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TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.

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2013.09.26

TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.

AMRCN DANDIES. Symphony #0008. 2013 autumn/winter exhibition

タカヒロミヤシタザソロイスト.が示すAMRCN DANDIES.とは、自らの美学の洗練や思考を深めることのできる普遍的な男性すべてである。

“AMRCN DANDIES.”

宮下自身の1週間のワードローブとして組立てられたSymphony #0008は、メンズスタイルのセオリーと言うべきジャケット、パンツ、シャツ、ニットから構成された。週の経過のみならず、1日の時間の流れによってもまた装いは異なる。それは昼から夜、眠りにつくに至までを描写されたタカヒロミヤシタザソロイスト.の新たな試みとなったコレクション。

宮下が袖を通し修正を繰り返すことで導き出された精巧なセットアップのパターンは、体に馴染む着心地の良さとつつましさのあるシルエット。フランネルウールやバスケットツイードなどのテキスタイルはアメリカントラッドな表情を与え、妖艶な質の良いビーバー仕上げを施したカシミアはドレッシーさを放つ。異なる印象の装いをシチュエーションに応じて楽しむには、テキスタイルの豊富さは欠かせない。タカヒロミヤシタザソロイスト.のダンディズムはそこだけではなく細かなディテールにも見え隠れする。存在しなかったコインポケットを宮下が必要と思う位置に後付けしたかのような裁切りの仕様、両利きである宮下であるからパッチポケットを左側に設けるなど、“あえて”のディテールを追求する事こそがタカヒロミヤシタザソロイスト.の洗練である。ニットは清潔感のあるオーソドックスなデザインのメリノウールを使用したタートル2型。ハイゲージは光沢感を、ミドルゲージでは寄り糸を緩いテンションで柔らかく編み上げ“華美ではない質の良いもの”と言うAMRCN DANDIES.にふさわしい仕上がり。シャツにおいてはわずかばかりロングポイントの襟にする事で、タイをせずにジャケットを着用した際に形成される襟のバランスに拘りをおいた。襟の高さの繊細な調整に相反して、袖口開きや裾部の裁ち切りは類型を破るものとなった。仕立ての良さの中にチャーミングさを持ち合わせることも、タカヒロミヤシタザソロイスト.が指すダンディニストである。

この厳選された型と様々なテキスタイルの中において、定義を持たずにその時々で正統であったり相対するコンビネーションなど楽しみを与える洋服、それが宮下の導いたAMRCN DANDIES.のワードローブとなる。


タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.)www.the-soloist.net/

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