新しくて、履きやすそうで、しかも“MADE IN USA”。
甲斐 ありますよ。松っちゃんと対談するなんておもしろいね。
甲斐 ないですよ、恐れ多いですよ。飲み屋で話すくらいですから(笑)
気心知れた仲ということですね。ではまずはじめに、〈キーン〉の新しいサンダル「エヴォフィット ワン」をはじめて見たときの第一印象を教えてください。
松尾 ニットアッパーのサンダルってすごい斬新だなぁと思いましたね。しかも、こういうテクニカルな素材を使ったアイテムって大体がアジアで生産しているんですけど、これはアメリカ製なんですよね。それがすごく衝撃的でした。
松尾 脱ぎ履きしやすいですよ、これ。ニットだから締め付けが強いのかなと思ったけど、以外とスルッと入る。
甲斐 あとはインソールが外れるから、洗えるし、臭わないなって(笑)
松尾 インソールを外して丸洗いできるのはうれしいですよね。
甲斐 そうそう。あと、松っちゃんが言っていたようにアメリカ製っていうのはかなり高ポイントですね。
おふたりとも“MADE IN USA”には特別な思いがあるんですね。
松尾 そうですね。「どうせならアメリカ製だったらいいな」という思いがどこかにあります。いまはもうアジア生産が当たり前になっているから、そこまで期待はしていなんですけど。だからこそ、“MADE IN USA”っていう表記を見つけたときのよろこびはひとしおですよね。とくにこういった新しいアイテムがそうだと、なおさらうれしいです。
甲斐 ブランドの意気込みを感じるよね。〈キーン〉のアメリカ製のアイテムって、すごく履きやすいんですよ。
とにかくユーザー目線なところがいい。
おふたりは〈キーン〉というブランドに対してどんなイメージをお持ちですか?
甲斐 ぼくは8年ほど前から毎シーズン、自分でカラーアレンジをしたモデルを出させてもらっているんです。もうすごく身近なブランドになっているから、客観的に見れない部分もあるんだけど(笑)。でも、フェスとの相性が抜群! っていうイメージはすごくあります。数年前に出た「UNEEK」にしても、こういう新しいモデルを続々とリリースしているし、街でも履けるからいいなぁ、と。
松尾 最近の〈キーン〉って、いい意味でイージーになりましたよね。すごくとっつきやすくなった。もともとアメリカのバタ臭いイメージがあったんですけど、最近はシャープな印象に変わってきました。
甲斐 そうそう、数年前まではアウトドア色が強かったんだけど、革新的なアイテムをリリースするようになってからはすごく洗練されてきた。
松尾 だからといって、ルーツであるアウトドアをおざなりにしているわけでもなく。この「エヴォフィット ワン」も一見すると都会的なデザインだけど、キャンプに履いて行ってもよさそうですし、いろんな使い方が想像できます。
この「エヴォフィット ワン」に限らず、〈キーン〉のアイテムのユーザーとして、どんなところに製品の魅力を感じていますか?
甲斐 とりあえず、どのモデルも履きやすさは抜群ですよね。ぼくの足は甲高で幅広なんですけど、足の締め付けが少なくて快適。あと、扱いやすいんですよ、〈キーン〉って。汚れてもガンガン洗えるし。とにかく気軽なんです。
松尾 ぼくは鼻緒型の「ワイメア H2」っていうモデルが大好きで、指先が傷つかないようにトゥガードがついているんです。だから、それで石がゴロゴロした河原に行っても安心感があるし、もちろん街中でも使えるし、とにかくユーザー目線なところがいい。
足が痛くならなくて、鮮度のあるアイテムが夏場に欲しい。
おふたりは、今年の夏の足元事情をどう眺めていますか?
