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フイナムが「ピッティ・イマージネ・ウオモ」に潜入取材!

PITTI IMMAGINE UOMO 90

フイナムが「ピッティ・イマージネ・ウオモ」に潜入取材!

イタリアの中西部に位置するトスカーナ州のフィレンツェ。この都市では、毎年1月と6月にメンズのプレタポルテの見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」が行われている。6月14日から17日にかけて開催された90回目となる今回、フイナムでは初めてこのトレードショーの取材を行った。新鋭から老舗まで1,000を超えるブランドが参加した、この模様をレポートする。さらに後半では、「ピッティ・イマージネ・ウオモ」でのセレクトショップ「ビームス」の活動に迫った。

  • Photo_Pitti Immagine, BEAMS, HOUYHNHNM
  • Edit_Ryo Muramatsu
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「ピッティ・イマージネ・ウオモ」って何?

 

市街地の中心部が世界遺産に登録されているフィレンツェ。近代的なビルが一切なく、歴史を感じさせる建物を活かした街づくりに特徴があるこの場所で「ピッティ・イマージネ・ウオモ」が初めて開かれたのは1972年2月。市内のホテルを会場に、43の出店者と526名のバイヤーが参加して行われたという。それから徐々に規模を拡大。近年はフィレンツェの名所の1つで、1537年に作られたバッソ要塞がメイン会場になっている。

90回目となる今回は、イタリア経済開発省とイタリア大使館貿易促進部がバックアップ。アパレルが主要な産業の1つであるイタリアにとって、“ピッティ” が重要なトレードフェアに成長していることが伺える。その結果、今回は20,500人のバイヤーが世界各国から訪れ、来場者の総数は約30,000人を記録。期間中、フィレンツェは人で溢れ、街全体を海外にアピールする意味でも大きな役割を果たしている。

「ピッティ・イマージネ・ウオモ」の会場は、15のセクションで構成されている。“ピッティ” の代名詞とも言えるサルトリアが中心のメインパビリオンを始め、カジュアルウェアやスポーツウェア、鞄、靴、メガネ、フレグランスなど、1,200を超えるブランドが出展。かつてはフォーマルウェアを扱うブランドや、それに付随する革小物のメーカーが主流だったが、近年は世界的なカジュアル志向もあり、スポーツやストリートといったテーストのブランドも全体の半数近く出展している。さらに、今回はスペシャルイベントとして〈ラフ シモンズ〉を始め、〈ゴーシャ ラブチンスキー〉、〈ビズビム〉がランウェーショーを行ったことでも大きな話題を集めた。Movie : VDT

必見 “ピッティ” の会場スナップ!

 

「ピッティ・イマージネ・ウオモ」の会場には、世界各国からデザイナー、バイヤー、ジャーナリストを始め、ファッションに携わる人たちが集まってくる。その中から今後のトレンドを占うような洒落た格好の9名をピックアップ。特に “ピッティ” らしいトラッドなスーツスタイルが印象的だが、今年はスラックスをサイドアジャスターやサスペンダーを使ってハイウエスト気味に穿きこなす格好が新鮮だ。近年の主流であるカジュアル傾向の反動なのか、特にトラッドなスタイルが目についた。

名だたるメゾンの服も手がける〈ラルディーニ〉。

 

1978年創業の〈ラルディーニ〉。大手メゾンの製品を長年にわたり手がけている、イタリア屈指のスーツファクトリーとしても知られている。“ピッティ” では、オーセンティックなスーツのほか、ユニークなデザインのものも展示。生地の大胆な切り替えやショートスリーブのジャケットなど、既存の考えに囚われないアイテムも登場。

ロンドンの新進ブランド〈STORY mfg〉。

 

〈STORY mfg〉は、ヴィンテージのワークウェアから着想を得たアイテムに特徴がある。「Slow Made」をコンセプトの一つに、天然染料を使った色の出しかたにもこだわっている。日本では東京・南青山の「レショップ」などで展開。写真左は、青のボタンがアクセントになった、太畝のコーデュロイのカバーオール。右は、デザイナーのボビンとケイティ。

北欧のレインコートのブランド〈ノルウェージャン・レイン〉。

 

昨年、フイナムで取材した〈ノルウェージャン・レイン〉。写真のデザイナーのT-マイケルは、過去に培ったビスポークテーラーとしての経験を活かし、レインコートを中心に作っている。写真右のコートは、サイクリングにも使える一着。クラシックな見た目でありながら防水素材を使い、袖や肩にスリットを入れることで通気性のことも踏まえたデザインになっている。

