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スタイリストが証言するニューエラの知られざる魅力。 vol.03 小林伸崇

Why do you like New Era®?

スタイリストが証言するニューエラの知られざる魅力。 vol.03 小林伸崇

ヘッドウェアの定番として、いつの時代もストリートを賑わせている〈ニューエラ(New Era®)〉。フラットなツバが印象的な「59FIFTY®」はブランドの代名詞ともいえるアイコニックなアイテムだが、ツバがラウンドしたモデルの「9TWENTY™」や「9FORTY™」も同ブランドの隠れた名品といえるだろう。日々ファッションの最前線で活躍するスタイリストは、この〈ニューエラ〉の秘密兵器にどんな視線を投げかけるのか。4週に渡って、その魅力を紐解いていく。

  • Photo_Kazumasa Takeuchi(STUH)
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Jun Nakada
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小林伸崇 / スタイリスト

18歳で上京し、東京農業大学にてランドスケープを専攻。メンズファッション誌『POPEYE』編集部にてエディターアシスタントの仕事をしたことがきっかけでスタイリストを志し、25歳で独立。現在、メンズファッション誌をはじめ、CMや広告、カタログのスタイリングやクリエイティブディレクションに至るまで、幅広く活躍中。

〈ニューエラ〉は、キャップ界の規範となるブランド。

ーいきなりですが、小林さんは〈ニューエラ〉というブランドに対してどんなイメージを抱いていますか?

小林:キャップの本流とでもいいますか、革靴だったら〈オールデン〉、デニムだったら〈リーバイス®〉といったように、キャップといえば〈ニューエラ〉というのが僕の中のイメージです。だから、かぶり物で何か新しいものを探すときは、まずは〈ニューエラ〉のアイテムからチェックするようにしています。

ー普段から帽子をかぶることが多いんですか?

小林:そうですね。365日のうち、300日以上は帽子をかぶっていると思います。それも圧倒的に〈ニューエラ〉のキャップが多い。自分らしいスタイルをつくるうえで欠かすことのできないアイテムですね。

ー普段のコーディネートを構築する上で、キャップはどんな役割を担っているんですか?

小林:仕事のスタイリングでも、普段の自分の格好でもそうなんですが、メゾン系のブランドのアイテムをどこかにさり気なく取り入れるのが僕は好きで。あとはトラッドなセットアップにシャツを合わせてタイを巻くことも多いんですけど、そういうときに〈ニューエラ〉のキャップをかぶると、堅苦しさが取れたり、モード感がうまく中和されるんです。簡単に言えば、コーディネートのハズしの役割を果たしてくれていますね。

ートラッドなセットアップスタイルに合わせるというのはユニークですね。一見すると相反するアイテムのようにも思えるんですが。

小林:セットアップだけではなくてジャケパンみたいな着こなしのときにも合わせます。やっぱり〈ニューエラ〉ってアメリカのブランドだから、トラッドなアイテムとの相性がいいんです。モデルによって全体のシルエットやツバの長さなどが変わるところもいい。いろんなバリエーションのアイテムがリリースされているから、コーディネートによってキャップを選ぶことができるのは、消費者にとって嬉しいポイントですよね。

ー〈ニューエラ〉のアイテムはいくつくらいお持ちなんですか?

小林:数え切れないほど持ってます。それこそバリエーション豊かにいろんなモデルを。はじめて買ったのはたしか「59FIFTY®」で、ネイビーのヤンキースだったと思います。最初かぶったときはあまりしっくりこなかったんですけど、それでも「これはカッコいいアイテムなんだ」と信じてかぶり続けていたら不思議と目が慣れてくるんですよね(笑)。そうなれば、あとはこっちのもの。いろんなスタイルに挑戦しながら、どんどん自分流に〈ニューエラ〉を取り入れていくことができました。

いくつ持っていてもいい、「9FORTY™」の魅力。

ー今日かぶっている「9FORTY™」はいかがですか?

小林:かぶり心地がいいですよ、これ。浅すぎず深すぎずな丁度いいフィット感で。かぶり心地にストレスがない上に、頭のカタチがきれいに見えるところも嬉しいですね。パンツに例えるならば、美脚シルエットのイージーパンツみたいな感じでしょうか(笑)。イージーなかぶり心地で、シルエットもキレイっていう。

ーまさに一石二鳥なアイテムであると。

小林:うん、そうですね。あと、僕は頭が小さくて、アジャスターを締めるとキャップにシワが寄ってしまうのがいつも気になるんですけど、「9FORTY™」はその心配がないので、個人的にグッときます。正面や横から見たときのシルエットもバランスがよくてキレイなので、申し分ないですね。

ーたしかに、360度どの方向から見てもシルエットがきれいですね。

小林:それと、豊富なバリエーションもこのアイテムの魅力なんじゃないかと思います。僕が今かぶっているレッドソックス以外にも、ブルーのドジャースとか、ブラックのレイダースとか、いろんなデザインがあるじゃないですか。おしゃれな人が毎日違うハンカチを持つのと同じように、キャップも気分によって気軽に変えていいと思うんです。しかもこのアイテム、値段が手頃なんですよね?

ー税抜きで3600円です。

小林:めちゃくちゃお求めやすい。これなら週に1個ずつコレクションを増やしていってもいいですよね。

ー部屋の中に〈ニューエラ〉のアイテムがキレイに飾ってあるのも、なんかカッコいいですね。

小林:壁にかけたくなりますよね(笑)。実は僕も家の玄関にキャップを2つほどかけるスペースがあって、そこを利用して飾っているんです。で、家を出るときにかぶって出かける、みたいな。つまり、たくさんあるラインナップのうちの精鋭をそこにかけているんです(笑)。一週間くらいかぶったらケアするので、そのあいだに他のアイテムを引っ張り出してきて、今度はそいつを一軍登録してみたり。そんなローテーションで楽しむのもおすすめですよ。

ーでは、最後に小林さん流の「9FORTY™」を使ったコーディネート方法を教えてください。

小林:ドレッシーなスタイルのハズしとして使うのが個人的にはおすすめです。実は以前に〈ニューエラ〉のムック本でも似たようなコーディネートを提案したことがあって。そのときは、ネイビーのタキシードジャケットとデニムシャツをトップスに〈ニューエラ〉のキャップをかぶるというスタイリングをつくったんです。ドレスとストリートの化学反応といいますか、そういったスタイルが個人的には見ていて心地がいいんですよね。

ーかなり高度な技を要すると思うんですが、そういったスタイルをつくる上でのコツなどはありますか?

小林:やっぱり、ビジネススーツにキャップを合わせるのはナンセンスですよね。カジュアルなセットアップであったり、フランネルのスーツなど、シルエットや素材でカジュアルな要素のあるアイテムを選ぶのが秘訣です。あとは、シャンブレーやオックスフォード、チェックのシャツを中に着るのもいい。タイはニットタイやボウタイなんかを合わせるなどして、足し算引き算を上手にするとすんなりハマると思います。ぜひチャレンジしてみてください。

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