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ひさしぶりの好天に誘われて、渋谷から中目黒までおよそ20分の道のりをシティトレッキング。ちょうど取材した４月中旬は最後の桜を楽しめるタイミングで、いつもは閑静な中目黒も花見の最後のチャンスとあって、目黒川沿いを中心にたくさんの人出で賑わい中。桜吹雪が舞い散るなか、露店での触れ合いやショッピングを楽しんだ。

花びらが浮かぶ目黒川の水面や露店のお酒でほろ酔いの街の人たちの頬もピンクになり、街全体が桜色に染まる。ご機嫌な街の雰囲気に誘われてアンドリューの足取りも軽くなる。「渋谷と比べると中目黒はずっと大人の街だよね。落ち着いていて、ハイクオリティなショップがたくさんある。目黒銀座を少し歩けば、僕が勤めている「ブルーボトル」のショップもあるんだよ。駅の近くにある「阿夫利」っていうラーメン屋も美味しいし、まだキチンとチェックできてないけれど、新しい店が次々オープンしてる高架下も気になるね」

「自宅のある代々木上原から中目黒の「ブルーボトルコーヒー」まで、いつも歩いて通ってるよ。だいたい40分ぐらいかな。目黒川沿いを歩くんだけど、春は桜目当ての人出が多くて賑やかで楽しいよ。これからは人通りも落ち着くだろうから、もっと楽に通勤できるようになるね。季節の移ろいを見ながらこの道を歩くのが好きなんだ。」

「実は僕も先週末にみんなで代々木公園へ花見に行ったんだけど天気が悪くてすぐ帰っちゃったから、今日ちゃんと桜を撮影出来てよかったよ。目黒川は赤い橋がかかってる場所があるでしょ？ あそこは撮影のベストスポットなんだ」

せっかくなので、アンドリューも花見で一杯。目黒川沿いのショップ「ベイス（vase）」がこの時期だけ出している露店で、オススメのホットワインをチョイス。「アメリカだと外でお酒を飲んでいると逮捕されちゃうから、日本は自由で良いよね。普段はクラフトビールやワインを飲むんだけど、日本に来てからは日本酒を飲む機会も増えたね」

目黒川を中心に縦横に広がる路地に個性的なショップが点在する中目黒。仕事場から近いこともあって、アンドリューもよく訪れるお気に入りの街だそうで、たまたま見つけたショップ「ハレル（hallelu）」で掘り出し物がないか物色。「今はもう無くなってしまったけれど、「キンフォーク（KINFOLK）」のラウンジによく通ってたんだ。古民家をリノベしたショップで居心地が良かったね。ああいう隠れ家的なお店がたくさんあるのが、この街のいいところだよね」

「西海岸は雨が少ないと思われているけど、僕が住んでいたサンフランシスコは冬になると雨がよく降るんだ。街から少し足を伸ばせばアウトドアが広がってるし〈ダナー〉みたいにファッショナブルで防水性のあるブーツは重宝するね。アメリカではマウンテンブーツはアウトドアで履くものという印象が強いんだけど、「マウンテンライト」は見た目もワイルドでカッコ良いし何より街で履いてもちょうどいいバランスの歩き心地だから、どんどん使っていきたいね」

目黒川から目黒銀座を抜けて、駒沢通り沿いの「ブルーボトルコーヒー 中目黒店」までたどり着き、この日の散歩&スナップシュートは終了。渋谷を出発してから、歩きっぱなしの約４時間。アンドリュー、お疲れさまでした。「さて、コーヒーを飲んでひと休みしてから、どこか出かけようかな。まだまだ歩けるけれど、みんなはどうする？」