新素材を使った〈ヘルノ〉のコレクション。

 

イタリアのアウターのブランドとして有名な〈ヘルノ〉。機能的な素材を用いたモダンなデザインの「ラミナー」シリーズは、売上げが好調でブランド全体の約半分を占めるまでに成長。これに続く新作が今回発表された。「ヘルノ サーモストレッチ」と名付けられたダウンジャケットは、防風性と伸縮性を持つ中綿を使用。ストレッチジャージーをキルティングせずに使っているため、動きやすく快適なアイテムに仕上がっている。

カジュアルシューズのブランドも数多く出展。

 

“ピッティ” は、スポーツやカジュアルのブランドが約半数を占める。その中で特に気になったスニーカーを紹介。写真左上の〈クラークス〉は、イタリアンメイドの贅沢な靴を発表。ベジタブルタンニンでなめしたレザーを使っている。左下はシドニーの〈フェイト(FEIT)〉。ハンドメイドで作られた、極限とも言えるミニマルな見た目が美しい。右はアメリカの〈クレー(clae)〉。上質なイタリアのレザーを使った、絶妙な色合いが新鮮。

アリ・マルコポロスが撮り下ろした〈グッチ〉の写真集。

 

“ピッティ” の期間中、過去の代表的なアーカイブを展示・収蔵する「グッチ ミュゼオ」でアリ・マルコポロスが撮り下ろした数量限定の写真集の発表が行われた。これは、2016年プレフォールコレクションのルックブック用にミラノで撮影された写真を使用したものだ。当日は、マルコポロス本人も訪れ、写真集を購入した方、ひとりひとりにサインをしていた。

初めてとなるカール・ラガーフェルドの大規模な写真展。

 

フィレンツェを代表するピッティ宮殿では、写真展「KARL LAGERFELD – Visions of Fashion」が行われた。写真家としてのカール・ラガーフェルドのキャリアに焦点を当てた初めての展覧会で、未発表も含め、これまでの作品約200点が一挙に見れる貴重な機会となっている。キュレーションは、ゲルハルト・シュタイデルとエリック・フランダーが担当。オープニングレセプションには、ラガーフェルド本人も来場。なお、この写真展は10月23日まで行われている。

初めてランウェーショーを行った〈ビズビム〉。

 

これまでプレゼンテーション形式で新作を発表してきた〈ビズビム〉が、初めてランウェーショーを行った。コレクションは、〈ビズビム〉の原点とも言えるアメリカのワークウェアをベースに、和の要素を織り交ぜたメンズとレディースの服になっている。歳をとったチャーミングな風貌の男女12名のパフォーマーが、ランウェーで音楽に合わせて軽快なステップを踏み、会場を大いに盛り上げた。Movie : Angelo Teardo

イタリアとロシアの融合を試みた〈ゴーシャ ラブチンスキー〉。

 

近年、もっとも注目を集める新進ブランドの1つ〈ゴーシャ ラブチンスキー〉。初となる “ピッティ” でのコレクションは、イタリア人映画監督ピエル・パオロ・パゾリーニの生き方や彼の作品『アッカトーネ』から着想を得て、イタリアとロシアの融合を描いた。会場は、ゴーシャが「ロシアっぽさを感じた」という、廃墟になったタバコ工場。モデルは、ロシアを始め、フィンランド、カリフォルニアなど、様々な地域の若者を30人起用している。ゴーシャがショーの前日の会見で、「これまでと服に大きな変化はないが、どの国で生きている若者も同じメンタリティを持っている。今のティーンエイジャーに感じることをファッションとして表現したい」と語っていたことが印象的だった。Movie : Angelo Teardo

メイプルソープの写真作品をあしらった〈ラフ シモンズ〉のコレクション。

 

〈ジル・サンダー〉でランウェーショーを発表してから6年。ラフ・シモンズが “ピッティ” に戻ってきた。今回発表された2017年春夏コレクションは、写真家ロバート・メイプルソープの作品を大胆に用いた服が中心。シモンズは彼の作品をすべてチェックし、一般の人にもメイプルソープの作品を理解してもらえるようなコレクションにしたかったという。ラフ・シモンズの “ピッティ” でのインタビューは、こちらで紹介。

 


ビームスが案内する “ピッティ・イマージネ・ウオモ” とフィレンツェ。

 

近年、日本のセレクトショップの中で特に多くのスタッフを連れて “ピッティ” に参加しているビームス。その理由を探ると共に、“ピッティ” での商談の模様を紹介。また、後半ではビームスのスタッフがおすすめするフィレンツェの街ガイドも。

