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FEATURE| JOURNAL STANDARDの新しい試み。アートとファッションを繋ぐ「オムニバス展」の11個の見所。

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JOURNAL STANDARDの新しい試み。アートとファッションを繋ぐ「オムニバス展」の11個の見所。

今年の秋冬、注目すべきメンズブランドがデビューする。 今年で創業20周年を迎えたJOURNAL STANDARD。先日、こちらのNEWS記事でも取り上げましたが、ただいまJOURNAL STANDARD 渋谷店では「オムニバス展」と題したイベントを開催中。写真家やグラフィティーアーティスト、インディペンデントなカルチャーを発信するZINEなどなど、多種多様の作家やメディアアカウントをフィーチャーし、個性あふれるユニークな展示が行われています。今回の特集では、この「オムニバス展」の見所をご紹介。作品の魅力を紐解いてみましょう。

  • Photo_Kazunobu Yamada
  • Text_Yuichiro Tsuji

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現在「JOURNAL STANDARD 渋谷店」で開催中の「オムニバス展」では、広いフロアを贅沢に使用して、さまざまなアーティストや写真家の作品を展示中。中にはコラボアイテムをリリースしたりワークショップを開催していて、見て感じるだけではなく、“所有”や“体験”といった事象も、アートと繋がる大切な要素になっています。

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注目のクリエイティブ集団による感性を刺激するグラフィティアート。

お店に到着してまず、ズドーン! と目に入ってくるのが、こちらのウィンドウディスプレイ。インパクトあるグラフィックアートは、ペインターや映像作家、写真家、DJ、タトゥーアーティストからなるクリエイティブ集団「81 BASTARDS(81 バスターズ)」が手掛けたもの。

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1981年生まれのメンバーを中心に構成された「81 BASTARDS」は、さまざまな場所でライブペイントを中心としたインスタレーションを行っています。今回展示されている作品は、イベントスタートの前日、前々日の2日間に渡って制作されました。

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井上 純さんによって描かれたアブストラクトな“線”の上に、MHAKさん、YOSHI47さん、SANDさん、OTさんによるグラフィックを重ねた今回の作品。当初は富士山を描く予定で作業が進められたそうですが、制作をしながらモチーフに変化が見られ、最終的には鷲のような力強い鳥類が描かれることに。制作中のライブ感あるストーリーを頭で描きながら作品を眺めていると、グッと奥行きが深まり、感性を刺激されます。

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モデル・酒井いぶきによるシュールな世界観。

はじめに紹介したいのは、モデルとしても活躍する酒井いぶきさんの作品。彼女のブースでは、ラベルプリンターの「テプラ」でつくられたステッカーをはじめとする、ちょっとシュール(?)なグッズ類も販売しています。

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ステッカー ¥300+TAX

酒井はじめは瓶の王冠を使ってモノをつくっていました。テプラを使ったステッカーも、自分の名前を入れたものが欲しいという理由で始めて、いまでは自分のなかでスタンダードな表現方法になりました。それからどんどん、コラージュ作品を印刷したステッカーをつくったりするようになったんです。

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(写真左)テプラエンビバッグ ¥3,500+TAX

彼女がつくるものは基本的に彼女自身が「使いたい」と思うものなんだとか。このイベントのために特別に制作された透明なビニールのバッグも、酒井さんのそんな気持ちを反映させているようです。

酒井なにかを制作するのが昔から好きなんです。なんでだろう? って考えたことはないんですけど、もしかしたら、そのときの気持ちだったり思い出を残すために私は作品をつくっているのかもしれません。だからつくるものはすべて自分の手づくり。極力、業者にも任せないようにしています。人に任せると自分のなかで意識が変わってきてしまいそうだから、本来持っている『つくりたい!』という気持ちを大切にするためにも、できる限り自分の手でやろうと思っています。

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思わず欲しくなってしまうポップでキュートなぬいぐるみの数々!

