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ニューエラが深めたMLBとの関係。vol.01 WHIZ LIMITED 下野宏明

Authentic Baseball Cap by New Era®

ニューエラが深めたMLBとの関係。vol.01 WHIZ LIMITED 下野宏明

世界最大級のヘッドウェアブランドとしてその名を轟かせる〈ニューエラ(New Era®)〉。「MLB(メジャーリーグ・ベースボール)」唯一の公式選手用キャップオフィシャルサプライヤーとしても知られているが、今シーズンより、実際にゲームで全選手が着用する「59FIFTY®(フィフティーナインフィフティー)」の左サイドに〈ニューエラ〉のフラッグロゴが入れられることになった。この偉大なる一歩を、野球好きのあの人たちはどう捉えるのか? 当企画では4週に渡ってその証言をお届けする。1週目は〈ウィズ リミテッド(WHIZ LIMITED)〉のデザイナー、下野宏明氏に登場してもらった。

  • Photo_Naoto Hayasaka (Y`s C)
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Jun Nakada
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すごく些細なことだけど偉大なる一歩だと思う。

ー今シーズンからMLBの試合で選手たちが被る公式選手用キャップの左側に〈ニューエラ〉のフラッグロゴが入れられることになったんです。

「へぇ~! そうなんですね。それは知らなかったです。というのも、MLBの公式選手用キャップといえば〈ニューエラ〉というのが当たり前の事実として頭に刷り込まれていたから、すでにそうなっているものだと思っていました」

下野宏明 / WHIZ LIMITED デザイナー
1976年生まれ。LUMP co.,ltd.代表。“INDIVIDUAL CLOTHING”をコンセプトに掲げる〈ウィズ リミテッド〉のデザイナー。大のスポーツ好きとしても知られる。

ーニューエラの魅力って、選手とまったく同じキャップが被れるところですよね。そのことについて、下野さんはどう思われますか?

「選手と同じキャップが被れるって嬉しいことですね。ロゴが入れられることも、すごく些細な差かもしれないけれど、偉大な一歩だと思います。大人よりも子供たちが嬉しいんじゃないかな。うちの子供たちもよくニューエラを被っているけど、やっぱり夢をもつ少年たちは選手と同じものを被れたら嬉しいと思いますし」

ー下野さんは実際に野球をされているんですか?

「最近草野球のチームに入ったばかりで、プレイ歴は浅いんです…。ただ、スポーツは大好きだし、野球観戦も好きです。MLBは生で見たことはないんですが、日米野球であれば観に行ったことがありますね」

ーMLBで好きなチームはあるんですか?

「特定のチームを応援するというのはないですね。ただ、日本人選手の動向は追いかけてます。最近はMLBで活躍する選手も多くなっているし、そういう意味では日本との関係も深まっているように感じますね」

ーなるほど。

「実はぼく、高校を卒業してから3年ほどスポーツ用品店で働いていたことがあるんです。当時は野茂英雄さんがロサンゼルス・ドジャースに入団したばかりの頃で、飛ぶようにドジャースのキャップが売れてました」

ー〈ニューエラ〉を売る側にいたんですね。

「そうですね。だから自分のなかではベースボールキャップといえば〈ニューエラ〉だった。それはいまも昔も変わらないですね」

素材を活かすようにシンプルな味付けを意識した。

ー下野さんは普段から帽子を被っているイメージが強いですが、〈ニューエラ〉のアイテムはいくつお持ちですか?

「数えたことがないのでわからないですが、たぶん100個近くはあると思います。よく自分のブランドでコラボアイテムをつくらせてもらってますし。それこそ先シーズンはニューヨーク・ヤンキースのロゴを、今シーズンはロサンゼルス・ドジャースのロゴをフィーチャーした、MLBのオフィシャルコラボキャップをつくらせてもらいました」

ーコラボをする際、チームの選定はどのように決めたんですか?

「どちらもポピュラーで、誰もが知る球団じゃないですか。“NY”のロゴも“LA”のロゴも、ファッションアイコンとしての認知度が高いですし。昨シーズンにヤンキースでコラボさせてもらったときに、次はドジャースで決まりだなと思ってました。スポーツ用品店で自分がいちばん売った球団ということもあって思い入れもありますしね」

ーそのコラボアイテムはスナップバックタイプの「9FIFTY™(ナインフィフティー)」をベースにされてますね。〈ウィズ リミテッド〉のアイコンを添えただけのシンプルなつくりが特徴的です。

「この丸みを帯びたシルエットが好きなんですよ。だからコレを選びました。もとの素材がいいので、できる限りベースの雰囲気を壊さないようにシンプルな味付けを意識したんです」

ーこれまでに「59FIFTY®」でもコラボしていると思うんですが、こちらのシルエットに関してはどうですか?

「キレイですよね。はじめは生地にハリがあって形がキープされてるんだけど、被っていくうちにその生地が柔らかくなって頭になじんで来るんです。ぼくはちょっとなじんだくらいの頃が好きですね」

定番アイテムは何も考えず、ラフに被る。

ー今日はヤンキースの公式選手用キャップを被られてますね。

「やっぱり定番ですからね、このアイテムは。安心感がある。とりあえずコレを被っておけば大丈夫でしょ、みたいな(笑)。色も濃紺で、合わせる服を選ばないから」

ー今日のコーディネートのポイントはありますか?

「特に何も考えませんでした。ぼくは基本的に服のコーディネートを考えてから最後に帽子を被るんですよ。今日は本当に適当に着て来たんですけど、それでもなんの違和感もなく被れるところがいいですよね」

ーちなみに、ヤンキースに限らず、MLBの公式選手用キャップをコーディネートに取り入れるときは、どんなことを意識したらいいと思いますか?

「ベーシックなカラーリングの球団に関しては、今日のぼくのように特に意識することはないと思うんですが、色が鮮やかだったりする場合はまた別ですね。キャップを中心にコーディネートを考えるというか、キャップが浮かないようにウェアをなじませるようにしてバランスを取ると、全体のまとまりがよくなるんじゃないでしょうか」

ーなるほど。

「バランスの取り方としては色を合わせるとか、いろんな方法があると思います。意識することといえば、チグハグでアンバランスにならないようにすること。キャップのフォルムがキレイだから、そこさえなんとかすれば上手にコーディネートできるはずです」

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