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YOHJI YAMAMOTO
2011.09.29
陽気なアジアン歌謡曲が鳴り響くなか、ランウェイを闊歩するのはサムライのように髪を結い上げた恰幅の良いヨーロピアン、小さなアジア人、スマートな若者といった様々なモデルたち。
ストレートパンツに合わせられたプリーツのカバーパンツやアンダーウェアが覗く戦国時代の武将の衣装のような袴パンツなどといった日本の美意識を踏襲したボトムスに対して、キュビズムのごとくカットアンドパッチされたフランス海軍ジャケットや英国のアーミージャケットをコーディネート。
萌黄色（黄緑）、白花色（紫がかったごく薄いグレー）、紺碧（鮮やかなブルー）、紅色（鮮やかな紫がかった赤）などといった日本古来の色調を用いながらも、ピカソの『青の時代』を彷彿とさせるカラーバリエーションで、見事に和洋折衷を表現してみせました。
〈ヨウジヤマモト〉特有の視点で形作られた、男性のための美しいフォークロアスタイル。ショーのフィナーレでは、黒い袴と白いシャツのルックというブランドの真骨頂ともいえるルックが登場。すべてを纏める帯のように引き締められ、ショーは幕を閉じました。
ヨウジヤマモト（YOHJI YAMAMOTO）
www.yohjiyamamoto.co.jp
