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FEATURE|ABOUT EN ROUTE アンルートにまつわるエトセトラ。 vol.7第三者目線で紐解く“ファッションとスポーツの関係性”

アンルートにまつわるエトセトラ。 vol.7第三者目線で紐解く“ファッションとスポーツの関係性”

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アンルートにまつわるエトセトラ。 vol.7第三者目線で紐解く“ファッションとスポーツの関係性”

「Wearable Tokyo」をコンセプトに、モードな香り漂うオリジナルアパレルとスポーツウェアをかけ合わせ、独自のスタイルを提案している〈アンルート〉。スポーツムードの高まりを受け、今後の躍進が期待される同レーベルのいまをあらゆる角度から徹底解剖していきます。第7回目は、〈アンルート〉の設立当初から展開しているブランドのデザイナーらと〈アンルート〉ディレクターの沼田真親による三者鼎談。気鋭の若きデザイナーの目線から見た〈アンルート〉の魅力、そしてファッションとスポーツの関係性について語ってもらいました。

  • Photo_Masataka Nakada(STUH)
  • Text_Issey Enomoto
  • Edit_Hiroshi Yamamoto
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沼田真親 / 〈アンルート〉ディレクター
1992年ユナイテッドアローズ入社。〈グリーンレーベル リラクシング〉のクリエイティブディレクターを経て、2013年より〈アンルート〉のクリエイティブディレクターを務める。

若手が手掛ける新鋭ブランドに〈アンルート〉が着目した理由。

—まずは沼田さんにお聞きします。〈アンルート〉では設立当初から〈アンデコレイテッド マン〉と〈ポンティ〉を取り使っていますが、両ブランドに着目したのはなぜでしょうか?

沼田:ぼくが〈アンルート〉を始めるときに考えたのが、ファッションとスポーツを軸にしたスタイルを、いままでと違った文脈で、東京らしい切り口で提案していきたいということ。その点、河野さんも平田さんもそれぞれがそれぞれの東京感覚を持っているし、河野さんが手掛ける〈アンデコレイテッド マン〉も平田さんが手掛ける〈ポンティ〉も、いまの東京を象徴するブランドだと思ったからです。

—〈アンデコレイテッド マン〉も〈ポンティ〉も、いわゆるスポーツファッションブランドではないですよね。

沼田:〈アンルート〉では取り扱うブランドを選定する際、いわゆるスポーツファッションブランドとはあえてと距離を置いていますね。ファッションはファッションとしてちゃんとやっていて、素材使いやカッティングやディテールでスポーツのエッセンスを感じさせるブランドといっしょにやっていきたいと思ってやっています。〈アンデコレイテッド マン〉と〈ポンティ〉は、まさにそういうブランドです。

河野貴之 / 〈アンデコレイテッド マン〉デザイナー
〈ヨシオクボ(yoshio kubo)〉、〈アンデコレイテッド マン(undecorated MAN)〉のデザイナーである久保嘉男のアシスタントを経て、2016年秋冬コレクションより〈アンデコレイテッド マン〉のデザイナーに就任。
undecoratedman.jp

気鋭のデザイナーから見た〈アンルート〉の魅力とは?

—河野さんと平田さんは〈アンルート〉をどのように捉えていますか?

河野:〈アンルート〉がオープンする前、沼田さんから、ランニングを軸にしながらファッションと結びつけたお店をつくりたいというお話を聞いたとき、すごく都会的なイメージを感じました。ランニングってアスファルトの上を走るスポーツじゃないですか。そこをファッションと結びつけるというのは、すごくいまっぽいし、東京らしいことだなと。さきほど沼田さんからも東京らしさというお話が出ましたが、〈アンルート〉こそがまさにいまの東京らしさを象徴するショップだなというのが最初にお店を訪れたときの印象でした。

平田:私にとって、自分のブランドの立ち上げと〈アンルート〉のオープンが同時期だったのですが、世界的にもスポーティなアイテムを取り入れたスタイルがトレンドになりつつあるなかで、〈アンルート〉はスポーツとファッションがうまく結びついたお店なんだなと感じました。自分自身、年齢を重ねるにつれて、健康を考えるようになってきて。そうなったときに、それをファッションの目線で捉えることは、都会的だし大人っぽいことだと思います。

平田信絵 / 〈ポンティ〉デザイナー
文化服装学院卒業後、アパレル企業やコレクションブランドを経て、フリーランスのデザイナーとして活動。2014年秋冬より自身のブランド〈ポンティ(PONTI)〉をスタート。
www.theponti.jp

—河野さんと平田さんにとって、二子玉川のお店の印象はいかがですか?

