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NIKE AIR MAX A to Z 2015年版。ナイキ エア マックスの(だいたい)すべて。

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〈ナイキ〉のイノベーションを象徴するランニングシューズであるとともに、ファッションアイコンとしても幅広い層から支持され続けている「ナイキ エア マックス」。近年のスニーカーシーンの盛り上がりも相まって、その存在感は高まるばかり。なぜこのシューズは人々を魅了してやまないのか? AからZまでの26のキーワードとともに、その魅力を解き明かしていきます。3月1日から26日まで毎日更新!

Edit_Issey Enomoto, Hiroshi Yamamoto
Art Work_Koji Yamaguchi(BY ONE)

NOMO MAX

日本人初の〈ナイキ〉のシグネチャーモデルも「マックス」でした。

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ナイキ エア ノモ マックス(1997)

1995年、ひとりの日本人ピッチャーの挑戦は無謀だと思われた。しかし数ヶ月後、彼は自らのピッチングで自分のチャレンジが間違っていなかったことを証明する。その日本人ピッチャーとは近鉄バッファローズを退団し、ロサンゼルス ドジャースに入団した野茂英雄である。

ドジャースに加入した野茂は、デビューイヤーからトルネード投法と命名された独特のピッチングフォームから繰り出す速球とフォークボールで三振の山を築き、チームの勝利に貢献。シーズンを13勝6敗、防御率2.54(リーグ2位)奪三振236(リーグ1位)という素晴らしい成績で終えると、ナショナルリーグの新人王にも輝いた。

そんな野茂英雄の足元を支えたのは〈ナイキ〉であり、試合中には「エア クリッパー」というズームエアを内蔵したベースボールスパイクを着用した。さらに野茂の活躍に注目した〈ナイキ〉は1997年に「エア ノモ マックス」というクロストレーニングシューズと「エア ノモ メタル」という野球スパイクをリリース。これが〈ナイキ〉からリリースされた初めての日本人シグネチャーモデルとなった。

「エア ノモ マックス」のソールユニットは「エア マックス 95」に採用されていたスペックをベースとした前後分割タイプのビジブルエアを採用したもの。ジグザグの意匠をフィーチャーした大胆なアッパーデザインも注目を集め、ベースボールプレーヤーのあいだでポピュラーとなっただけでなく、ストリートシーンでも高い人気を獲得することとなった。

Text_Masahiro Minai

ナイキ エア マックスの詳細はコチラ
nike.com/airmax