フェルトを用いてハンドメイドで縫われたぬいぐるみの数々は、アーティストとして活動する長谷川有里さんによる作品。どこかで見たことがあるようなミュージシャンや映画のキャラクターなどなど、「そうきたか!」と思わせる秀逸なモチーフ選びが際立っています。

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長谷川もともとはドローイングのアーティストとして作品を制作していたんですけど、あるとき加賀美健さんに『そのキャラクターをぬいぐるみにしてみたら?』と言われたのがきっかけでぬいぐるみをつくるようになりました。モチーフとなるキャラクターは日常のなかで思い浮かぶことが多いですね。映画を見ていたりすると、『これいいかも』とふとひらめきが生まれます。

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もうひとつの特徴は、そのどれもがいい具合に力が抜けていて、抜群にポップでキュートであること。部屋のどこかに飾っておきたくなる不思議な引力を持っています。

長谷川キャラクターが決まったら一度絵を描き起こして、そこから立体作品にしていきます。敢えて目だけは、どのキャラクターもおなじように描いてますね。気に入っている作品は、サルエルパンツが印象的なあのミュージシャンと、三つ編みヘアが特徴のヒップホップ MCかな。自分のなかで『よくできた』と思えたのがこのふたつなんです(笑)

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隠れた王者にスポットを当てるインディペンデントなメディア。

今回のイベントに唯一、メディアとして参加する「HIDDEN CHAMPION(ヒドゥン・チャンピオン)」。音楽やアート、ファッション、エクストリームスポーツなどなど、さまざまなカルチャーを扱っています。「HIDDEN CHAMPION(=隠れた王者)」という名の通り、そこで取り上げているものは、メインストリームとは離れた場所にあるインディペンデントな事象ばかり。毎号ユニークな記事が編まれ、読者を魅了しています。しかも、特筆すべきなのは、このメディアがフリーペーパーであるということ。春、夏、秋、冬の年4回、全国のクラブやレコードショップ、カフェやバー、そして服屋にて配布をしています。

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オムニバス展」では、そんな「HIDDEN CHAMPION」のアーカイブを閲覧できるほか、縁のある写真家やアーティストによるZINEも販売。アートと深く関わるメディアならではのコンテンツが用意されています。

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左から、〈D.P.H.C:DIFFERENT PERCEPTION by HIDDEN CHAMPION〉フーディー ¥12,800+TAX、グラフィックTシャツ ¥6,000+TAX、フォトプリントTシャツ ¥5,500+TAX

また、「HIDDEN CHAMPION」がアーティストと共に制作しているアパレルライン〈D.P.H.C:DIFFERENT PERCEPTION by HIDDEN CHAMPION〉のアイテムも多数展開。グラフィックや写真をプリントしたTシャツやスウェットが並んでいます。

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夏フェスに着て行きたいビョークのフォトTシャツ。

今年のFUJI ROCK FESTIVALへの出演が決まっているアイスランドの歌姫・ビョーク。彼女のさまざまな表情を捉えた写真は、マンチェスター出身の写真家「Kevin Cummins(ケヴィン・カミンズ)」によるもの。パンク・シーンとの関わりが深い彼は、Joy DivisionやNew Orderといった伝説のバンドに密着し、彼らのリアルな姿を追いかけたことでも有名です。

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左から、〈Kevin Cummins × Bjork〉「Bjork Tee 2」 ¥6,000+TAX、「Bjork Tee 4」 ¥6,000+TAX、「Bjork Tee 1」 ¥6,000+TAX、「Bjork Tee 3」 ¥6,000+TAX

今回展示しているビョークの写真は、彼女がThe Sugercubesに所属していた時代のもの。若かりし頃のチャーミングな姿をしっかりと捉えています。4枚の写真はそれぞれTシャツにプリント。ホワイトとブラックの2色展開で販売しています。夏フェス用の一枚として、いかがですか?

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LAの名門レーベルによるバライエティー豊かなグッズの数々。

音楽ネタは他にもあります。それがロサンゼルスを拠点とするヒップホップ・レーベル「Delicious Vinyl(デリシャス・ヴァイナル)」のブース。1987年に設立したこのレーベルは、The PharcydeやThe Brand New Heaviesといったアーティストの作品をリリースし、音楽好きのあいだでは重要レーベルのひとつとして数えられています。

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Delicious Vinyl」のブースでは、これまでリリースされた“名盤”と言えるレコードを展示。ジャケットを眺めながら、アートと音楽の関係を紐解くのもいいかもしれません。名盤と呼ばれる由縁は、ただ単に楽曲の良さだけにあらず、アートワークも大いに関係している、ということを教えてくれます。また、ヴァイナルをピザと見立てたおなじみのレーベルロゴをプリントしたTシャツや、2Wayのキャンバスバッグ、エプロンの販売も実施。音楽をより身近に感じることができるグッズの数々に思わず手が伸びてしまいます。

次のページでも引き続き、「オムニバス展」の見所をご紹介!
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