河野:個人的には、銀座のお店よりも二子玉川のお店のほうが〈アンルート〉らしいと思いました。二子玉川という街にうまく溶け込んでいるし、オリジナルアイテムも含め〈アンルート〉が提案しているスタイルは、二子玉川という街の特性にフィットしていると感じます。

ぼくが手掛けている〈アンデコレイテッド マン〉のコンセプトも、完全に直結はしないにせよ、〈アンルート〉がやろうとしていることとシンクロしていると思います。それぞれのコンセプトと街とが三位一体となって、お互いの良さを引き立てていけたらいいですね。

平田:私は事務所が近かったので銀座のお店のほうに行くことが多かったのですが、天井が高くて空間が広々していて、とても好きなお店でした。スキーマさんが手がけられているのも素敵ですよね。最近はじめて二子玉川のお店に行って、私も河野さんと同様、街の雰囲気にあっているなという印象を受けました。

デザイナーだからこそ共鳴する、ファッションにおける身体性の大切さ。

—河野さんと平田さんは、ファッションとスポーツの関係性をどう捉えていますか?

河野:ファッションとスポーツって、いまでこそ距離が近くなっていますが、もともとすごくかけ離れたカテゴリーとされていますよね。でも、スポーツウェアを身につけることも、ファッションアイテムで着飾ることも、着るという意味では同じ。だから、〈アンルート〉がやろうとしていることや、沼田さんがおっしゃることはすごく腑に落ちます。

沼田:実際、ひとりのお客様のなかにもいろんな生活のシーンがあるわけで。〈アンルート〉はひとつの店内にファッションアイテムとスポーツアイテムを取り揃えていますが、ぼくたちとしてはそれらを一緒くたにせず、二軸で捉えていて。そのほうがお客様にとってリアリティがあると思っていますから。

先ほど河野さんが言われた、「スポーツウェアを身につけることも、ファッションアイテムで着飾ることも、着るという意味では同じ」というのは本当にその通りで。結局、何事も身体が基本だし、身体に気を使っている人が着る服ってかっこよく見えるじゃないですか。そういう意味では、スポーツとファッションは、方向性は違えど、根っこにある部分はいっしょだと思います。

いままでのスポーツスタイルって、スポーツアイテムとファッションアイテムを組み合わせるみたいな文脈で語られがちでしたが、〈アンルート〉としてはそこもおさえつつ、もう一歩踏み込んで、実際に身体を動かすというところまでフォローしながら、お客様のライフスタイルをサポートしていきたいなと思っています。ぼくたちはアスリートではないけれど、日々のライフスタイルにおいて身体を動かすことが重要であることは変わりませんから。

平田:身体を動かすことや健康に気を使うだけでなく、ヘルシーであることがとても重要な気がしています。心身が健全じゃないと物事は円滑に進まないということは身に沁みて感じますし、実際にいいものが作れませんから。そういった意味で、〈アンルート〉は健康でいることの大切さを身近に感じさせてくれる場所だと思います。

沼田:たとえスポーツをやっていなくても、食べ物にちょっと気を使うだけでも健康を意識することにつながると思いますよ。平田さんがおっしゃるように、ボディとマインドって表裏一体だから、心身ともに健やかである状態を保つことは、何をするにもすごく大切で。ぼくたちも単にフィジカル性を押し出しているわけじゃなくて、そういったことの重要性を伝えることも〈アンルート〉の隠れたメッセージだったりします。

河野:ぼく自身はスポーツやってますと胸を張って言えるほどやっているわけではありませんが、たまに走っています。ほんとたまにですけどね(笑)。で、ぼくたちのようなファッションの人たちは、なにかスポーツを始めるとき、まずはギアから入る。それもひとつのきっかけだと思います。

あと、沼田さんがおっしゃったように、食べ物にちょっと気を使うだけでも健康を意識することにつながるし、それ自体がいまはファッションだったりするじゃないですか。食べ物に気を使っている自分って、ちょっとかっこいい。そういう捉え方でも全然いいと思います。

沼田:ファッションデザイナーの方って、日頃から身体を動かしたり、健康に気を配ったりしている人が少なくありませんが、ファッションと身体性ってやっぱり深い関係性があるんですよね。河野さんも平田さんも、プロのファッションデザイナーとして活躍されているわけですが、自覚的か無自覚的かはさておき、やっぱり身体のことは意識しているのではないでしょうか。服って最終的には人が着るもの、ですからね。

EN ROUTE FUTAKOTAMAGAWA

住所:東京都世田谷区多摩川1-14-1 二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット 1F
電話:03-5797-3184
enroute.tokyo
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