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FEATURE| NEW FORM of Rocky Mountain Featherbed 2017SS デビューの新ライン、R.M.F.Bの全貌を公開。

NEW FORM of Rocky Mountain Featherbed 2017SS デビューの新ライン、R.M.F.Bの全貌を公開。

NEW FORM of Rocky Mountain Featherbed 2017SS デビューの新ライン、R.M.F.Bの全貌を公開。

レザーヨークがアイコンのダウンベストを筆頭に、世界中から熱い支持を受けるブランド〈ロッキーマウンテン フェザーベッド(Rocky Mountain Featherbed)〉。どちらかといえば秋冬もののイメージが強かった同ブランドにおいて、2017SSより本格的なカジュアルレーベルがデビューしました。その名も〈R.M.F.B〉。デザイナーはパリ在住のモハメッド・ラジ氏です。90年代のパリのヒップホップ、スケート、ファッションに囲まれて育ったという彼が加わることでどんな化学変化が起きたのか。極寒のパリにて独占インタビューを敢行しました。

  • Photo_Yuichiro Noda、Masaki Sato(Item)
  • Edit_Ryo Komuta
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ー〈R.M.F.B〉を始めるまでの経歴を簡単に伺えますか?

モハメド:一番最初はパリのセレクトショップで働いていました。そこではアメリカントラディショナル、つまり“アメトラ”なアイテムを扱っていたのですが、いわゆる正統派のアメリカっぽい感じではなく、また違った解釈のお店でした。

ーフランス流に咀嚼した“アメトラ”だったんですね。

モハメド:そうですね。私個人は、元々アメリカのファッションに興味があったんですが、それとは別に日本のファッションにもずっと関心を持っていました。あるとき、日本人とバスケットボールをする機会があったときに、日本のブランドを色々紹介してもらったのですが、とても興味深かったです。

ーやっぱり海外で日本のファッションは関心が高いんですね。

モハメド:はい。そのあとはいろいろな出会いがあって、多くのブランドと仕事をすることになりました。2000年にカナダのバンクーバーに行ったときに知り合った方から「アンディフィーティッド(UNDEFEATED)」のエディ・クルーズを紹介してもらって、そこからさらに「ユニオン(UNION)」に繋がったり…。

ー時代時代でキーとなるような要人、重要なショップと巡り会ってるんですね。

モハメド:あとは〈ニューエラ〉、〈カーハート〉、〈パドモア&バーンズ〉などとも出会うこともできました。私は今38歳なんですが、古いブランドにも興味があるし、それと同じくらいに新しいブランドも好きなんです。

ー〈ロッキーマウンテン フェザーベッド〉を運営している「サーティーファイブサマーズ」と知り合ったのはいつなんですか?

モハメド:2009年です。「サーティーファイブサマーズ」代表の(寺本)欣児さんが着ていたスウェットが素晴らしくて。それは〈ループウィラー〉のものでした。あとは欣児さんが履いていたスニーカーも素敵でしたね。

ーそれはどこのものだったんですか?

モハメド:現在〈アナトミカ〉の定番としてリリースされていて、モディファイドラストをベースにしたオリジナルラストを採用している「ワクワ(WAKOUWA)」のものでした。「ワクワ」は40年代の〈スペリー トップサイダー〉のミリタリー仕様の一足を元ネタにしたものなんですが、欣児さんと「これ、40年代のあれだよね」という感じで、すぐに意気投合したんです。

ーそこまで深い共通言語があれば、打ち解けるのも早そうですね。

モハメド:そうなんです。そこからいろいろな話をしました。欣児さんは古いヴィンテージの知識もものすごいですが、それをもとに新しいクリエイションも行っていますよね。それでパリで欣児さんに会うたびに〈ロッキーマウンテン フェザーベッド〉は主に秋冬物だから、春夏物もやったほうがいいんじゃない?という話をしていたんです。

ーそれが今回の〈R.M.F.B〉に繋がっていくわけですね。

モハメド:はい。〈ロッキーマウンテン フェザーベッド〉はカウボーイっぽいニュアンスや、アウトドア的なテイストがブランドの軸ですよね。それを理解した上で、どういう方向に広げていくべきか、というのをすごく考えました。

PULLOVER PARKA
アメリカ製の4プライナイロンタズランを使用した、ドライな着心地のプルオーバーパーカ。ウエスト、裾のドローコードでシルエットをアレンジ可能。
ざっくりと羽織って着たい一着。¥29,000+TAX

LONG SLEEVE TEE
全6色展開のロンT。モックネックが最大の特徴。レイヤードにも最適では。¥9,500+TAX

ーちなみに〈ロッキーマウンテン フェザーベッド〉は元々知っていたんですか?

モハメド:もちろんです。自分でも持っていました。いろいろ考えた末、新しいブランドの方向性は、アウトドア、ワークなどの〈ロッキーマウンテン フェザーベッド〉の要素を生かした上で、新たにプレッピー、ストリートのような要素をミックスして作ったら面白いんじゃないかなということになりました。

ーモハメドは、ヒップホップとかスケートが好きだと伺いました。そうしたカルチャーはものづくりに影響していますか?