写真左から西口修平さん(ビームスF ディレクター)、吉田周平さん(ビームス ドレスディレター)、中村達也さん(ビームス クリエイティブディレクター)、設楽洋さん(ビームス 代表取締役社長)、窪浩志さん(ビームス クリエイティブディレクター)、土井地博さん(ビームス コミュニケーションディレクター)、無藤和彦さん(ブリッラ ペル イル グスト ディレクター)、高田朋佳さん(ブリッラ ペル イル グスト バイヤー)、安武俊宏さん(ビームス プレス)

ビームスが “ピッティ” に行く理由。

 

今回の「ピッティ・イマージネ・ウオモ」の取材では、多くの日本人バイヤーを見かけた。期間中、“ピッティ” を訪れたバイヤーの数は20,500人。日本は1位のドイツに次ぐ847人が訪れたそうだ。その中でも特に、“ピッティ” に力を入れているのはビームスと言える。プレスの安武さんは「毎回10〜15人のスタッフが、カジュアルやドレスなど3〜4部隊に分かれてまわっています。最近は、現場を見せるという意味で全国のスタッフから選抜した3名も同行させています」と話す。

“ピッティ” に行く一番の目的は「傾向の把握。ドレスからカジュアルまで揃っていて、リアリティがありますよね。モードって市場に落とし込むとき、リアリティが無かったりします。だけど “ピッティ” は、大人のリアルクローズをメインに流行をかいつまんで、上手く落とし込んでいるブランドが多いんです」。

傾向の把握という観点からビームスでは、自社でカメラマンを雇い、現地でスナップの撮影を行っている。これは他のセレクトショップでもやっていない試みだ。「スナップを撮ってきて、僕たちプレスやバイヤーがまとめるんです。スナップで見つけた傾向がバイイングに活きることもよくあります」。

ビームスで最も長く “ピッティ” に参加しているのはクリエイティブディレクターの中村達也さんだ。「中村は、ドレス部門を統括していて、28歳のときから通い続けています。彼のブログは人気で更新頻度はそこまで多くないものの、PVが月間30万〜40万! 写真付きで “ピッティ” のことを詳しく解説しています。気になる方はぜひチェックしてみて下さいね」。

必見! ビームスを代表する3名の “ピッティ” スタイル。

 

ビームスのスタッフは、どのような服を着て “ピッティ” に参加しているのだろう? 今回は、とくにお洒落と評判の西口修平さん、高田朋佳さん、安武俊宏さんのコーディネートをピックアップ。彼らの格好は、服に対する思いがにじみ出ている。安武さんによる解説と合わせて紹介する。

西口修平さん(ビームスF ディレクター)

 

 

DAY 1(写真左):西口は “ピッティで最もスナップされる男” なのでは? スナップのサイトを見ていても必ずと言っていいほど登場しています。初日はコットンスーツで登場。ベージュ×ブラックのクラシックの世界ではあまり見ない着こなしをさらりとやってしまうのは西口ならでは。実は、シャツの身頃は花柄。狭い範囲しか見えないからこそ出来る挑戦ですね。〈スティレ ラティーノ(STILE LATINO)〉のスーツ、〈ギットマン ブラザーズ(GITMAN BROTHERS)〉のシャツ、〈ボルサリーノ(Borsalino)〉の帽子、〈オールデン(ALDEN)〉の靴

DAY 2(写真中) :この日は、テーラードとヴィンテージのミックスです。カラーバーは、次のシーズン、マストアイテムになりそうな予感。スーツでもジャケパンスタイルでも、どちらでもいけます。足元はヴィンテージの〈グレンソン〉です。革と布帛のコンビで、ベージュ系のトーンのジャケパンスタイルに合ってます。欲しいな、僕も。〈スティレ ラティーノ(STILE LATINO)〉のジャケット、〈ラルディーニ(LARDINI)〉のベスト、〈ギットマン ブラザーズ(GITMAN BROTHERS)〉のシャツ、〈ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)〉のタイとパンツ、〈ボルサリーノ(Borsalino)〉の帽子、〈グレンソン(GRENSON)〉の靴

DAY 3 (写真右):この日も西口は、かなりスナップされてたな。ジャケットはデニム素材。色移りしてしまうので、商品化を断念したものです。自分で仕立ててから商品化を考えるっていうのも、お客様に嫌な思いをさせたくないという側面からです。そして、レザーのサスペンダー垂らし! これがコーディネートのキモでしょう。難易度が高いですが(笑)。〈スティレ ラティーノ(STILE LATINO)〉ジャケット、ヴィンテージのシャツ、〈ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)〉のパンツとサスペンダー、〈ボルサリーノ(Borsalino)〉の帽子、〈フィルソン(FILSON)〉のバッグ、〈クロケット&ジョーンズ(CROCKETT & JONES)〉の靴

