ー今回のコラボレーション全体のイメージやコンセプトはありますか?
NAOKI:特別なコンセプトはないかな。あえて言うならスタイルをキープすること、俺のやりたいことをやった感じ。〈サニー シー サイダー〉らしさ、そして〈ヴァンズ〉らしさっていうのをとにかく意識して、カラーリングにはこだわったかな。それとグラフィックで勝負したいというのはあった。ロゴを押すだけじゃなく、グラフィックが前に出ることを意識したよね。例えばチェッカー柄をうまく使いながらレーシングのアプローチをしてみたり、80年代風のフォントを意識してみたり。グラフィックが生きたものをとにかく提案したかった。なんて言うんだろう、連想させられるもの、カルチャーが見えるものっていうのかな?
ー結果としてNAOKIさんらしい、〈サニー シー サイダー〉らしいコレクションになりましたね。
NAOKI:普通にシンプルに落とし込むことは簡単だし、〈ヴァンズ〉のロゴを全面に出すのも簡単。でも、色んなものを見たからこそ、この作品ができるんだよっていうのを表現したかった。俺がどれだけ〈ヴァンズ〉を知っているのかっていうのは、このコレクションを見れば解ると思う。だから皆には目で見て肌で感じてもらいたい。このカラーリングだったり、グラフィックだったりは、きっと俺以外には出来ないと思うから。とにかく俺がやるんだったら、売れなくてもいいから自分が格好良いものを作って、世に出したいからね。それだけ俺の魂は〈ヴァンズ〉にあるよってね。このコラボレーションを見てもらえばわかるから。
ーNAOKIさんの〈ヴァンズ〉に対する思いが詰まってますね。
NAOKI:そうだね、自分のアイデンティティーっていうのをしっかりデザインに落とし込めたと思うよ。でなきゃ〈サニー シー サイダー〉がやる意味ないしね。5年後、10年後、20年後、それくらい時間が経っても着れるものが作れたと思う。経年変化してクタクタになってもいいじゃん、破れてもいいじゃん。〈ヴァンズ〉なんだからさ、〈ヴァンズ〉はフォーエバーだから。
ー気が早いかもしれませんが、今後の〈ヴァンズ〉との取り組みは?
NAOKI:〈サニー シー サイダー〉にとって〈ヴァンズ〉とやったことが自信にも繋がったし、やっぱり〈ヴァンズ〉は必要なんだなって、改めて認識したんだよね。だからストリートでやっていく以上、これからも〈ヴァンズ〉とは継続してやっていく。俺が〈ヴァンズ〉を裏切らない限り、〈ヴァンズ〉は俺を裏切らないと思うしね。まだスニーカーを一緒に作ってないから、次はスニーカーにチャレンジしたいかな。まだ言えないけど色々案はあるから。楽しみにしていてほしいね。そうだな、あとはもう自分の信じた道を行くだけだね、ビリーブ イン マイ セルフ!だね。