Lui's TOKYO内にオープンした「ROLLING HOME」を徹底解明!
2011.10.20
先日、ニュースでも紹介した Lui's TOKYO内の「ROLLING HOME」期間限定Shop in Shop。そのレセプションパーティにお邪魔して、今回のイベントの趣旨と店内の様子、そしてレセプションに足を運んでくださった方々のSNAPを撮影してきましたので、一気に紹介していきます。
Edit_Ryutaro Yanaka
―まず、このShop in Shopをスタートさせる経緯について教えてください。
市之瀬智博氏(以下市之瀬/敬称略):きっかけは、この秋冬から〈ザ リバー〉と〈ヘイガン〉を扱うことになって。この奥のスペースでは、つねに何か面白い企画をやりたいと思ってたから、鉄也に相談して「何か空間を使って、面白いことができないか」と。それが始まりですね。
大村鉄也氏(以下大村/敬称略):僕らは、この『ROLLING HOME』っていう写真集からインスピレーションを得て、アトリエをこの名前にして予約制のショップにしているんですよ。ただオンリーショップではないから、この「ROLLING HOME」というキャラバンを組んで全国を廻れたらイイね、なんてジュンと話していて。
―キャンピングカーを改造してるヒッピーみたいな方たちですか?
大村:そう、70年代にいた人達で、自転車も積んで家ごと引っ越しちゃうような感じ。そんな中に、画家で写真も撮って自転車乗りみたいな主人公が〈ザ リバー〉と〈ヘイガン〉を着て、世界を廻っていく。そんな世界観を描いて、自分達もできたらイイなって。 そこに市之瀬君から話が来たから、これを持ち込もうということになりました。
―この秋冬展開するコレクションも、こういった雰囲気なんですか?
大村:今季は「A NEW MAN」というテーマで、その架空の人物のワークショップ的に仕上がっています。今回もそうですが、展示会のときもエンゾ君に装飾してもらって。
市之瀬:Shop in Shopをシーズンの一発目にやるのなら面白いかなって。
大村:展示会の空間ってバイヤーさんしか見ることができないし、卸し先のショップすべてで作り込む訳にもいかない。となると、お客さんにこういった雰囲気を見てもらう機会としては良かったし、ジュンのアートワークも各所にちりばめて見てもらうこともできるので。
―アトリエである「ROLLING HOME」の方は、どういった運営を?
大村:自分もジュンも基本的にはいるので、メールでアポイントを入れてもらって対応しています。
ジュン・ヘイガン氏(以下ジュン/敬称略):〈ヘイガン〉の方は、サイズを測ってのオーダーも受けています。
―作り手と直接話せて、服が買えるなんて良いお店ですね。反響はいかがですか?
大村:シーズンの立ち上がりや、紹介されたときは来ていただけますが、反応はまだまだ。やっぱり認知度を高めるためにも、いろいろな人に知ってもらうのが大切で。
―こういう世界観を含めて、表現できる場を作っていこうと?
大村:そうですね、その初となる試みが今回です。
―空間作りにおいて、こだわったところは?
ジュン:「A NEW MAN」という架空の人物は、自転車好きという設定なので、フレームを作ったりパーツをいじっているシーンだったり。アートワークやライフスタイルが垣間見える空間に仕上げています。
大村:うちのアトリエにもヴィンテージのキリムがあるんだけど、それを敷いたり、そのハギを使ってクッションカバーを作って販売したり。あとは写真好きだから、ポライドのSX-70を展示したり、インポッシブル プロジェクトのフィルムを販売したり。
ジュン:自転車絡みだと、カスタムバイクを手掛ける集団〈アンバー(AMBER)〉とのコラボレーションで、イタリアのツーリストの間で流行っている、協会を訪れると貰えるお守りのプレートなんかを仕入れたり、〈アンバー〉が組み上げた1940年代~1950年代のヨーロッパの自転車も展示販売しています。
―面白いですね。
大村:あとはジュンが描いた絵と、服にプリントにも使用した版も買えます。
―このプリントの柄は手書きで起してるんですか?
大村:そうです。それとジュンが古着をリメイクして作る〈ヘイガン〉の定番モデル「BLACK JACK」を限定販売用にアレンジしたアイテムもあります。袖の刺しゅう「H4L」は「HAGAN 4(FOR) LUI'S」の意味です。
―アイテムを含め、見る物がたくさんありますね。ぜひたくさんの方が訪れることを願っています。