FEATURE |
NIKE AIR MAX A to Z 2015年版。ナイキ エア マックスの(だいたい)すべて。

b-1.jpg

〈ナイキ〉のイノベーションを象徴するランニングシューズであるとともに、ファッションアイコンとしても幅広い層から支持され続けている「ナイキ エア マックス」。近年のスニーカーシーンの盛り上がりも相まって、その存在感は高まるばかり。なぜこのシューズは人々を魅了してやまないのか? AからZまでの26のキーワードとともに、その魅力を解き明かしていきます。3月1日から26日まで毎日更新!

Art Work_Koji Yamaguchi(BY ONE)
Edit_Issey Enomoto, Hiroshi Yamamoto

BW

「エア マックス IV」が、のちに“BW”と呼ばれた理由。

1991年にシリーズ第4弾としてリリースされた「エア マックス IV」は、結果的に同シリーズにおける特殊な存在となってしまった。

b-2.png
ナイキ エア マックス IV(1991)

それは「エア マックス」というモデル名が最大のエアの容量を誇る“Maximum”の短縮形のマックスを意味しているにも関わらず、ほぼ同じタイミングで、よりエアの容量が大きい「エア 180」というランニングシューズがリリースされていたからである。

b-3.png
ナイキ エア 180(1991)

「エア 180」は、従来モデル(1990年発表の「エア マックス III」)よりも50%多いエアの容量を誇り、着地時の衝撃の75%を緩和することに成功するなど、そのクッショニング性能は「エアマックスIV」を凌駕していた。

そのためにテクノロジー面では「エア180」の陰に隠れるような印象となった「エア マックス IV」だったが、後年その美しいシルエットが評価され、ヨーロッパマーケットを中心に、「エア マックス 91」や「エア マックス BW」の名でスニーカーフリークに愛され、ストリートシーンにおいて大ヒットすることに。特にイタリアでは「エア マックス BW」は「エア マックス プラス」とともにヤングジェネレーションを魅了し、『フットロッカー』をはじめとしたスポーツシューズスペシャリティストアの販売ランキング上位に君臨していた。

ちなみに“BW”とは“Big Window”のイニシャルであり、このモデルのビジブルウインドウの面積が前作の「エアマックス III」よりも大きく拡大されていたことに由来している。

Text_Masahiro Minai

ナイキ エア マックスの詳細はコチラ
nike.com/airmax