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バーニーズ ニューヨークが惚れた、ロウマスタープロダクトのモノ作り。

2011.11.15

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"新たなる定番の確立"をテーマに、デザインとファクトリーの真の融合を目指すブランド〈ロウマスタープロダクト〉。彼らが産み出すプロダクトとモノ作りに対する真摯な姿勢に強く感銘を受けたバーニーズ ニューヨークは、今シーズンよりダブルネームの別注アイテムを製作。スペシャリティストアをも納得させる〈ロウマスタープロダクト〉の魅力を、バーニーズ ニューヨークのメンズMD、柳楽陽亮氏に訊いた。

Photos_Hiroyo Kai(STUH)
Edit_Yohei Kawada

簡単にオシャレができますよね。芸が細かい。

―まずは、〈ロウマスタープロダクト〉との最初の出会いを教えてください。

柳楽:3年前に〈ロウマスタープロダクト〉の渡部さんがバーニーズ ニューヨーク銀座店にお越しくださったのが始まりです。当時は、〈ロウマスタープロダクト〉のハットがブームになる少し前で、その後、オフィスで行われていた展示会に行ったら、すごく良いモノづくりをしていて。それで、「一緒に何かやりましょう」と。

―具体的に、別注を行うきっかけは何だったのでしょうか。

柳楽:じつは、このあたり(アイテムを手に取って)のストールも以前から取り扱っておりました。やっぱりすごく特徴もあるし、モノ作りも面白い。ディレクターの中川さんとも、"モノ"の話で盛り上がるんですよね。話を聞けば、「〈ロウマスタープロダクト〉を世にもっと広めていきたい」と。それで、こういうモノ作りをしている所は少ないし、僕もそこにすごい共感して面白いと思ったので、バーニーズ ニューヨークでも協力させていただければと思いました。

―〈ロウマスタープロダクト〉といえば、帽子を思い浮かべる人も多いと思います。なぜ今回、ニット素材のスヌードで別注アイテムを作ろうと?

柳楽:確かに、〈ロウマスタープロダクト〉がホールガメントニットの帽子を提案した時期というのはすごく早くて、それは編み物に対する知識が群を抜いて優れているからという理由が挙げられます。つまり、ニットの流れというのを、帽子屋としては革新的に早くやっていたブランドであったということです。

―日本のブランドでこういったニットづくりが出来るブランドというのは希少な存在ですね。

柳楽:もちろん、ニット屋としてはありますが、ブランド、特にこういった雑貨やアクセサリーを作るブランドとしてはなかなかないですよね。その辺りはこのブランドの魅力ですよね。これなんか、最初見たときに「すごいな」って思いましたよね。簡単にオシャレが出来ますよね。芸が細かい。

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―なるほど。

柳楽:あとは、やはり帽子というのはアクセサリーじゃないですか? "服にプラスワンして楽しむ"というのが、僕も彼らも共通の認識としてあったんですよね。そういった意味では、帽子もストールもまったく一緒のカテゴリーのなかで提案できるブランドっていうのは他にはなくて、それも彼らの強みである、なおかつ、スヌードというアイテムはそこを表現できるアイテムだと思い選びましたね。

―別注アイテムに取り組むうえで、バーニーズ ニューヨークではどのような基準や条件を設けているのでしょうか。

柳楽:おこがましいのですが、やっぱり素材へのこだわりですね。上質な素材にこだわり、ラグジュアリーさを感じていただきたいという話をしていて、向こうも「バーニーズ ニューヨークでは多少高くても売れるようなモノにしたい」と言っていただいていて、今回はシルクに注目をし、すべてのアイテムに使っています。僕としても、服でも共通の流れとしてあった、シルクやカシミアといった高級素材を提案したいと思っていたので、今回の別注にもそれを落とし込んで、シルク混のコレクションにまとめ上げました。

―その割には値段的にもお求めやすいですよね。

柳楽:そうなんですよ。というのも、やはり〈ロウマスタープロダクト〉さんはすごくコストパフォーマンスが高い! それで、今主流の販路も、他のセレクトショップさんではカジュアルラインでやられていたりと、普段我々が狙っている客層とは少し異なるんですよね。なので、そこからあまりかけ離れずに、1000円2000円の差で抑えているというところもポイントです。だから、お得感はすごくあると思いますよ。

―カラーリングに関しては、すごく落ち着いたトーンで上品な色味のものが多いですよね。

柳楽:それは店のコンセプトもありますが、今季はボルドーにすごく注目していて、ハットにもボルドーを取り入れて全体のコーディネイトに合わせる、ということをテーマにしています。あとは、〈ロウマスタープロダクト〉というとカジュアルなイメージがあると思いますが、バーニーズ ニューヨークでは違う視点で捉えているので、〈ロウマスタープロダクト〉っぽくないといえば、ぽくないですよね(笑)。

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