甲斐 昔から馴染みのあるモデルばかりで、あまり新鮮味を感じてないなと思ってます。
松尾 たしかにここ数年はスポサンが人気でしたけど、新鮮さはもう感じなくなってきましたね。でも一方では、うちのお店では売れるアイテムでもあるんです。ずっと前からスポーツサンダルという名称を聞いてはいるけど、まだ手を出せずにいる人が多いみたいで。だからお店としてはやっぱりスポサンは定番として置きつつ、新しい提案もできるといいなと思ってます。
甲斐 そういう意味では〈キーン〉が「エヴォフィット ワン」を出してくれるのはうれしいですね。むかしからあるモデルもあれば、こういうニューモデルを出してくれると鮮度が蘇るから。
松尾 スニーカーにしてもサンダルにしても、暖かくなるとみんな快適さを足元に求めるようになっていて、とくに夏場は足が痛くならなくて、なおかつ鮮度のあるアイテムがやっぱりいいのかなと。だから「エヴォフィット ワン」はすごくいい。
甲斐 街履きにとてもいいと思いますよ。スポーツブランドのアイテムのように革新的なデザインだし、ゴツさとスマートさがうまい具合に調和していて、ファッションアイテムとしての扱いやすさを感じる。
甲斐 アウトドアブランドがこういうハイテクなデザインのサンダルを出すっていうのがおもしろい(笑)。アメリカブランドのセンスを感じます。
松尾 色によって印象が変わるところもユニークですよね。ホワイトやブラックは都会的だし、コヨーテやグレーはアウトドアっぽい。カーキはちょうどその中間を上手についていますし。
シューズではダッドスニーカーに代表されるようにボリュミーなアイテムに人気が集まってますが、サンダルでもそういったものが求められると思いますか?
松尾 その傾向はあると思いますよ。包まれている系のアイテムはここ最近もてはやされてる気がします。そういうイメージで「エヴォフィット ワン」を履くのもひとつの手ですね。
EVOFIT ONE For The City Style
From BAMBOO SHOOTS
〈キーン〉エヴォフィット ワン ¥15,000+TAX、〈バンブーシシュート〉オープンカラーシャツ ¥14,000+TAX、〈バンブーシュート〉フットボールT ¥9,500+TAX、〈ザックパック〉ショルダーバッグ ¥9,000+TAX、〈バンブーシュート〉パンツ ¥15,500+TAX、〈バンブーシュート〉ハット ¥7,000+TAX(以上、すべてバンブーシュート 03-5720-1677)
「何気ない格好になにも気にせず合わせるのがこのアイテムの正しい履き方なのかなと思ったので、チェックシャツにTシャツ、ぼくの大好きなベーカーパンツというベーシックな組み合わせにしました。ウェアが普段通りなので、おのずと足元に目が行くかなと思います(笑)」(甲斐)
From JOURNAL STANDARD relume
〈キーン〉エヴォフィット ワン ¥15,000+TAX、〈レインスプーナー × ジャーナル スタンダード レリューム〉シャツ ¥15,000+TAX、〈ソヴリン × ジャーナル スタンダード レリューム〉Tシャツ ¥6,500+TAX、〈ジャーナル スタンダード レリューム〉パンツ ¥10,000+TAX、〈ウィリー チャバリア × ジャーナル スタンダード レリューム〉キャップ ¥7,400+TAX(以上、すべてジャーナル スタンダード レリューム 表参道店 03-6438-0401)
「今年は柄シャツが去年よりも一層人気が出ると思うので、アロハシャツを中心にコーディネートを組みました。Tシャツ、ボトムはイージーでリラックスできるような合わせで、足元だけややハイテク感を出して目立たせています」(松尾)
遊び心があって力んでない感じがキャンプやフェスにちょうどいい。
一方でアウトドアシーンでの「エヴォフィット ワン」の可能性についても言及したいんですが、おふたりは最近どんなアクティビティをされていますか?
松尾 ぼくは山に登ることが増えました。春夏秋は山登りで、冬はスノボ。四季を問わずに山にいます。あと、キャンプはもう昔からずっと大好きです。
甲斐 ぼくも最近ようやく山に行けるようになって。子供が大きくなったので、低山だけじゃなく、少々高い山でも一緒に行けるようになりました。
アウトドアシーンで「エヴォフィット ワン」はどんな活躍をしてくれそうですか?
