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FEATURE|UNEEK EXOという新しいスニーカーのカタチ。

UNEEK EXOという新しいスニーカーのカタチ。

KEEN UNEEK EXO With Shigeyuki Kunii (mita sneakers)

UNEEK EXOという新しいスニーカーのカタチ。

イノベイティブなプロダクトを次々と世に送り出し、いつもぼくたちに驚きと刺激を与えてくれるアウトドアフットウェアメーカー〈キーン(KEEN)〉。なかでも2014年にデビューした「ユニーク(UNEEK)」は、革新的なデザインと構造でフットウェアシーンに一石を投じる問題作として一躍話題となりました。その後多くのバリエーションを展開する「ユニーク」シリーズよりスニーカーライクなモデル「ユニーク エクソ(UNEEK EXO)」が登場。さっそく、スニーカー界のご意見番である「ミタスニーカーズ (mita sneakers)」のクリエイティブデイレクター・国井氏に、「ユニーク エクソ」の魅力について伺ってきました。

  • Photo_Toyoaki Masuda
  • Text_Masahiro Minai
  • Edit_Yosuke Ishii
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「ユニーク」は第一印象で多くの人々を魅了するデザインの革新性を有したシューズ。

ーまずは〈キーン〉というブランドに対する第一印象と現在のイメージを教えてください。

国井:「ユニーク」がローンチされた当時は「ミタスニーカーズ」での取り扱いは無かったのですがそのタイミングで既に私物として着用していて、先鋭的な構造やデザイン性、そしてコンフォータブルな履き心地に惹かれました。その後の2015年5月に「スニーカースピーカー」というイベントにパネリストとして出席し、空き時間にフィードバックを求められた事を切っ掛けに「ミタスニーカーズ」のSMU(スペシャルメイクアップ)モデルをリリースするまでに、話が発展しました。

ー「ユニーク」が発売された当時は、そのデザインや構造は衝撃でしたね。

国井:〈キーン〉と従来のアウトドアブランドの最も大きな違いは、〈キーン〉はモノ作りの発想がイノベイティブで画期的だった点ですね。ほかのブランドは素材に革新的なものを使ったりということはありますが、〈キーン〉の場合は使用する素材はもちろんのこと、製造方法や構造といったあらゆる部分を独創的に行っていて、シューズの概念を変えようとしているところが魅力だと思います。

UNEEK SLIDE(左上)、UNEEK(右上)、UNEEK O2(左下)、UNEEK HT(右下)

ー「ユニーク」を最初に見たときの感想はいかがでしたか?

国井:「ユニーク」に限らず〈キーン〉のシューズの多くが、子供の頃のミニ四駆の軽量化と同じで、必要のない部分は削ぎ落とし、本当に必要なパーツのみで構成されているという印象がありましたが、「ユニーク」に関しても、必要最低限の骨格のデザインにプラスして守ってほしい部分はしっかりと守ってくれているという安心感がありました。

ーシューズとしてのパフォーマンスも優れていると。

国井:そうですね。例えばサマーシーズンにポピュラーなスライドサンダルをひとつとっても、従来のものだと歩行性能は高くなく、それで歩き回るという感じではないですが、「ユニーク スライド」なら長時間歩き続けても疲れない。真夏でも通気性はいいですし、ソールユニットもしっかりとしているので路面の熱から足を守ってくれます。「ユニーク」は元々アウトドアフィールド向けに開発されたプロダクトだと思いますが、『スニーカーショップとして考える都市生活者のための「ユニーク」』というアイディアをこのシューズのデザイナーであるローリーファーストJr.氏にフィードバックしたところ快諾して貰い、その後「ミタスニーカーズ」とのSMUに繋がりました。

ー「ユニーク」はこれまでに世界中で良好なセールスを記録していますが、その理由は何だと思いますか?

国井:常々、定番になるべきモノはいつの時代もエポックメイキングであるべきだと思っているのですが、「ユニーク」はその条件に合致していますね。一昨年にキューバのバラデロというリゾート地に行った際、「ユニーク」のウェアリングテストを兼ねて履いて行ったのですが、欧米から訪れていた数多くの観光客に『そのシューズはカッコいいね。どこのブランドなんだい?』と頻繁に聞かれました。また〈キーン〉の創業モデルである「ニューポート(NEW PORT)」を履いた男性に『さすが日本のブランドはデザインに関する表現が素晴らしい!』とも言われたのですが、『コレは日本のブランドではなく、あなたが履いている「ニューポート」と同じ〈キーン〉の製品なんですよ!』と言うと『同じブランドとは思えないくらい斬新だね!?』と驚いていました。このように「ユニーク」は第一印象で多くの人々を魅了するデザインの革新性を有しており、さらに快適性も備えています。このことが、「ユニーク」がワールドワイドでヒットした理由のひとつだと思います。

ー現在はオリジナルの「ユニーク」に加えて「ユニーク スライド」、「ユニーク オーツー」、「ユニーク エイチティー」といったバリエーションも登場していますが、それぞれの魅力はどこだと思いますか?