西口修平さんのインスタグラム!
@shuhei_nishiguchi
www.instagram.com/shuhei_nishiguchi

高田朋佳さん(ブリッラ ペル イル グスト バイヤー)

 

 

DAY 1(写真左):2017年春夏の注目 “テラコッタ” カラーのセットアップ。シャツはタブカラー、そしてニットタイ。ジレはサッカー素材です。この素材も次の春夏シーズン、多く登場します。茶系のスーツなので、足元には同系色を持ってきがちですが、ここはあえて黒の靴。他の小物で黒を使っているので難なくはまりますね。〈エムピー ディ マッシモ ピオンボ(MP di MASSIMO PIOMBO)〉のスーツ、〈ジャンネット(GIANNETTO)〉のジレ、〈ブリッラ ペル イル グスト(Brilla per il gusto)〉シャツ、〈ビームス プラス(BEAMS PLUS)〉のタイ、〈ボルサリーノ(Borsalino)〉の帽子、〈シセイ(CISEI)〉のバッグ、〈オールデン(ALDEN)〉の靴

DAY 2(写真中):サマーツイード調のホワイトジャケットに、レトロなポロシャツやプリーツパンツをプラス。こうやって書くと普通ですが、ここからの味付けが高田流です。襟を外に出したポロシャツの首元にはスカーフを合わせて、エレガントさをプラス。キャスケットは後ろに被ってラフさを表現しています。ボトムはグルカパンツです。〈ポキット〉のバッグを持たせてもらいましたがすごく重い……オシャレは我慢です(笑)。〈エルネスト(ERNESTO)〉のジャケット、〈ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)〉のポロシャツ、ヴィンテージのスカーフ、〈ケネスフィールド(KENETH FIELD)〉のパンツ、〈ハンナ ハッツ(HANNA HATS)〉のキャスケット、〈ポキット(POKIT)〉のバッグ、〈ビームス プラス(BEAMS PLUS)〉の靴

DAY 3(写真右):白地にネイビーやブルーが加わったジャカードのジャケットには、同じくブルー系のパンツを合わせ、インナーには半袖のスウェットシャツを。Vのガゼットがついたものは、今回の “ピッティ” でもニットのブランドでよく見られました。足元はボリュームのあるスーパースターが今の気分。〈ザ・ジジ(THE GIGI)〉のジャケットとパンツ、〈ブリッラ ペル イル グスト(Brilla per il gusto)〉のスウェットシャツ、〈シセイ(CISEI)〉のバッグ、〈アディダス(adidas)〉のスニーカー

高田朋佳さんのインスタグラム!
@tomoyoshi_takada
www.instagram.com/tomoyoshi_takada

安武俊宏さん(ビームス プレス)

 

 

DAY 1(写真左):ダブルジャケットは、上まで閉めたレトロなポロシャツを合わせてナードな雰囲気に。色気が足りないのでプラスした、大判のシルクスカーフは、巻くのではなく垂らすのがポイント! 巻くと暑苦しいですからね。あと、今シーズン急上昇のサスペンダーは、会場でも本当に多かったです。〈ザ・ジジ(THE GIGI)〉のジャケット、〈ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)〉のポロシャツ、〈アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDLE MATTIUSSI)〉のジーンズ、〈ローカ(ROHKA)〉のスカーフ、〈フィンガリン(PHINGERIN)〉のサスペンダー、〈エルベ シャプリエ(Hervé Chapelier)〉のバッグ、〈オールデン(ALDEN)〉の靴

DAY 2(写真中):この日はライトグレーでまとめました。シャツブルゾンは、フロントを開けてリラックス感を強調。何となく寂しかったので、シルクスカーフを首元に。青緑の色目がライトグレーに合うかなと。カメラのストラップは、〈EPM JAPAN〉の「YOSEMITE STRAP」。クライミングロープをカメラ用のストラップにしたものです。〈メゾン フラネール(MAISON FLANEUR)〉のジャケット、〈ビームス(BEAMS)〉のニット、〈ジーティーアー デザイン(GTA DESIGN)〉のパンツ、〈トム ブラウン(THOM BROWN)〉のメガネ、〈ロエベ(LOEWE)〉のバッグ、〈オールデン(ALDEN)〉の靴

