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FEATURE|With Timberland ティンバーランドと人。前田嘉之編

ティンバーランドと人。前田嘉之編

With Timberland

ティンバーランドと人。前田嘉之編

堅牢でありながら端正。いまやファッションや音楽などのカルチャーシーンにおいても欠かせない存在として知られる〈ティンバーランド〉。その最新コレクションとして創業当時のアーカイブの雰囲気を現代的な機能とデザインでアップデートした「ヴィンテージコレクション」が登場。そこでフイナムでは、かねてから〈ティンバーランド〉を愛用しているクリエイターと〈ティンバーランド〉の関係に焦点を当て、改めて「ヴィンテージコレクション」の魅力に迫ります。

  • photo_Shin Hamada
  • text_Maruro Yamashita
  • edit_Hiroshi Yamamoto
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前田嘉之

ブランド〈ラブラット(LABRAT)〉のデザイナーであり、ヴィンテージショップ「ラボラトリー/ベルベルジンアール 」のディレクター。ストリートカルチャーのキーパーソンとの繋がりも深い。

ファッションの原体験の1つに〈ティンバーランド〉がある。

ー前田さんはこれまでに〈ティンバーランド〉のブーツや靴を履かれていたことってありますか?

前田:実は高校時代にBボーイだったので、それこそイエローヌバックの「6” Boot」を履いてましたね。本当に代表的なモデルですね。当時のアメリカのヒップホップのアーティストたちが履いてるのを見て、完全に影響を受けていましたね。

ーそうなんですね! 元々は「ベルベルジン」で働かれていたんですよね?

前田:入ったのは24歳くらいのときだったかな。だからもう16年くらい経っていますね。

ーその当時って、ヴィンテージはヴィンテージ、モードはモード、ストリートはストリート、みたいなファッション的な区分けが強かった様に思うので、高校時代にヒップホップが好きでBボーイ的なファッションだったという前田さんが、古着の世界に進んだというのは、ちょっと意外に感じます。

前田:言われてみるとそうですね。でも、自分のなかでは矛盾していないというか、自然なことだったんですよ。昔からいろんなものが好きだったんで、高校時代はBボーイでしたけど、そのあとはモードにいってみたり、裏原を追ってみたり。

で、20歳くらいの時に初めて古着を好きになって、そっからずっとコンスタントに好きな感じです。やっぱりすべての原点というか、まぁ、古着って80年代のものでも古着だし、90年代のものでも古着だし、それこそ5年前でも。

なんでも拾えるっていうところが、古着の魅力だと思うんです。今でこそ、いろんな要素をミックスするのって当たり前ですけど、自分はその頃からミックスした着こなしや感覚が好きだったんですよね。

ー当時から、いわゆるヴィンテージ至上主義というわけではなく、間口が広いものとして、古着の魅力を捉えられていたと。

前田:そういうことです。当時は今と違って頭の固い人が多かったんですよね。アメカジはアメカジで、サーフはサーフとか。でも、おかげでぼくはそれらをミックスするようなスタイルを打ち出しすことができた。結果、ぼくはまだこの業界で生き残ってるのかな、みたいなところもあるんです(笑)。

ー今日は「ヴィンテージコレクション」の「6” Boot」を履いてもらいましたが、スタイリングにも前田さんの好きなミックス感が表れていますね。

前田:普通にデニムパンツで合わせちゃうと、本当にそのままになっちゃう感じがしたので、今日はあえてスポーツのテイストを取り入れてみました。こうやって履いて合わせてみると、うちの服との相性もよさそうですね。

ブランドとしてまったくブレない。それがいい。

ー実際に商品をご覧になって気になった点はありますか?

前田:ソールもビブラムソールを使っていたり、随所にこだわりは感じましたね。見た目はクラシックですが、いろいろなアップデートがされている。昔の「6” Boot」って、シルエットがもっと丸みを帯びたフォルムで、ボテっとしているからストリートな感じが強くなってくるんですけど、これはすっきりしたフォルムでシュッとしている。これなら色んなスタイルに合わせられそうだなと思いました。

ー〈ティンバーランド〉の中でも、思い入れの強いアイテムはやはり「6” Boot」ですか?

前田:そうですね。あとは、今でも作られていると思うんですけど、デッキシューズみたいなモデルも昔よく履いていましたね。

ー先ほど、ミックスという話が出ましたけど、実は日本における〈ティンバーランド〉のファッション的な受け入れられ方って、とてもミックスされたモノとして受け入れられていますよね。

前田:おっしゃる通りですね。ぼくもそうですが、〈ティンバーランド〉のブーツをある種のカルチャー的な匂いのするアイテムとして捉えている人って沢山いると思います。自分にとっては、まさにファッションやカルチャーにおける原体験の一つと言っても過言ではないですし。

〈ティンバーランド〉にはヒップホップというカルチャーと結びついたブランドというイメージを持っています。実はお店の写真集を置いたりしている棚のところにも、昔の「6” Boot」をずっと飾っているんです。

ーお店にはストリート系のアート、写真などと、服が自然に横並びで置いてありますけど、そういうテイストは、前田さんにとても自然なことなのでしょうか?

前田:積み重ねてきた結果ではあるんですけど、ぼくにとっては自然な感覚ではあります。ただ、こういったミックス感覚を浅はかに真似しているのを、最近目にすることが多くて。それではつまらないから、今度は逆にミックスなんかより、これが好きっす! みたいなシンプルに直球のほうがかっこいいいなって思っていたりするんです。

ー最後に、前田さんの中で、〈ティンバーランド〉というブランドに対して、抱く、こういうブランドであって欲しいみたいなブランド像をお聞かせください。

前田:〈ティンバーランド〉って、30代から40代くらいのぼくら世代の人たちと、10代とか20代の若い子たちのなかで、ブランドに対するイメージがブレていないっていうのが本当に凄いことだと思うんですよね。だから、なにわともあれ、変わらずいて欲しいなっていうのが一番ですね。ずっとクラシックでいて欲しいです。

アッパーにはLGシルバータンナリーの高品質ウォータープルーフレザーを使用。機能面と重厚感のある見た目、共に抜群の仕上がり。「6” Boot」¥35,000+TAX

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