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「33DREAMS」で、ファッションピープルの"夢"が叶う! Vol.1

2012.02.17

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続いては、専門学校「エスモード・ジャポン」の昨年の卒業制作でグランプリを獲得し、今年9月からパリの本校に留学する予定の長(おさ)賢太郎氏。デザイナーの卵として無限の可能性を持つ、若者が抱く大志とは。

1. スタイリスト 田中隆行
2. 見習いデザイナー 長 賢太郎

ファッションというフィルターを通して、日本人の価値観を変えていきたい。

―デザイナーを志そうと思った理由をまず教えて下さい。

長 賢太郎氏(以下長/敬称略):専門学校の前は4年制の大学に通っていたんですが、その期間はやりたいことを探す時間にあてていました。クリエイティブな仕事に魅力を感じていて、当時リメイクが好きだったこともあり洋服作ってみたいなと、わりと軽い気持ちで思っていました。でも、やるからにきちんと学びたいと思い、エスモードには大学4年の時から夜間で通っていましたね。

―大学卒業後に改めてエスモードへ入って、卒業制作でグランプリを受賞したと。

長:うちの卒業制作は外部のデザイナーを招いての審査と、展示期間中に来てくれた一般の方による投票と、2つの審査部門があるんです。僕の作品は、そのどちらでもグランプリを取れたので、それは嬉しかったですね。専門的な目線でも、一般的な目線でも、認められたということになりますから。

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―それで『WWD』の表紙も飾ったんですね。

長:そういうわけではないと思うんですけど、タイミングが良かったんだと思います。実はそのあと、パリの本校からこっちで勉強してみないかって誘われて。すごく嬉しかったけど、卒業して数ヶ月後にフランスというのは、正直金銭面を考えると厳しくて、なので今年の9月からにさせてもらいました。おかげで、去年の秋は学校が東京デザイナーズウィークに出展したんですけど、自分のブースも出させてもらって。しかもその時、服を買ってくれた人がいたんです。

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―どんな方が買って行ったんですか?

長:アメリカ人のバイヤーで、しかも洋服屋じゃないんです(笑)。プロダクトを売っているお店で、そこがやるイベント期間中の展示品として入り口に置きたいと言われました。その時、服は言葉の壁を越える力を持つものなんだと実感しました。と同時に、ファッションデザイナーだからって、洋服っていう既成概念にこだわるのも間違っているな、とも思ったんです。

―ちなみに、現在は自分で服作りをしている他に何かされていますか?

長:〈アシードンクラウド〉というブランドでインターンをしています。デザイナーの玉井健太郎さんが可愛がってくれていて、地方の生地工場まで一緒に連れて行ってもらったり。しかも、最近開催された2012年春夏の展示会用のオブジェも作らせてもらいました。

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―写真の中央のドレスですか?

長:ドレスもそうですし、周りも僕が作りました。玉井さんが、白い布で空間を作りたいとのことだったので、オブジェと同じやり方で仕上げました。色々な生地屋をまわって、希少な生地のあまりを無償で提供してもらい、それをパッチワークにしたんです。ほかにも時間的な余裕がなく、縫製や裁断に関して多くの方に手伝ってもらいました。そういった感謝の気持ちもあり、今回の企画で応募する作品はこのドレスを使って撮影したものを出そうと思っています。

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―長さんが最終的に目指している"夢"って何でしょうか?

長:これは日本の話なのかもしれませんが、物に対しての感覚が自動販売機的な感じがするんです。顕著だと思ったのは、ファストファッションブームで、そこに群がる人たちを見たとき。洋服を作るってすごい大変な行為なんですよ(笑)。それってほかの産業にも言えることだと思うんですけど、良い物がなぜ良くて高価なのかってことを、ほとんどの人が知ろうとしてない。それを感じたときに、ファッションに対して疑問を持ったんです。

―でも、洋服のデザインは続けるんですよね。

長:もちろん。去年の6〜7月にかけてアントワープ、パリ、アムステルダルを旅行したんですが、その時に日本とは文化的な環境が違うと感じたんです。ファッションの美術館にも一般の人が来たりしますし。それを受けて、パリで生活してみたいとより強く思ようになったんです。海外で生活して、その感性を日本に持ち帰りたい。僕は日本の生地が好きで未来にも残していきたい。だからこそ、日本の生地を使ってデザイナーとして活動したい。ファッションを通して、世の中の物に対しての価値観を変えられたら最高ですね。

「33DREAMS presented by ASICS33」応募作品とコメントを紹介
僕は世界を舞台にアーティストや異分野のクリエイターを巻き込んだファッションクリエーションをできるようなファッションデザイナーになりたいです。僕の将来的にしていきたい活動の一つに日本人が作った生地を100年後の未来にも残したいということがあります。写真のドレスも実際に産地に足を運び、生地を提供していただき作りました。去年も様々な産地に行って工場を見たり生地を触ってきましたが、やはり日本の生地は良いなぁと思いました。賞品は、日本や海外の生地の産地、工場を回る資金として使いたいです。10年後くらいに、アメリカのバーニーズニューヨークで日本の生地で僕が作った服が扱われて、アメリカ人をはじめ多くの本物の価値のわかる方々に着ていただけたらとてもうれしいです。
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Model_COLLIU
Photo_yuhei taichi
Hair&Make_chika suzuki

asics_prof2.jpg 長 賢太郎
Kentaro Osa
大学を在学中よりエスモード・ジャポン東京校で学ぶ。現在は〈アシードンクラウド〉でインターンをしながら、「ここのがっこう」に通う。

2012-01-19_110014.jpg 33DREAMS presented by ASICS33

実施期間:2月2日(木)~5月5日(土)
応募方法:「アシックス 33DREAMS特設サイト」内の指定フォームで必要事項を記入のうえ、333文字以内のコメントを付けた動画や画像を添付して応募。賞品などの詳しい情報は、下記の特設サイトよりご確認!
電話:0120-66-1932(33DREAMS キャンペーン事務局)
ASICS33公式サイト
http://www.asics.co.jp/running/33
33DREAMS特設サイト
http://www.33dreams.jp/
ASICS33公式ファンページ
http://www.facebook.com/ASICS33JAPAN

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