SPECIAL

「フイナム」が様々なブランドやヒトと
コラボレーションしたスペシャルサイトです。

CLOSE

HOUYHNHNM

FEATURE|Tell me about DATUM! デイタムを知るべき5つの理由。

datum_12002

Tell me about DATUM!

デイタムを知るべき5つの理由。

数多くのアウトドアメーカーがひしめき合う「カリフォルニア州・チコ」をベースに、2010年よりスタートしたバッグブランドの〈デイタム(DATUM)〉。コロラドに生まれ育ち、幼少期よりアウトドア・カルチャーにどっぷりと浸かった生粋のアウトドアマンが生み出す「メイド・イン・USA」のプロダクトは、高感度の好事家からの注目を集めています。いまだ多くは語られていないブランドについて、プロダクトの魅力から歴史、デザイナーの思いまで、フイナム編集部が5つの視点で紐解きます。

  • Photo_Kazumasa Takeuchi
  • Styling_Takashi Imayoshi
  • Text_Satoru Kanai
  • Edit_Shinri Kobayashi
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

01_TREKNOS」が持つ、カジュアル使いとしての魅力。

_O3A6601

ROLLTOP PACK W33.5×H51×D20cm 34L ¥18,000+TAX

デイタム〉が掲げる「アーバン・アウトドア」というコンセプトには、“デザインがマルチタスク”であり、“耐久性と信頼性が最高級のアウトドアギアでなければならない”というフィロソフィーが込められています。

ブランドのなかでもとくに人気を集めているのが、「TREKNOS」シリーズのROLLTOP PACK。ボディを軽量かつ強度もある500デニールのコーデュラプラス、地面に置かれることで摩耗しやすい底面部分には840デニールのバリスティックナイロンを、それぞれ適材適所に選択。堅牢でありながらも、軽さを兼ね備えたデイリーユースに使える本格派に仕上がっています。

また、バックパックの性能は背面パッドにこそ現れるもの。どんなに大量の荷物を詰め込めても、背負い心地が悪ければ意味がありません。複数のクッション材を組み合わせることで、耐衝撃に富み、安定感のある背面パッドを実現したROLLTOP PACKなら、ガンガン荷物を放り込んでも大丈夫。通気性に優れたメッシュ生地を採用しているので、蒸れやすい夏場も安心です。

02_METRONOS」とビジネスシーンの親和性。

_O3A6800

CARRY-ON W53×H33×D24cm 42L ¥32,000+TAX

幼少期よりアウトドア・カルチャーに精通し(後半のインタビューにて詳しく紹介!)、シリコンバレーで電子工学ビジネスに関わった経験を持つ、デザイナーのトム・コーニグ氏。

METRONOS」シリーズのCARRY-ONは、そうしたシリコンバレー時代から続く自身の経験をもとに、“従来の出張や旅に対して、より動きやすく快適なプロダクトを必要としている人たち”へ向けてつくられたモデルです。

その名のとおり、「機内へ持ち込める(CARRY-ON)」サイズを維持しながら3泊4日の旅まで対応する大容量。バリスティックナイロンで軽量化を図ったボディに、ガーメントスリーブ、レインカバーなど、さまざまな機能や豊富な付属品まで。スーツも収納できて、あらゆる場所にも対応する、ビジネスマンのためのバッグ。

3WAYスタイルなので、長めの出張はもちろん、普段のビジネスシーンから友だちの結婚式まで、様々なシーンでの活躍が期待できます。

03_フィールドを選ばない使い心地のよさ。

_O3A6642

ROLLTOP PACK W33.5×H51×D20cm 34L ¥18,000+TAX

頑丈な本格派アウトドアギアでありながら、街なかでの使い勝手も抜群。カメラマンやサイクリストにも愛用者が多い「ROLLTOP PACK」をはじめ、〈デイタム〉が生み出すプロダクトの魅力は、フィールドを選ばない点にもあります。

ROLLTOP PACK」のフロント部分に設けられたジッパーを下ろせば、トップを開けることなく荷物を取りだすことが可能。ロール部分を開けたままにすることで、三脚など長いモノを持ち運ぶこともできます。背面には、15インチPCとタブレットを独立して収納できるポケットも配置。じつは、ここにPCや雑誌など平らな物を収納することで、背面を安定させるという機能も果たしているのだとか。

どんなシーンにも共通する、本当の“使える”機能が満載だからこそ、使用シーンも属性も異なるユーザーの心を掴んでいるといえます。

ちなみに、すべてのシリーズ名につく“ノス(NOS)”とは「NEW OLD STYLE」の略。デザインする上でのルール「型は機能から起きる」をベースに、いつ、どの時代に使おうとも、常に機能的な “クラシックデザイン”を目指すという、ブランドの姿勢を表しています。

04_メイド・イン・USAなのに、リーズナブル。

_O3A6612

コストの問題から海外に工場を移すブランドが多いなか、創業から変わることなくメイド・イン・USAにこだわり続け、且つリーズナブルな価格帯を実現している〈デイタム〉。トム・コーニグ氏は、その理由を「長年の経験値による、コスト管理と生産管理体制で実現している」のだと、語ります。