モハメド:スケートは好きですね。自分ではできないんですが(笑)。

ーパリにできた、有名スケートブランドのお店のお手伝いをしていたとか。

モハメド:オフィシャルに関わってるわけではなくて、仲のいい友達がヘッドデザイナーなので、いろいろ相談には乗りました。あとはローンチパーティをオーガナイズしたりとか。そのブランドのボスが〈ロッキーマウンテンフェザーベッド〉を好きらしいんです。

ーそうなんですね。

モハメド:〈R.M.F.B〉に関しては、スケートだけではなく、ほかのスポーツなどいろいろな要素からインスピレーションを受けて作りました。

ートラッドな感覚も少しありますよね。

モハメド:そうですね。BDシャツなどもあります。違う要素を組み合わせて新しいスタイルを作るのが好きなんです。今日の私の格好も、ハイテクのスニーカーに〈R.M.F.B〉を合わせていますが、こういうスタイルが自分っぽいと思います。

SHORT SLEEVE PULLOVER SHIRT
軽快なシャンブレー地を使った、半袖のプルオーバーシャツ。
最近人気が高いハーフジップを取り入れ、さらに斜めに入ったポケットがアイコン的ディテールに。¥18,000+TAX

ー日本人っぽいというと、語弊があるかもしれませんが、すごく自然なミックスコーディネイトですね。普段からこういう格好なんですか?

モハメド:ハイテクスニーカーとウールのパンツをよく混ぜたりします。欣児さんとも話したんですが、〈R.M.F.B〉はワンブランドで着るようなものではなく、他のブランドに合わせて着てほしいので、いろいろな要素を落とし込んで、_間口が広い服になるように気をつけました。

ーこのブルゾンの後ろ身頃に描かれているのはどこなんですか?

モハメド:アメリカのワイオミング州です。〈ロッキーマウンテン フェザーベッド〉が生まれた場所なんです。

ーなるほど。日本でいうところのスカジャンみたいな雰囲気がありますね。

モハメド:まさに。欧米では「スーヴェニアジャケット」と呼びます。キャンバス地にこうして鮮やかな刺繍を入れることで、だいぶ雰囲気が出ますよね。

SOUVENIR POCKET TEE(LEFT)、SOUVENIR JACKET(RIGHT)
〈ロッキーマウンテンフェザーベッド〉発祥の地であるワイオミングを大胆にデザインしたアイテム。
アメリカ製の綿糸を使用したTシャツと、アメリカ製のオーガニックダック地を使ったブルゾン。Tシャツ ¥10,000+TAX、ブルゾン ¥35,000+TAX

ー単純なプリントとはまったく違いますよね。ところでモハメドは日本には行ったことがあるんですか?

モハメド:ありますよ。東京には5回ほど行きました。いろいろ見られてものすごく楽しかったんですが、自分に合う服のサイズがありませんでした(笑)。

ーなるほど(笑)。パリと東京では随分違いますが、どちらにもいいところはありますよね。ちなみにパリで注目してるお店ってありますか?

モハメド:2つあります。一つはスケート系のお店「Starcow」。そしてもう一つはヴィンテージショップの「Oh Lumière」です。古着屋の方は、(今回の取材場所だった合同展示会の)「MAN」の会場から5分くらいで行けます。あとはレストランだと「Bob De Tunis」ですね。小さいけどすごく雰囲気があるんです。北アフリカのチュニジアとかユダヤ系の食事が食べられるお店です。

ー北アフリカといえば、モハメドはアルジェリアがルーツにあるんですよね?

モハメド:はい。両親がアルジェリア出身で、パリの郊外で育ちました。私は7人兄弟の末っ子です。

ーフランスには北アフリカの方って結構多いと聞きました。

モハメド:そうですね。アルジェリアにルーツを持つ方はたくさんいます。私は兄たちからたくさんのことを教わりました。一人の兄からは〈バーバリー〉を教わって、別の兄からは〈バンズ〉や〈アディダス〉の「タバコ」を教わったり。兄たちはみんな違うものが好きで、私はそれぞれからの影響を受けています。

ーそれは恵まれた環境と言えるかもしれないですね。

モハメド:教育というわけではないんですけれど、いろいろなことを知れる環境ではありましたね。

ーファッション的には、自国であるフランスをどのように捉えていますか?

モハメド:あくまで私見ではありますが、フランス人はヴィンテージが流行ったらみんなヴィンテージを着るし、ハイファッションが流行ればハイファッション、〈コム デ ギャルソン・シャツ〉が人気ならそれを着る、というふうに流行に敏感すぎるなと思います。

ーそれは意外ですね。みんな自分というものがしっかりと確立しているようなイメージがあります。

EASY SHORTS
プルオーバーと同様に、アメリカ製の4プライナイロンタズランを使用したドライな着心地のショーツ。
股下にガゼットがあるので、快適な運動性を実現。メッシュポケットが爽やかな印象。¥16,000+TAX

TRUCKER CAP
ブランドのロゴをワッペンにしてインパクトのあるビジュアルに。あえて綺麗めなスタイルに合わせてほしいトラッカーキャップ。¥8,000+TAX

モハメド:でも最近はちょっと変わってきているような気がします。

ー〈R.M.F.B〉は2017SSが1stシーズンとなりましたが、今後の予定は決まっているんですか?

モハメド:秋冬シーズンはひとまずお休みします。それにしても、今回「サーティーファイブサマーズ」さんと一緒に服作りをやってみて思ったんですが、彼らのプロダクションは素晴らしいですね。私もいろいろな会社とやりとりをしていますが、本当にそう思います。

ーそれでは2ndシーズンは、2018SSのときにお目見えできるかな、という感じですね。

モハメド:はい。今のところはその予定です。

ー楽しみにしていますね。今日はどうもありがとうございました!

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