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FEATURE|東京にいて演劇を観ないひとは損してる。奇才・天久聖一が一目置く、“笑”劇団3選

あんまりギラギラしないで、大人の趣味でやるのが丁度いい。

ー大北さんは、「明日のアー」をどのくらいのペースで続けていく予定なのでしょう。
大北:そうですね。年1回はでっかい新作をやろうと思っていて、あとは、ぼくらが作るのはオムニバスのコントなんですね。8分とか5分とかいろいろ対応できるので、場違いなところへ行きたいですね。あんまり演劇をやろうという意識はなくて、音楽イベントとかに出たりするのが好きですね。

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ーお話を聞いているとコンテンツ的な考え方のように感じますね。
天久:まさにそう。大北君はもともとネットがメインで、コンテンツっていう意識がある。映像にもできるし、公演によって組み合わせることもできるし。
─いわゆる「演劇」っていうフォーマットよりは、コンテンツをどう回してくのか。どうとでも転用できる、と。
大北:そうです、そうです。あと演劇やってる人ってみんな真剣やから、あんまり一緒にしたら申し訳ないっていうかね。30代半ばで演劇界に入っていくと、「みんな頑張ってんなあ」と思って。結構暗い気持ちになる部分も多いなって。
天久:中年が始めたらいいかもしれないよね。自分の夢や気持ちに折り合いついた人としかやれないでしょ。「ぼくのこと、どうにかしていっぱしの俳優にしてくれるんですよね」みたいに言われても困るもんね。
大北:そうそう。それは無理ですよね。
天久:昔やってたお笑いの一般投稿の企画とかでも、「これを足掛かりに放送作家にしてください。誰か紹介してください」みたいなこと言われて。いや、俺そんな力ないよって。いまやってる『書き出し小説』とかは、投稿してくれるひとも大人なんで趣味で付き合ってくれるから、やりやすいですね。
大北:デイリーポータルZのライターでも、何か別のことをやってる兼業の人のほうが面白かったりしますからね。余裕があって、好きなことだけやってるから。
─大北さん自身は、こうなっていきたいという目標はありますか?
大北:実際の竪穴式住居とかで、縄文時代のコントを70分くらいやりたいですね。客ナシで、GoProとかで撮るとか。なんか、あいつら変なことやってるけど、面白いなっていうふうになったらいいですよね。
天久:ほんと「明日のアー」には、変なことやってほしいですね。別に劇場でやらなくてもいいし、ネットでも映像でもいまはどんな手段でもあるから。軽く聞こえるかもしれないけどコンテンツとして考えればもっと広がると思う。(了)


天久聖一の推薦劇団その1
「明日のアー」

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10月25日(火)〜10月27日(木)の演目『猫の未来予想図Ⅱ』のチラシ。

「明日のアー」
明日(あす)のアー。主にインターネット上で活動するライター/動画制作者の大北栄人が書いたコントを俳優やライターなどの友人たちが上演するユニット。※アーは思い出しアーのこと。
http://asunoah.tumblr.com/

  • 明日のアーvol.2(第二回公演) 『猫の未来予想図Ⅱ』
  • 期間:2016年10月25日(火)〜10月27日(木)
  • 時間:PM8:00開演(開場は開演の30分前)
  • 場所:VACANT
  • 住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13
  • 料金:前売 2,500円+1drink(500円)、当日 3,000円+1drink(500円)
  • ご予約はこちらから。

明日のアーの胃袋を支える店

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「明日のアーの出演者のトチアキタイヨウさんがクロモンカフェという店の夜営業を一人でしていて、みんなよく行きます。トチアキさんは元山海塾のダンサーで世界中を飛び回っていたので色んな国の料理を知ってるんですよ。高くないヨーロッパ家庭料理とワインでだらだら飲めます。こたつがあったり、クーラーがなかったり、アットホームすぎてほぼ親戚の家みたいなところでターメイヤというそら豆のコロッケを食べたりしています。色々奇妙です。北品川の商店街はもともと東海道品川の宿場町で雰囲気あるし若い人らの新しいお店がたくさんあっておもしろいですよ。演劇関係の人も多いです。松陰神社の次は北品川、みたいな感じじゃないですかね」(大北さん)


天久聖一の推薦劇団その2
「ナカゴー」

「ナカゴーも知り合いづてに見に行ったんですけど、主宰の鎌田くんの存在感。役者としても見たことあるんですけど、なんか破壊力があるんですよね。余計なあざとさが出ないのがすごい。それって奇跡ですよ。いまは敢えてマニアックな活動をしてるけど、もっと表に出てきて欲しいなあ。」(天久)

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本公演『率いて』劇中写真。
2015年8月に東京と名古屋にて上演した、始めて劇団員のみで行った公演。

「ナカゴー」
2006年、劇作家・演出家の鎌田順也らを中心に東京を拠点として旗揚げ。 「なにやってるんだ」的なアイデアと、「どうしてくれるんだ」的な構成で人々を魅了。王子小劇場《佐藤佐吉賞2012》最優秀作品賞を『黛さん、現る!』で受賞。

  • 『パイナップルの食べすぎ』(再演)
  • 期間:12月23日(金)~25日(日)
  • 時間:12:00〜15:00、18:00〜23:00
  • 場所:上野小劇場
  • http://nakagoo.com/

ナカゴーの胃袋を支える店

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「白(まぜそば)を注文できるのが梶原店だけらしいです。ハマってしばらく、世界で一番おいしい食べ物だ。と感動していました。一度、連れて行ったらハマった役者の人たちと通うことがあります。太るけど感動します」(ナカゴー)

  • ラーメン富士丸・明治通り都電梶原店
  • 住所:東京都北区上中里3-18-1
  • 時間:18:00~24:00
  • 定休:月曜日


天久聖一の推薦劇団その3
「フロム・ニューヨーク」

「このユニットも演出のブルー&スカイ君のなかではひとつの手法だと思うんですけど、小洒落た設定の空間に椅子が3つあって男が3人。日常会話からどんどん逸脱していって、全然解析できないようなナンセンスをどんどん積み重ねていく。下品なネタとかも出るんだけど、奇跡的に粋で、なんとなくオシャレなんですよね。それが、むちゃくちゃ通好みな笑いで面白い。ナカゴーもフロム・ニューヨークもまったく媚びてないところがいいんです」(天久)

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前回劇場公演「コーヒーカップを持つ演技」より「短いやつ」

「フロム・ニューヨーク」
フロム・ニューヨーク(ブルー&スカイ・市川訓睦・中村たかし)は、失踪したプロデューサー・スティーブ氏をさがしにニューヨークから東京へやってきて、彼に気づいてもらうためにコント(寸劇)などをやっているグループです、という体裁です。

  • フロム・ニューヨークTOKYO公演2017
    「そろそろセカンドバッグ(仮)」
  • 期間:2017年5月31日(水)〜6月4日(日)
  • 場所:下北沢 OFF・OFFシアター
  • http://fromnewyork.info/

フロム・ニューヨークの胃袋を支える店

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「ニューヨークにはないリーズナブルな飲み屋さんです」(フロム・ニューヨーク)

  • 楽屋
  • 住所:東京都新宿区中落合1-20-16
  • 時間:17:00〜25:00

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