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洗練された品の良さを感じる仕上がり。

およそ12、13年ぶりの共作として復活した「ユナイテッドアローズ」と〈ラングラー〉によるジャケット。バイヤーの豊永譲司さん曰く、今作のテーマは “革靴に合わせられる上品なボアジャケット” なのだそう。「普段バイイングの担当として別注を手掛けるとき、今自分が着たいものを思い浮かべ、企画することが多いです。そういった意味で今回は、無骨な印象のある〈ラングラー〉のボアジャケットを『ユナイテッドアローズ』らしく上品につくることに重点を置きました」。そう話す通り、インナーに配されるボアのボリュームは程よく抑えられ、シンプルでより洗練された印象を引き立てていることが分かる。さらに「ユナイテッドアローズ」らしい新しい試みについても話してくれた。「通常は上物だけで作ることが多いのですが、トラディショナルなスタイルの提案として、セットアップでの展開も他にはない魅力だと思います」

春木謙一（ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 セールスパーソン）

「このブルゾンは、無駄なデザインを省きつつ、ボリュームも控えめに仕上げてあるので、着こなしもシンプルなほうが似合うと思います。今回は小ぶりな襟と短い丈感を活かして、インナーにタートルネックニットを合わせました。そこにスラックスと革靴で全体をトラディショナルな雰囲気にまとめています。野暮ったい印象のボアジャケットではないので、今までとは違った着こなしを楽しむことができます」