甲斐 さすがにガチのアクティビティには向かないけど、山に行くまでの道中や、下山してから足を休めるためにこれを履くのがよさそう。
松尾 ぼくもそんな感じです。締め付けがそんなに強くないから、こういうラクなアイテムをアクティビティの前後で履きたくなりますね。
松尾 そうですね。脱ぎ履きしやすいから、キャンプでは最高だと思います。かかとを踏んだままでも歩けそうだし。飛行機に乗っているときに履くのもよさそうです。足が膨張しても痛くならなそう。
甲斐 あとフジロック。なんか、フジロックとか朝霧ジャムみたいなフェスで〈キーン〉を履くっていうのが気持ちよくていいんですよ。
甲斐 単純に自然に合うっていうのもそうなんですけど、なんかそれだけじゃないんです。お祭りに合うというか、フジロックも朝霧もみんなファッションを楽しみながら遊んでいるでしょう? 絞り染めの服着たり、普段は着れないようなバンドTを着たりして。そのときの足元に〈キーン〉が合うんです。
松尾 ストイックなガチガチのギアよりもゆるさがあっていいんですよ。だからそういう場面との相性がいいような気がする。遊び心というか、力んでない感じがちょうどハマるんだと思います。そういうギアってなかなかないから、〈キーン〉ってアウトドアフットウェアブランドのなかでもいい意味で異質な感じがする。
甲斐 あと「エヴォフィット ワン」は丸洗いできるから、それは大きいよね。インソールだけ外して洗ってもいいし。
EVOFIT ONE For The Outdoor Style
From BAMBOO SHOOTS
〈キーン〉エヴォフィット ワン ¥15,000+TAX、〈マーモット × バンブーシュート〉Tシャツ ¥5,000+TAX、〈ノースウエスト アルパイン〉シェルジャケット¥78,000+TAX、〈トレイルバム〉サコッシュ ¥3,200+TAX、〈ロックス × バンブーシュート〉ショーツ ¥9,800+TAX、〈トレイルバム〉バックアパック ¥8,400+TAX(以上、すべてバンブーシュート 03-5720-1677)
「夏のハイキングに繰り出すシーンを考えてコーディネートを組みました。ハイキング中は靴を履き替えるイメージで。ぼくはアウトドアギアの派手な配色が苦手だったので、これも落ち着いた配色にしているところがポイントですね。パンツ以外はグレーで統一してまとめています」(甲斐)
From JOURNAL STANDARD relume
〈キーン〉エヴォフィット ワン ¥15,000+TAX、〈スノーピーク × ジャーナル スタンダード レリューム〉Tシャツ ¥14,000+TAX、〈グッドウェア × ジャーナル スタンダード レリューム〉Tシャツ ¥5,500+TAX、〈ロックス × バンブーシュート〉ショーツ ¥9,800+TAX、〈エフシーイー × ジャーナル スタンダード レリューム〉サコッシュ ¥6,800+TAX(以上、すべてジャーナル スタンダード レリューム 表参道店 03-6438-0401)
「このコーディネートはキャンプを想定しています。やっぱり濡れることが多いので、Tシャツ以外は全部機能系の素材で合わせました。色は暖色系でまとめつつも、サコッシュや『エヴォフィット ワン』のブラックを引き締め役に使っています」(松尾)
総じて、「エヴォフィット ワン」はどうですか?
では最後に、今回リリースされた「エヴォフィット ワン」はおふたりの目にどのように映っていますか?
甲斐 このデザインはすごく新しい。それが最大の魅力ですよね。
松尾 イージーに履けてフィットが柔らかい上に履き心地も最高。それにケアもしやすいっていう〈キーン〉の魅力が詰まった一足ですね。それにこういったテクニカルなルックスをしていて、アメリカ製っていう付加価値も付いているので、服が好きな人の心をくすぐるアイテムだとぼくは思います。おすすめです!
キーンがおくる、今年の夏の大本命!
世界ではじめてニット素材をアッパーに取り入れたサンダル「エヴォフィット ワン」。足の形に合わせて凹凸や編みの密度を変え、ベンチレーションホールも取り入れることで、抜群のフィット感と履き心地を実現しています。フットベッドが取り外し可能なので、そこだけ丸洗いすることも可能です。アウトソールは高いグリップ性能を持つと共にクッション性も最高のひと言。アメリカ・ポートランドの自社工場でつくられているというポイントも見逃せません。高い機能性とテクニカルなルックスが共存した〈キーン〉の新しい一足は、都市生活とアウトドアフィールドの両面での活躍を約束してくれるでしょう。
KEEN JAPAN
電話:03-6416-4808
keenfootwear.com