HOME  >  FASHION  >  COLLECTION  >  2014 Spring Summer

FASHION_COLLECTION

  • OLD
  • NEW

TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.

このエントリーをはてなブックマークに追加

2014.02.12

TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.

I me me mine.
Symphony #0009.

「if」。常にこの言葉が思考に現れ、宮下の今回の物創りは始った。「もし…このサイズが、パターンが、色が、素材が、こうであれば」。もしかしたら小さな違いかもしれない、けれど大胆な違いになる可能性を多分に持っている。常に納得する事がなく追い求める宮下らしい姿勢が、自分自身をサンプリングするコレクションとなった“I me me mine.”。

「もし…クローゼットの中が様々なnavy.であったら」。そこから今コレクションではnavy.に焦点を当てた。色ひとつにしても宮下の脳内で分解され、midnight. navy. eggplant. blue. white. の5色は全てnavy.を指す。脳内クローゼットは同じようなもの、同じような色、同じような劣化されたものが埋め尽くした。

ジャケット・パンツ・シャツは、意図的に縮みを形成するディテールをパターンの工程で随所に取り入れ、ラフな印象として裾や袖口をピンキングカットで処理。宮下の求めた緻密に織られたテキスタイルは、それぞれの素材に合わせた加工を施すことで完成する。ニットはオリジナルのダイヤ柄に拘り、使用するミドルゲージはインターシャ編みと言う手法を手作業で行い、ハイゲージではダブルジャカード編みを用いた。それぞれの糸の特性に合わせてディテールを変えている。バッファローチェック柄など、それらのテキスタイルパターンはどれも宮下が愛用して来たコレクションで構成され、脳内クローゼットには同じ柄やトーンが統一して並べられた。

すべてはこれまで宮下のワードローブとして常に側にありながら、それは過去ではなくいまの宮下にアップデートされた仕上がり。まさに、宮下の脳内クローゼットとなった。

タカヒロミヤシタザソロイスト.の洋服に「なぜ?」と疑問を抱く事があるかもしれない。「もし…自分に引き寄せて着てみたら」と考えれば、そこから続くものは「宮下にとって不可欠であるから存在するデザインは、ファッションにとっての可能性を切り開いた視点なのかも知れない」と言う答えに繋がる。


タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.)
www.the-soloist.net

COLLECTION TOP

  • OLD
  • NEW