DAY 3(写真右):アフリカン調のシャツジャケットに、インナーはサファリシャツ。民族的な柄は派手になりがちですが、モノトーン(カーキが入っていますが……)でまとめると、大人っぽいスタイルになります。〈モニタリー(MONITARY)〉のジャケット、〈ヴェイパライズ(VAPORIZE)〉のシャツ、〈リーバイス(Levi's®)〉のジーンズ、〈ニコラス デイリー(NICHOLAS DALEY)〉の帽子、〈フィンガリン(PHINGERIN)〉のサスペンダー、〈フラテッリ ジャコメッティ(F LLI.GIACOMETTI)〉の靴

安武俊宏さんのインスタグラム!
@toshihiro_yasutake
www.instagram.com/toshihiro_yasutake

ビームスの “ピッティ” での商談の模様。

 

“ピッティ” のように世界の様々なブランドの服が、一度に同じ場所で見れる機会は他にはない。ブランド側と直接話せる貴重な場所でもある。プレスの安武さんが、ビームスが見ているブランドの割合を教えてくれた。「ビームスFはドレスが中心でカジュアルが約3〜4割。ブリッラ ペル イル グストは、もう少しカジュアルの割合が多い。ビームス プラスはイタリアンブランドのドレスはほとんど買い付けていないので、カジュアルを中心に見ています」。


しかし、“ピッティ” で服のオーダーをすることは少ないと言う。「気になるブランドを1つ1つ見ながら、シーズンのクリエーションや、全体のトレンドの把握を行っています。目星をつけたブランドに日本の市場に合ったディテールの修正や生地のリクエストを行ったあと、ミラノのショールームでオーダーすることが多い」。その場でも決まらない場合、日本での展示会に合わせてブランドに修正サンプルを作らせたり、送ってもらったりすることもあり、納得がいくまでとことんやるそうだ。上の写真は、ビームスのクリエイティブディレクターの中村達也さん(中)とビームスFのディレクターの西口修平さん(右)。

ビームスが案内するフィレンツェのおすすめスポット。

 

安武俊宏さん(ビームス プレス)
Trattoria Armando
「毎回、フィレンツェに着いた日の夜はここでディナーを食べます。にんにくと唐辛子のトマトソースパスタは美味! 日本人スタッフもいるので安心です」
営業時間:12:15 〜 14:30、19:15 〜 22:30 日曜定休、月曜はディナーのみ
住所:Borgo Ognissanti 140/R 50123 Firenze Italia
電話:+39 055 217263
www.trattoria-armando.com

 

写真左:吉田周平さん(ビームス ドレスディレクター)
PROCACCI
「トリュフバターのパンが食べられる。美味!」
営業時間:10:00 〜 21:00(日曜は11:00 〜 20:00)
住所:Via Tornabuoni, 64/R 50123 Firenze Italia
電話:+39 055 211656
www.procacci1885.it


写真中:中村達也(ビームス クリエイティブ ディレクター)
OLD ENGLAND STORE
「英国のデッドストック生地が売っている、と知り合いのイタリア人に聞いて、チェックしたのが15年前。〈ジョン スメドレー〉のデッドストックなど、昔の英国ものが多く売っている。洋風のみならず雑貨や食品まで幅広く扱っています」
営業時間:9:30 〜 19:30(日曜は10:00〜)
住所:Via Vecchietti, 28/R 50121 Firenze Italia
電話:+39 055 211983
www.facebook.com/oldenglandstores


写真右:無藤和彦(ブリッラ ペル イル グスト ディレクター)
Fratelli Zanobini
「“ピッティ” の帰りがけに必ずアペリティーボするワイン屋。品揃えがよく種類も豊富」
住所:Via Sant’Antonino 47/R 50123 Firenze Italia
電話:+39 055 2396850

TRATTORIA Sostanza
「フィレンツェを訪れるたび、必ず2度は行くトラットリア。鶏の胸肉にゆっくりとバターをかけ、柔らかく仕上げた “ポッロアルブッロ” はここのスペシャル料理です」
営業時間:12:30 〜 14:00、19:30 〜 22:45 土曜・日曜定休
住所:Via Del Porcellana 25/R 50123 Firenze Italia
電話:+39 055 212691

 

番外編:フイナム編集部
Trattria PANDEMONIO
「フィレンツェに行くことになり、すぐに現地の情報を聞いたのが、イタリアンレストランLIFEのオーナー、相場正一郎さん。修行時代をフィレンツェで過ごしただけあって、納得の名店をご存知でした。相場さんの旧友がキッチンで働いていて、なんだか刺激を受けました!」
住所:Via Dei Leone 50/R 50124 Firenze Italia
電話:+39 055 224002
www.trattoriapandemonio.it

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