Styling of Taichi Mukai.
音楽も服も、基本アマノジャク。
向井太一。R&Bの要素を軸にオルタナティブ、アンビエント、エレクトロの要素を柔軟かつ自在に取り入れ、未だ見ぬ音楽を産み出すミレニアルズのシンガーソングライター。日本国内はもとより海外でもその名は広がっている。今回、本業以外にもモデルや執筆業などマルチに才能を発揮する彼が語るのは、音楽、ファッション、「チューリッヒ」のこと。
基本的にフォトグラファー、ヘア&メイク、デザイナーなど製作スタッフのキャスティングまで自身でこなす太一さん。ともすれば独自性に固執する余り、盲目的になりがちなセルフプロデュースだが、優れた柔軟力とコントロール力を備える彼にとっては、それも関係のない話。
「僕の場合、何かに固執したり自分をジャンルで括ったりはせず、その時々で自分がハマッているものを自由に取り入れながら、やっていければと考えています。音楽的には、サウンド感やビジュアルで感じさせる今っぽさに、日本の歌謡曲的な聞き馴染みのあるメロディや哀愁のある歌詞の書き方を、バランス良くMIXすることを目指しています」
常に進化と深化の歩みを止めない彼の中で、定番として残り続けてきたもの、それがR&B。
「R&B自体は子供の頃から聴いていたんですが、高校に上がってから色んな音楽を聴くようになって、それぞれの素晴らしさに気付いて。最近はその頃のR&Bをよく聴いているんですが、『あぁ、自分は音楽が好きなんだ』とその時、初めて自覚したこと。そして、ちょっと大人になれたような気持ちになったことを思い出します」
すべてが音楽へと行きつけばイイ。
この「チューリッヒ」を履いて過ごす太一さんの日常が気になり、思わず「普段はどのようにオフタイムを過ごしているのか?」と尋ねてみた。
「手入れが行き届いているような綺麗な公園が好きで、皇居周辺とかによく行きます。丸の内でパンを買ったりして、ちょっと気取った休日を過ごしたり。行動は大体、感度の高いOLと一緒(笑)。あと動物がメチャクチャ好きで…先日もハリネズミのいるカフェで、コツメカワウソに会ってきました。同様に水族館にもよく行くんですが、あの湿度や美術館・神社の静謐な空気感が好きなんです。最近では曼荼羅展が興味深かったですね」
口を開く度に、R&Bシンガーとしての顔からは想像し難い、新たな一面が顔を覗かせる。「興味があるものはとにかくやる」と語り、最近では新たに映像とアパレル方面にも興味のベクトルが向いている太一さん。その目指す先とは。
「すべて自分の内側から出てくるものですし、自分の中で最もコアな部分はシンガーソングライターとしての顔。最終的にすべてが音楽に行き着いてくれればイイなと思っています」
クラシカルで機能的、その姿勢に共感。
この日もそうだが、衣装は基本的にセルフスタイリング。シンプルな格好では大学生に間違えられると、鈍めの中間色を好み、色気のある大人の男に憧れる26歳の本音がそこにはある。
「R&Bは基本的に快楽主義の音楽だと思っているので、セクシーさは目指していきたい。そこで最近はスカーフで品の良さや色気を意識しています。昔から音楽もファッションもアマノジャク的なところがあって、流行りをハズしていたいという感覚は常にあるかもしれません」
だからかステージのみならずプライベートでも、足元は常に革靴が基本。そんな彼にとって〈ビルケンシュトック〉のサンダルはさぞ新鮮に映るのでは? と尋ねてみれば、以前に同社のアリゾナを愛用していたと、意外な告白が。
「〈ビルケンシュトック〉ってトレンドに左右されないデザイン性で幅広い世代に支持されているじゃないですか。当時、僕が履いていたアリゾナはアッパーがレザー素材だったこともあり、加えてリラックス感と品の良さのバランスが絶妙。すごく気に入って愛用していました」
アマノジャクであるとはいえ、良い物は貪欲に取り入れていくフラットな物選びは、これまでに培ったセンスが根幹にあるがゆえ。今回、新たな出逢いとなった「チューリッヒ」。実際に足を通してもらった瞬間、より快適に進化したフットベッドの履き心地が、太一さんの琴線に触れる。
「履き心地がすごく良くなっていますよね。最近ってデザイン自体は変えずに、機能性のみをアップデートしたものって多いじゃないですか。僕自身もそういうアプローチが好きで、これなんかはまさにその好例ですよね。クラシカルな姿・雰囲気を残しつつ、新たな技術で機能性を高めるという姿勢に共感します」
向井太一
ベネクシー / ビルケンシュトックカスタマーサポート
電話:0120-206-450
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