デザインの修正など、生産管理に関わるスタッフの移動や製品の運搬コストを考えれば、アメリカ国内で完結することが望ましいわけです。工場とデザイナーの距離が近ければ、フレキシブルな対応が可能になりますから。そうして、数々のアウトドアブランドが生まれたチコという地の利を活かすことで、デザインの隅々まで妥協することなく、リーズナブルで品質の高いプロダクトが生み出せるのです。

05_デイタム〉を生み出した、生粋のアウトドアマンのことば。

unnamed

ここまで、駆け足でプロダクトと機能性について紹介してきましたが、より詳しくブランドを知るためには、やはりデザイナーの言葉に耳を傾けるべきでしょう。ブランド創業者であり、デザインを担当するトム・コーニグ氏に、ブランドについて、またアウトドアの隠れた聖地でもあるカリフォルニア州・チコについて語っていただきました。

デイタム〉は、人間工学と素材の科学に基づき快適で効率的なアウトドアギアとして生産する“キャリーノミクス”というコンセプトも打ち出しています。まず、キャリーノミクスについて教えてください。

キャリーノミクス(Carrynomics)」とは、わたしがつくった造語で、物を運ぶ製品技術の研究および応用、素材、リサーチ、デザイン、生産、テスト、技能を含みます。キャリーギアに関連するあらゆるパラメータを含むことができる単語です。

シリコンバレーで電子工学ビジネスに関わった経験もあるとのことですが、なぜアウトドアギアを制作するに至ったのでしょう。

わたしはコロラドで生まれ、フライフィッシング、マウンテニアリング、キャンピング、セーリング、フライング、ケービング(洞窟探検)、そしてテニス、フットボール、ベースボールなどのスポーツを身近に育ちました。そのため、エレクトロニクスの世界に従事した後、アウトドアに関係するキャリアを築きたいと考えたのです。

そしてアウトドア業界に関わる方法を探し始め、1989年に5人だけの小さな縫製会社を見つけ、スタートしました。後に150人規模の工場となり、〈パタゴニア(Patagonia)〉、〈L.L.ビーン(L.L.Bean)〉、〈ノースフェイス(THE NORTH FACE)〉、その他多くのアウトドアブランドの生産をするまでに拡大しました。それらのブランドの仕事を経験した後、ベストなやり方はわたし自身のブランドを立ち上げることだと確信し、最初のブランドである〈キバ デザイン(KIVA DESIGN)〉をつくったのです。

ブランドの創業地である、カリフォリニア州・チコの魅力を教えてください。

チコは山、川、湖、そしてあらゆるアウトドアアクティビティ──マウンテンバイク、クライミング、ラフティング、トレイルランニング、スイミング、フライフィッシングがとても身近にある「アウトドア・シティ」です。また3時間ほどドライブすれば、太平洋でマリン・アクティビティが楽しめます。このことから、チコは製品を試す場所として最適なのです。

カリフォルニアには、〈デイタム〉をはじめとしたアウトドアメーカーから、アップルなどのテクノロジー企業まで、アウトプットは違えども、人間工学と素材の科学に基づいたガレージブランドがひしめき合っています。そうした背景にあるのは、土地が持つ文化が影響しているのでしょうか?

カリフォルニアは古くから、あらゆる種類の科学や学科、芸術などの起業家的創造性のメッカでした。カリフォルニアのスピリットは、あたらしい人生を築こうとすべてをかけた開拓者と金鉱労働者に由来し、いまなおクリエイターとイノベイターの意欲を引き起こすものであり、カテゴリーに関わらず全世界にとって、チャレンジ、あるいはゴールとして存在しています。カリフォルニアは、なにかを創造するための完璧なインキュベーターなのです。

最後に、あなたにとってアウトドア・カルチャーとは何か、教えてください。

わたしにとって、アウトドア・カルチャーは常に人生のコアにあります。わたしが初めてコロラドの山に行ったのは、生まれて6週目の赤ん坊だったときです。コーニグ家は、1859年にスイスからアメリカへ移住し、コロラドの山に定住しました。祖父母は(その前の曽祖父母も)、山小屋でフライフィッシングのスクールを運営しており、父もまた、子どものときには、すでにフライフィッシングを教えていました。

わたしが子どものころは、いつもハイキングやキャンプをしており、1967年にはコロラドのエステスパークにある「ロッキーマウンテン・マウンテニアリングスクール」に通いました。そのため、アウトドア・カルチャーはコーニグ家の歴史において中心となる要素であり、敬意を表すもの、というべきでしょう。わたしの人生で、アウトドアやアクティビティにどっぷり浸っていないときを思い出すことができないほどです。

コーニグ家はコロラドに住み始めた最初の家族のひとつであり、山々とアウトドア・カルチャーはわたしの血、そして魂にとても深く刻み込まれています。わたしがアウトドアに敬意を表すとき、アメリカと祖国であるスイスの祖先にも敬意を表しているのです。

林五プレスルーム
電話:03-6452-2177
datum-jp.net
hayashigo-store.com

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Page Top