行ってしまうシーンでは、テストも含めると3〜4日かけて撮影をしました。とても重要なシーンなので、監督に「ちゃんとできるか不安です」って言ったら「大丈夫。できるまでやるから」って仰ってくださって。その言葉がすごく心強くて、この監督に任せれば、大丈夫なんだ!って思えましたね。

―あのシーンのみなさんの表情がとても印象的でした。

麻生:ここの演出の仕方がまた面白くて。私が芯に思わず駆け寄るというシーンなんですけど、本当に駆け寄りたくなるまで行かなくていいよって。だからフィルムがずーっと回っている中、芯が「やだやだ〜!」って叫んでいるだけで、ワンロール終わるみたいな...。こういう演出は今まで経験したことがなかったので、面白かったですね。

―劇中の家族は故郷の三宅島に対する想いが非常に強いですが、麻生さんはいかがですか?

麻生:私も実家に対する想いはすごくありますね。帰るとホッとするし、空気を吸うだけでリラックスできるし。あって当たり前のような大切な場所です。

麻生:ここの演出の仕方がまた面白くて。私が芯に思わず駆け寄るというシーンなんですけど、本当に駆け寄りたくなるまで行かなくていいよって。だからフィルムがずーっと回っている中、芯が「やだやだ〜!」って叫んでいるだけで、ワンロール終わるみたいな...。こういう演出は今まで経験したことがなかったので、面白かったですね。

―最後にこれから映画をご覧になる方へメッセージをお願いします。

麻生:初めての母親役で不安な事もあったんですが、完成した作品を観たら、子供のいる友達や自分の親にも自信をもって薦められる作品になっていたので、すごく嬉しかったです。是非ご家族やお友達と劇場でご覧下さい!

wanko.jpg 映画 「ロック~わんこの島~」
2000年8月 三宅島大噴火ー
噴火を生き抜いた復興のシンボル犬ロック。実話から生まれた奇跡と感動の物語。この夏スクリーンに登場。
7月23日(土)より全国にて公開。
監督:中江 功 脚本:水橋文美江、鈴木 智 出演:佐藤隆太、麻生久美子、土師野隆之介、倍賞美津子他
www.rock-wanko.com/
(C)2011フジテレビジョン、東宝 FNS27社

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