スタイルに溶け込んでくれるから、スタイリストとしてはありがたい。
- ー菊池さんは〈サムソナイトレッド〉を初期からご存知だったんですか?
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菊池:そうですね。それ以前から〈サムソナイト〉をスタイリングで使ったりはしていたので視野には入っていました。実際に〈サムソナイト・レッド〉を深く知るようになったのは、カタログのビジュアル制作に関わらせていただいたのが大きいですね。
- ーその時に気付いたのは、具体的にはどんな部分ですか?
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菊池:大前提として、〈サムソナイト〉はルーツでもある旅行用というイメージが強かったんです。歴史が長い分、印象にも残っていて。それで、〈サムソナイト・レッド〉も最初はそういうものなのかなと思っていたんですが、より街使いを意識したデザインや機能になっていることがわかりました。
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菊池陽之介
1979年生まれ、 神奈川県出身。2000年に熊谷隆志氏に師事したのち、2004年に独立。メンズファッションだけでなく、キッズのスタイリングも手がけるなど、その活動の場は多岐にわたる。
- ープロダクト自体に、街使いへの配慮が見えたんですね。
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菊池:はい。具体的に言うと、良い意味でコーディネートの邪魔をしないデザインと、普段使いに適した素材選びや容量なんかにそれを強く感じました。もちろん主張するデザインのバッグの良さもあると思うけど、〈サムソナイト・レッド〉はいろんなスタイルに自然に溶け込んでくれるし、スタイリストとしてはすごくありがたくて(笑)。とにかくコーディネートの幅が広いし、スタイリングが組みやすいんですよ。“バイアスジャック”には特にそれを感じます。
- ー〈サムソナイト・レッド〉の定番のコレクションですね。
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菊池:そうです。ポケットを兼ねたジップを象徴的なデザインに使うっていう発想も無駄がなくて今っぽいと思う。デザイン過剰に振り切っちゃう方が楽だろうけど、ちゃんとバランスが計算されてるな、って。それはデザインだけじゃなくて、機能面でも一緒ですね。
- ーと言いますと?
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菊池:まずは第1に大きさですね。容量っていう意味でも、使いやすいサイズ感っていう意味でも。内側には小分けにできるポケットがついていたり、背負っていても疲れにくかったりとか、スペック的にも日常生活を送る上で理に適ってる。やっぱりこういうところに〈サムソナイト〉らしさが活きてますよね。
機能も品質も、老舗から派生したっていう安心感がある。
- ー〈サムソナイト〉と〈サムソナイト・レッド〉の共通項みたいなものを感じられたんですね。
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菊池:最初は、上質なバッグを作ってる老舗から出た新ブランドだから、若い人には敷居が高くなっちゃうのかなって思ってたんですよ。だけど、実際は作りが良いのにコストパフォーマンスが高いし、デザインとしてもベーシックでクセがないから年齢を選ばずに使える。機能も品質も、それにブランド自体にも老舗の冠がついてるし、そういう安心感がやっぱりあると思います。
- ー実際に今日ご提案いただいたコーディネートも、かなり幅が広いですよね。
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菊池:これは実際に組んでみて感じたんですけど、それが華美になりすぎてない、〈サムソナイト・レッド〉の良さなんだと思います。例えば3WAYのモデルなんかはライトなビジネスにも行けるから、バッグをあまり持ってない人が早めに買ってもすごく重宝すると思います。これは〈サムソナイト〉のトロリーを撮影で使った時に感じたんですが、収納も軽さも、キャスターひとつとってもすごく考えられて作られている。それをカジュアルな〈サムソナイト・レッド〉に落とし込んでも、やっぱり軸の部分は消えてないんだなって。都会的だし、日常的に助けになってくれる。本当に名脇役だと思いますよ。
菊池さんが指南する〈サムソナイト・レッド〉のコーディネート術。
- BIAS JACK 2「3WAY BAG」
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バッグ ¥18,000+TAX(サムソナイト・ジャパン)
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「シアサッカーのセットアップを軸にしたビジネスカジュアル。3WAYのバッグ自体に汎用性があって、使う人やシーンを選ばずにマッチするので、オンもオフもそのままの格好でいけるような、幅の広さを意識しました。これがスニーカーになったらショルダーにして、自転車に乗るならバックパックにして、っていう風にアレンジしてもいいと思います」
バッグ ¥14,000+TAX(サムソナイト・ジャパン)
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「春夏だし、これくらいポイントになる柄を挿してもいいかなと思ってチョイスしたのがこのバックパック。背負った時にカモフラ柄が映えるように、服は挿し色を効かせつつソリッドなものですっきりとまとめて、逆に足元はショーツ&サンダルでリラックス感を強めました。イメージとしては海が似合うような大人像ですね」
バッグ ¥10,000+TAX(サムソナイト・ジャパン)
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「軽く羽織れるテック系のナイロンパーカに細身のスウェットパンツという組み合わせ。少しモード感のある、スポーティな着こなしです。ボディバッグの正方形に近いフォルムにヒネリが効いてるし、モノトーンでこれくらいシックにする方がバランスがいいと思います。散歩から軽いジョグまで、いろいろなシーンに対応するコーディネイトです」
- BIAS JACK 2「SHOULDER BAG A4」
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バッグ ¥12,000+TAX(サムソナイト・ジャパン)
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容量も豊富な、大きめのショルダーバッグはメッセンジャー感覚で取り入れました。グラフィカルなロンTにデニムを合わせていて、スケボーをプッシュしてるのが似合うようなストリート感がポイント。サイジングは少しゆとりを持たせていて、全体としてはカジュアルなんだけど、あまりルーズに見えないように配色自体は落ち着かせています」