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スニーカーを履いたときの感動。“33” に込められた思い。

ARTISAN SHOES, HANDMADE, JAPAN “33”

スニーカーを履いたときの感動。“33” に込められた思い。

2016-‘17年秋冬シーズンに誕生したスニーカーブランド〈サーティースリー(33)〉。ちょうどスニーカーと革靴の中間のようなデザインに特徴がある。「美しい靴」がコンセプトという通り、レザーやソールなど、素材はすべてラグジュアリーブランドも採用しているものをイタリアから直輸入。品のある見た目に加え、履き心地にも優れている。このスニーカーを作る、広島の靴メーカー、スピングルカンパニーのデザインチームがクリエーションの裏側に隠れた思いを語った。

  • Photo_Tohru Yuasa
  • Styling_Kentaro Higaki(little friends)
  • Hair & Make-Up_Kanako Hoshino
  • Edit_Ryo Muramatsu
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LEO(GREEN)¥33,000+TAX

VOLANS(GREEN)¥35,000+TAX

ORION(GREEN)¥35,000+TAX

—現在、大手のスポーツブランドを中心に、様々なテーストのスニーカーが発売されています。このタイミングで〈サーティースリー〉を始めた経緯を教えて下さい。

こんな思いが始まりです。「デイリーユースな、一張羅のスニーカー」があれば良いな。本来、クラシックな革靴は好きだけど毎日履くには肩が張る。しかし、スポーツ系のスニーカーを普段履きするだけでは気持ちが上がらない。靴にはこんなに多くの選択肢があるのに……そんな心境でした。

だからこそ、20代でも50代でも世代を越えて似合って、どんな場面でもハマる。そんな靴の必要性を感じて、以前からこのブランドを構想していました。しかし、構想だけで簡単に作れる内容の靴ではなかったので、すべての条件を満たすタイミングを模索していました。その条件は理想の素材と人材です。

素材の1つとして、アッパーに用いられる革。世界中に素晴らしい革は存在しますが、私たちが求めるクオリティーとパフォーマンスを実現するには、ヨーロッパから直輸入する必要がありました。

人材の1つとして、色づけを行う染色師(パティーナ)。私達が求めるクリエーションの伴う生産技術を日本の自社工場で行うには時間を要しました。ただ技術が高いだけでは出来ません。同じ価値観を持たなければなりません。まだ成長過程であり一層の向上と革新が楽しみでもあります。その他の条件もすべて満たし、やっとブランドスタートできたのが2016年です。

LEO(BROWN)¥33,000+TAX

VOLANS(BROWN)¥35,000+TAX

ORION(BROWN)¥35,000+TAX

—ブランド名の〈サーティースリー〉にはどのような意味が込められているのでしょうか。

創業1933年。私たちの母体である会社Nichiman Co.,Ltdには長い歴史があります。だからこそ、新しい世代が、さらに未来を進み続ける意思表明として創業年である “33” の数字を引用しました。

また、数字と列記しているアローマークにも意味があります。人(作り手の思い)がいて、モノ(製品)が生まれ、そしてコト(体験)が起きる。これが現代的な消費の流れです。私たちはクリエーション、生産、消費者の手に渡るまでの全過程を自分たちで行います。この思いを込めて、三位一体で進めてくことを連なる矢に見立て、ブランドアイコンにしました。

LEO(NAVY)¥33,000+TAX

VOLANS(NAVY)¥35,000+TAX

ORION(NAVY)¥35,000+TAX

—〈サーティースリー〉は靴の色に特にこだわっていると思います。今回の6つ色は、どのような経緯で決まったのでしょうか。

染色している4色は、すべて自然のものから視覚的なインスピレーションを受けた色合いをコンセプトにしています。ベージュは “ANTIQUE TAN”。無垢の素材が日に焼けたような色目に経年変化していく表情。ネイビーは “DEEP SEA”。深海に進むにつれて変化する濃紺と漆黒のグラデーション。ブラウンは “WHISKY”。シェリー樽で熟成されたルビーの様な深い紅色。グリーンは “FOREST”。森の緑は季節や時間によって、くすんだ青みを持つ。

純粋な無彩色である2色は、相反する陰影を表現しています。ブラックは革の持つツヤ感を最大限に引き出し、キメ細やかなで艶やか表情を。ホワイトは革に何も色を加えていない、マットで無垢な表情を。余談ですが、モデル名には88星座の学名を採用しています。

LEO(BEIGE)¥33,000+TAX

VOLANS(BEIGE)¥35,000+TAX

ORION(BEIGE)¥35,000+TAX

—職人が手染めで丁寧に色を出していると聞いていますが、その工程を具体的に教えて下さい。

手染めの具体的な工程は開示していませんので、一例をお伝えします。グリーンという色を表現するのに、緑の染料だけではなく、青や黄など多くの色を調合することで、私たちの色は生まれます。色の調合と開発には1919年創業の靴クリームの老舗コロンブス社の技術協力を得ています。また、コロンブス社の中でも最上級品と言われる「BOOT BLACK」シリーズの靴クリームを最終工程に採用しています。

—ベーシックなフロントレースのタイプのほか、個性的なサイドレースやスリッポンのタイプも揃っています。靴の型でこだわったポイントを教えて下さい。

ドレス、モード、スポーツの要素を掛け合わせることで生まれるハイブリッドなバランスを大事にしています。「ORION」は、クラシックな外羽根のノーズをできる限り長く見せ、整合性のある違和感を生み出しました。「VOLANS」は、人間工学に準じたサイドレース仕様で高いフィッティング性を持ちながらも、色気のある仕上がりとなりました。「LEO」は、アクティブ素材のネオプレーンと相対するパティーナを組み合わせた、エレガントなコントラストを楽しめます。

LEO(WHITE)¥28,000+TAX

VOLANS(WHITE)¥30,000+TAX

ORION(WHITE)¥30,000+TAX

—イタリアにはたくさんの靴のメーカーや工房が存在します。アッパーのレザー、ソール、製法には、名だたる会社の素材や技術を使っていますが、イタリアにこだわる理由がありましたら教えてください。

今回は偶然にもアッパーの革もソールも理想の条件に合うものすべてがイタリアでした。革はINCAS社、ソールはGOMMUS社。誰もが知っているラグジュアリーブランドも採用しているクラスのものを用意できました。すべて直輸入で取り寄せているので、他では考えられないコストパフォーマンスによる高付加価値も実現できました。今後も世界中から良い素材を集めて日本の自社工場で生産します。

—実際に〈サーティースリー〉の靴を履いてみましたが、独特な履き心地ですね。

外見は革靴のような堅い表情をしていますが、実際に足を入れると、まるでクッションの上を歩いているかのような優しい履き心地です。今回のSEASON-1コレクションは、独自に開発した2種類のインソールを組み合わせることで驚きのフィッティングを実現しました。

LEO(BLACK)¥28,000+TAX

VOLANS(BLACK)¥30,000+TAX

ORION(BLACK)¥30,000+TAX

〈サーティースリー〉POP-UP SHOP
日程:9月14日(水)〜27日(火)
会場:阪急メンズ東京 B1F紳士靴
住所:東京都千代田区有楽町2-5-1
電話:03-6252-1381
www.hankyu-dept.co.jp/mens-tokyo
会場:阪急メンズ大阪 1F紳士靴
住所:大阪府大阪市北区角田町7-10
電話:06-6361-1381
www.hankyu-dept.co.jp/mens
*9月の一般発売に加え、上記2会場でポップアップストアを開催
SPINGLE COMPANY TOKYO OFFICE
電話:03-3408-6499
INSTAGRAM
www.instagram.com/33_official
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