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FEATURE|ニューエラが深めたMLBとの関係。vol.03 編集者 曽根原興史

ニューエラが深めたMLBとの関係。vol.03 編集者 曽根原興史

Authentic Baseball Cap by New Era®

ニューエラが深めたMLBとの関係。vol.03 編集者 曽根原興史

世界最大級のヘッドウェアブランドとしてその名を轟かせる〈ニューエラ(New Era®)〉。「MLB(メジャーリーグ・ベースボール)」唯一の公式選手用キャップオフィシャルサプライヤーとしても知られているが、今シーズンより、実際にゲームで全選手が着用する「59FIFTY®(フィフティーナインフィフティー)」の左サイドに〈ニューエラ〉のフラッグロゴが入れられることになった。この偉大なる一歩を、野球好きのあの人たちはどう捉えるのか? 当企画では4週に渡ってその証言をお届けする。3週目はこのブランドとの繋がりが深い編集者、曽根原興史さんが登場します。

  • Photo_Naoto Hayasaka (Y`s C)
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Jun Nakada
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MLBから認められたという証明に他ならない。

ー曽根原さんと〈ニューエラ〉の出会いについて教えてください。

「もともとブラックミュージックが好きで、学生時代に聴いていたんです。で、そのミュージックビデオに出てくるアーティストたちが被っているのを見て、『かっこいいなぁ~』なんて思ったのがはじめですね」

ー当時の曽根原さんはB-BOYだったんですか?

「そうですね、全身ダボダボでした(笑)。59FIFTY®はあまり被ってなかったんですが、『被ってみたい』という気持ちはありました。カッコよかったし、みんな被ってたから。当時のぼくにとって59FIFTY®は憧れのアイテムなんです」

曽根原興史 / エディター
1981年、東京都出身。2005年に大学を卒業後、編集プロダクションに所属。その後独立し、フリーランスの編集・ライターとして雑誌や広告、カタログの制作を行っている。

ーアーティストが被っている以外に、どこか魅力に感じた部分はありますか?

「このフラッグロゴですね。ぼくはもともとデザインの勉強をしていたこともあって、いろんなロゴを見るのが好きだったんですけど、この〈ニューエラ〉のフラッグロゴは別格だと思います。完成されている。レトロな雰囲気と、スポーティなテイストがうまい具合にミックスされていて、すごく惹かれたのを覚えてますね」

「あと、やっぱりオーセンティックなブランドじゃないですか、〈ニューエラ〉って。1920年に創業して、もうすぐ100周年。そういう歴史の深いブランドには、やっぱり弱いですよね」

ー老舗ブランドの貫禄は、たしかに男心をくすぐりますよね。

「これはぼくが仕事でこのブランドに関わってから知ったことなんですけど、〈ニューエラ〉ってはじめからスポーツと関わっていた訳じゃないんですよね。元々は紳士用の帽子からスタートして、その後にスポーツとの関係を深めていったんです。いま〈ニューエラ〉のラインナップを見るとファッション用のキャップが多いんですけど、それは本来このブランドのフィールドにあるアイテムなんです」

ーなるほど。

「なにが言いたいかというと、スポーツブランドがファッションに手を出すとあまりいいイメージはないんだけど、ファッションブランドがスポーツとの関係性を深めるというのは逆にカッコいい。しかも、それが自然と徐々に深くなっていったというところに〈ニューエラ〉の懐の深さを感じます」

ーちなみに、先ほどのフラッグロゴの話題に話を戻すと、今シーズンからMLBの選手が試合中に被る公式選手用キャップに〈ニューエラ〉のフラッグロゴが入れられることになったんです。

「革命的ですよね。MLBって世界的なスポーツリーグじゃないですか? でも、ユニフォームにチームをサポートするスポンサーのロゴとかが全然入ってないんですよ。そのなかに〈ニューエラ〉のロゴが食い込むっていうのは、本当にすごいことだと思います」

―たしかに、スポンサーのロゴが入ってないですね。

「〈ニューエラ〉は1993年からMLBに所属する全球団の公式選手用キャップサプライヤーになっているんですけど、普通ならその年に入っててもおかしくない。で、それから24年経過してようやく入れられることになったのは、MLBに認められたからとしか思えない。本物であることの証明だと思いますね」

好きなチームのキャップを被ることは自然なことだし、彼らにとってのスタイル。

ー今日はクリーブランド・インディアンスのキャップを被ってますね。

「MLBと〈ニューエラ〉の関係は、このキャップからはじまったんですよ。1934年にこのインディアンスのキャップを〈ニューエラ〉がつくったことで、MLBに進出した。いわば歴史的なアイテムでもあるんです」

ー両者の関係のルーツは、インディアンスにあるんですね。

「みんなヤンキースがルーツだと思いがちですよね(笑)。まぁ、それだけこの“NY”のロゴはアイコニックなパワーを持っていると思います」

ー曽根原さんはボルティモア・オリオールズも好きなんですか?

「仕事で何度かボルティモアに行ったことがあって、すこし思い入れがあるんです。とあるファッションブランドのデザイナーがボルチモア出身で、彼は根っからのオリオールズファンで。体に自分の名前のタトゥーが入っているんですけど、それもオリオールズのフォントで描かれていたり、撮影をしているあいだもゲームスコアのことで頭がいっぱいだし(笑)」

ーファンとしての熱がすごいと。

「そうなんです。でも、それは彼に限ったことではなくて、ボルティモアの人々全体がそうなんですよ。スポーツバーに入ればみんな地元のスポーツチームを応援しているし、そういう街で何日も過ごしていると、自分も好きになってしまう。それで子供にユニフォームのお土産まで買っちゃったんです(笑)」

ーそういった、街をあげて応援する感じがアメリカはすごそうですね。

「そうですね。ボルティモアに限らず、どこの地域もそうだと思います。やっぱりニューヨークに住む人はヤンキースやメッツが好きですし。アメリカの人々は地元や、ローカルのスポーツチームへの愛がすごいんです。だからこそ、MLBのチームはスポンサーに頼らず運営ができている。本当にスポーツバーでの熱気はすごいですよ」

ーなかなか日本では見れない光景な気がします。

「やっぱり、そういった愛というか情熱のようなものに触れられる瞬間っていいですよ。それこそ、アメリカ人がベースボールキャップの似合う理由は、そこにあるような気がします。好きなチームのキャップを被ることは自然なことだし、彼らにとってのスタイルだから。素敵だなと思いますね」

ー最後に、曽根原さん流の59FIFTY®のかぶり方を教えてください。

「ぼくは深くかぶるよりは、ツバを少し上げるようにかぶるのが好きです。あとは、洗ったり、生地をこすったりして経年変化したような味わいを出したりします。くたびれさせて、自分のスタイルにマッチさせるというか」

ーそれはどうしてですか?

「アメリカ人がクタクタになるまで好きなチームのキャップをかぶっているのを見て、『かっこいいなぁ』と思うんです。そういった味わいからくる深みを自分でも出せたらいいですよね」

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