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C.E in OSAKA Report by Poggy 小木 "Poggy" 基史がレポートする、C.Eの大阪遠征。

2014.01.24

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かつては相容れないとまで言われた東京と大阪のファッションシーン。そんな大阪を舞台に関西で初となるインスタレーションとイベントを2013年に開催した〈C.E〉。東京を代表するブランドが、大阪という街でどのように受け止められたのか。〈C.E〉クルーに帯同したユナイテッドアローズのバイヤー、小木 "Poggy" 基史が自ら撮影した写真とともにレポートする東京と大阪の「今」。

Photo & Report_Motofumi"Poggy"Kogi
Edit_Hiroshi Yamamoto

小木 "Poggy" 基史が考えるファッションにおける「東京」と「大阪」の関係性。
フイナム読者のみなさま、こんにちは。小木 "Poggy" 基史です。
バイヤーという仕事柄、これまで様々な国や地域に足を運んできました。そんな僕でさえも、大阪という街には未だに違和感を覚えます。なんというか、日本にいながら海外にいるような感覚に陥るんです。
それは決して悪い違和感ではなく、大阪という街に漂う文化的な深さに対する僕なりの敬意が、結果として物怖じする態度に繋がっているのでしょう。海外とは違って言葉が通じる分、熱意や勢いでは超えられない壁を自ら作ってしまうんです。
それだけ大阪という街は独特で、ファッションにおいても独自の文化を形成しています。ファッションへの造詣の深さにカルチャーとの密接なリンク、さらには生まれ持って育まれた東京への反骨精神が加わり、各々のスタイルを持っている人がたくさんいると思います。
地域性をも超越する〈C.E〉のクリエイティビティ。
では、なぜ、そんな大阪という場所で、東京を代表するクリエイターであるスケシンさんが手がける〈C.E〉のイベントを行ったのか。それはBEAUTY&YOUTHでは関西圏で初となる〈C.E〉の取扱いを盛大に祝いたいというバイヤー藤橋の意向が1つ。そして、〈C.E〉が東京と大阪を繫ぐ架け橋になる可能性があると彼は感じたんだと思います。
「可能性」というのは、大阪と東京が交わりはじめた今の状況のなかで、スケシンさんの都会っぽさとローカル感が共存したクリエイティビティは、地域性をも超越した効果をもたらすのではないか、ということです。
ブランドの背景や哲学を体験として提供するのも、お店の役目。
実際に心斎橋店では、別注アイテムを筆頭にたくさんの問合せがあったようですし、イベント当日にスケシンさんが店頭に立った際には、多くのファンの方々が集まりました。僕がこれまで感じていたような大阪への違和感を、〈C.E〉はいとも簡単に乗り越え、溶け込んでいったんです。東京のブランドが大阪でここまでスムーズに、しかも熱狂的に受け入れられたのには僕も驚きでした。
しかも、同日夜に開催したクラブイベントも大盛況。スケシンさんのカオスなDJプレイは、東京以上に反応が良かったかもしれません。そのハッピーな雰囲気に身を投じながら、〈C.E〉というブランドが世界観として多くの人々に求められているのを肌身に感じました。
ただ、こういった試みは継続することが重要。モノが溢れている今だからこそ、店頭に並ぶコレクションだけでは伝えきれないブランドの物作りの背景や哲学も、体験として提供していくのがショップの役目だと思うんです。そういった試みが結果として、よりファッションを楽しむことに繋がるんじゃないかなと。僕自身、今回のツアーに同行して感じたことを、今後の仕事に活かせていければ、と思っています......、とマジメに書きましたが純粋に楽しかったです!
イベントの模様をPoggy自ら撮影した写真でお楽しみください!
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