国井:「ユニーク スライド」は着脱が簡単なのでオフィス履きに便利だと思います。足をリラックスさせてくれますし。普段はスニーカーばかり履いていますが、事務所で仕事をするときはサンダルばかり履いているので。「ユニーク オーツー」はソールユニットにオリジナルの「ユニーク」よりもクッション性と軽量性に優れたタイプを使用しているので、機動力があり、長時間の歩行にマッチしています。よりアクティブなユーザーにマッチしていると思います。「ユニーク エイチティー」はインナーブーティで完全に足を覆う構造になっていますので、品質の高い撥水スプレーなどを事前に使用しておけば、悪天候でも履けるところが魅力ですね」

国井栄之が語るユニーク エクソの魅力とは?

KEEN UNEEK EXO ¥12,500+TAX

ー2018年SSに新たに登場する「ユニーク エクソ」ですが、最初にサンプルを見たとき、実際に足を入れたときの感想を教えてください。

国井:最初に「ユニーク エクソ」のサンプルを見たときは、『今ではポピュラーとなったニット素材のアッパーで〈キーン〉もスニーカーを作るようになったんだなぁ』というのが率直な第一印象でした。実際に足を入れてみて最初に感じたのは、落ち着きのあるルックスからは想像できない軽量性です。とにかく軽いんです。これなら長時間履いていても快適性をキープしてくれそうですね。

ーこの軽さには驚きました。

国井:「ユニーク」を日本で打ち出す際には“オープンエア・スニーカー”というキャッチフレーズを使っていたと思うんですが、この「ユニーク エクソ」はそこから正統進化しているのだと思います。これまでスポーツブランドとアウトドアブランドというのはプロダクトに関するデザインコンセプトでもテイストでもはっきりと境界線があったと思うのですが、このモデルは巧みにスポーツブランドが採用してきた要素を取り入れている点に好感が持てます」

ー新たに登場した「ユニーク エクソ」をどのようなコーディネート、シーンで履いてみたいと思いますか?

国井:あらゆるシーンを1足で完結できるプロダクトだと思うのですが、個人的にはアフターキャンプなどに使ってみたいプロダクトです。アウトドアアクティビティの際はもっと本格的なシューズを履いて、テント周りは「ユニーク エクソ」に履き替える。アウトドアシーンにおけるリカバリーシューズのような感じですかね。

ー確かにリカバリーシューズとして最適ですね。タウンユースとしてはどうでしょう?

国井:「ユニーク エクソ」はユーザー、シチュエーション、コーディネートと多岐に渡って対応するモデルだと思うので、ユーザーが自由な発想で履きこなしてもらえればいいかと思います。特に日本はこういったプロダクトをファッショナブルに履きこなす文化が数十年以上根付いていますから。

外骨格の役割をもつ「スタティックコード」が足の動きによる横ブレを制御して、安定した履き心地が味わえます。また、バンジーコードと連動させることでフィット性も十分。

エリアごとに凹凸や編みの密度を調整したエンジニアードニットアッパーは、まるでソックスを履いているかのような足馴染み。通気性も抜群です。

耐摩擦性とグリップ性に優れたノンマーキングラバーアウトソールを採用。ミッドソールには軽量かつクッション性に長けた「O2フォームミッドソール」を合わせました。

ー「ユニーク」はデザイン面、機能面、製造面においてフットウェア業界に大きなインパクトを与えましたが、今後の展開に期待する点はありますか?

国井:2本のコード(紐)でアッパーを形成するという「ユニーク」のコンセプトを最初に知った時は本当にインパクトがありました。オリジナルの「ユニーク」、「ユニーク オーツー」、「ユニーク スライド」、「ユニーク エイチティー」、そして今回登場した「ユニーク エクソ」と連なる進化の過程はあるべき姿で、進化の仕方は間違っていないと思います。正統的な進化ですね。一方でそれをぶち壊す『これも「ユニーク」なのか!』と思わせるような新たなコンセプトの登場を期待しています。今後の「ユニーク」の展開が楽しみです」

国井栄之 / ミタスニーカーズ クリエイティブディレクター

1976年生まれ。1996年より東京・上野のスニーカーショップ「ミタスニーカーズ」で働きはじめ、後にクリエイティブディレクターに就任。様々なブランドとのコラボレーションや別注を手掛ける傍ら、国内外問わず多くのスニーカープロジェクトで手腕を振るうスニーカー界のキーマン。

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